私は40年近く、物理という学問に興味を持ってきたのですが、その当時から現代までの物理学の流れを自分の考えでまとめてみたいという思いがありました。
しかし、現代物理学は、あまりにも難解であり、それに現代数学の知識も必要になっているため、自分の思いも諦めざる得ないかと思っていました。
そもそも現代物理学の内容をブログに張ってまとめようとしても、、数学は当然のこととして目標としている物理学も数式を使わないと、書き込むことが不可能ではないかと、錯覚するような内容の本や雑誌が多く出回っています。
ところが、以前から数式をあまり含まない、これは、と思うような本は出回っていたのですが、ほとんどが翻訳本であり、著者(物理学者)の研究が中心になった重厚な書籍でしかありません。
いずれも、内容的には理解しやすいのですが、数式が不足しているために何か物足りない気分になり、しかも最新物理学の一分野に限定されているようで、どうしてもブログにまとめて書き込む気にはなれませんでした。
ところが、最近になって数学会で最高の権威が与えられているフィールズ賞を受賞した、「カラビ=ヤウ多様体」で有名なシン=トゥン・ヤウという数学者が執筆した「見えざる宇宙のかたち」(ひも理論に秘められた次元の幾何学)が出版されました。
題名からも推察できるように、数学と物理学を同次元置いて、それを前提として記述されており、それにもまして、すばらしい事は、数式がほとんど使用されていないということです。
すでに、このブログを読まれておられる方は気付かれているでしょうが、この「見えざる宇宙のかたち」こそが、私が長年持ち続けてきた思い(あこがれ)に最も近いものでした。
この本を、私のこれまでの思いと照らし合わせて、まとめることが出来るならば、私が本当に伝えたかった事も書き込むことが出来そうな感じがしてきました。
私が伝えたかったこととは、前回のブログ見出しにも書いています【「数学のゼロ」と「物理学のゼロ」では解釈が異なる】ということなのです。
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