2018,8,8 発売
武田理沙(TAKEDA RISA)のソロ・デビュー・アルバム
ネットで見かけて気になっていた。動画などを見ていると、インプロで刺激的な音が溢れていた。
今回、アルバムを購入して、2枚組という厚みを持ったアルバム。
どんな人なんだろう?
小学生から浪人生までの間は引きこもりがちで人前で演奏するような人ではなかったようだ。
その間にため込んでいたエネルギーが爆発するような
自然と内側から溢れて
表現されるエネルギーが音やグルーヴを通じて発せられる
検索しているとインタビューもあった
こちら
曲順は、通して聴いた時に自分でこれはバランスがいいなと思ったアルバムの並びを参考にしています。
タイトル候補は「Pandora’s box」か「Pandora」の2つだけで、何故かこれ以外浮かんできませんでした。今回、内臓まで全部ぶちまけるくらい自分を曝け出した作品になったので、何かそのイメージに近いものを探していてこれになりました。自分の中に封じ込めているものは、自覚する分では良くないもの、知りたくないもの、感知したくないものがほとんどなんですが、それらを全部解放して、自己の中に残っているのが希望だけ、という状態にしたかったんだと思います。
作曲、編曲、録音、演奏、プロデュース:武田理沙
ミキシング:武田理沙、佐藤優介
マスタリング:中村宗一郎
Disc 1
1 at daybreak,
ピアノ
何気ない日常
5分30秒過ぎたあたりから ブーンと音が大きくなっていく
2 Island
民族音楽のように聴こえるかもしれない
音が心地よい
シンセも入っているけど、カリンバのような音 炭の棒どうしをぶつけたような音とも
音が止んでピアノが入る
シンセも入って流れていく
3 Pagoda 2018
打ち込みのキラキラ金属を鳴らした風鈴ような心地よい音
リズムが入って ベース混じりのリズム
シンセで弄った音
武田さんの心象風景もあるのか
ノイズやトイピアノっぽい音に被るキュルルとした音や早送りや巻き戻したようなデジタル音
ふと解放されて流れるメロディーとドラムのリズム
4 Idle brain is the devil's workshop
ファンファーレのようにシンセが鳴る
ノードの鍵盤かな? アグレッシヴ
5 NagaRaja
江の島をイメージして作った曲
水を棒で切るように突っ込んだような音
鳴っているエレクトロニカの音も心地よいし
お囃子っぽさもある
途中から疾走感のある勢いのある高速なリズムと
ゆったりとした音の変化
6 Cursed Destiny -I have opened the Pandora's box-
オーボエのような音にピアノ
トイピアノっぽい音にストリングスっぽい音も
ティンパニーっぽいのも入って、勢いよくマリンバやシンバルの音が入ったりもして
クラッシック的な曲に聞こえる
最後はピアノ 18分超えてる?
パンドラの箱を開けた世界と感じられるかな?
7 a time of thaw
ピアノで魅力的な音の流れ
シンセで鳴っている音も
ストリングス的な音が入って、気持ちが持って行かれる
波のような演奏に
ジャズピアノとドラム、エレクトロニカなベース
シンセの高音の音
上原ひろみが聴きたくなってきた♪
Disc 2
1 鳴
爆音で始まる。1枚目のピアノのイメージで聴くと驚く。
ドラム、ギター、ベース、打ち込んだ音も迫力ある
高音でドリルが回転しているような 滑るような音
インプロの魅力はあるけど、ちょっとビックリする方が目立つかも
テーマに「爆発」というのがあるから、そうなるんだろうけどね。
2 尋常に狂う
歯医者のドリルのうち一種類の音の一部を鳴らしたような音で始まる
ドラムとともにギターなど爆音でノイジー
大友良英のギターを思い浮かべた。
突然 終了
3 業
ウーリツァーで始まる
ドラムも入って、迫りくるものを感じる
音が止んで静かな演奏があったり、
演奏の中でメロディーを追うような聴き方もあるけど
全体的に色んな音が大き目で疲れてくる。
4 涅槃
静かな川のせせらぎ 虫の音
チェンバロっぽい音が静かに
笛のような音色にリズムが入って
また静かになって
またリズムが入って
ドローンっぽい長めの音に
予想しない音が流れてくる
鉦や鈴やドラムを打ち鳴らして、シンセの音は声のようにも
もとの静かなせせらぎ 笛
5 寄生虫
ドラムの音に シンセのピーンとチューニングをひねる音 一気に突っ込んでいく音の数々
ふいに終わる
https://youtu.be/xCFJZOHBlwM

サイケな映像と言われてるものです
6 弟切草
民族音楽っぽさがあって面白い。
メロディも音的にも。
サントゥールのような弦の緊張が高めで鳴っている音
共鳴していく
太鼓の細かいリズムが入ったり
7 孤高の厭世家
ドラムがガンガンに
ウーリツァー、シンセで激しめな演奏
ベースが生み出すグルーヴにローリングしながら
ペースが変わって、ゆっくりめ
また激しめに
フランク・ザッパが好きな感じがする。
8 革命前夜
キラキラ 何かが始まる予兆を感じる。
ドラムが入って加速する。
後半は不安な感じもする。
曲調が変わって
9:20くらいからは、更に踏み込んだ感じに。
そして遠くの
教会の鐘のような音色
フェイド・アウト
自分自身が変化しようとする前に、爆発的なエネルギーを感じる。そのエネルギーで自分を変えようとするけれど、耐え切れなくて死んでしまって次の「ラスト・モーメント」へ
9 ラスト・モーメント
ブーンとドローンのロングトーンの音色
音の波のブレが出てきて
消えたと思うとピアノと軽く鳴っているパーカッション
やはり突然、大きな音が入って
どこかの地域で使われていそうなリズムもしっかり
きゅるきゅる鳴っている音やストリングス的なシンセの音色
最後はキーって鳴っている
以下はコピペ
ソロ・デビュー・アルバム、解凍! ! 【武田理沙(Risa Takeda)】北海道出身。
3歳よりクラシックピアノを始める。大学時代はドラマーとして活動。
2011年4月上京し、ブルース、ジャズ、インプロビゼーション主体のセッションに多数参加する。
2014年7月、John Zorn's COBRAに出演。様々なバンドで活動する傍ら、2016年にソロ活動を開始。即興演奏、映像を使ったオリジナル曲、FRANK ZAPPAのピアノカバーなどが世界中より好評を博している。
[共演歴]清水一登、蜂谷真紀、横川理彦、大島輝之、組原正、佐藤正治、など。
【武田理沙/Pandora】
幼い頃から慣れ親しんだドビュッシーやラヴェルとジャズにロック、そして不協和のインプロビゼーションを融合し、まるで宇宙人の律と美学で加速されたかの創造力でその誰にも見えない一大宇宙をカバーした向こう見ずでイチかバチかの初めてのソロ・アルバム。複雑なメロディとハーモニーに漲るリズム、音列などが構築された末に、これらが自由に、しかし緻密なアンサンブルで具体化された16曲130分2枚組大作。本作に特徴的なポリ・リズムとポリ・メトリックのスタイルはいかなるロジックに基づいているのか?作曲・編曲・演奏・録音、約2年に及ぶ制作期間をすべて武田理沙ひとりで為された他の追随を許さない超絶音楽集。テクニックに依るものではなくラジカルなものではもちろんなく、ある「美」のスタンダードな形が出来たと思います。