ネットショップさまざま

最近、ネットショップのミスが多い。
その對處の仕方でそのショップの眞價が問はれる。
ネットショップの對應にもいろいろある。
ここでは４つの實例を擧げてみた。

とあるオークションショップは、間違つたものを送つて來たことをメールで連絡したら、その商品はそのままで、追加で正しい商品を送つて來た。
「お客さまに返品のお手數をおかけするのは申し譯ないので」と電話口で平謝り。
逆にこちらが恐縮してしまつたほど。
その姿勢に感動して、その後、そのショップでたくさん落札した。
かういふショップ には、ぜひ繁盛して貰ひたいものだ。

一番ひどかつたのが、とあるオークション・ショップ。
落札したのが１１月２５日深夜で、翌日の２６日午後にオーダーフォーム記載の「落札お禮」メールが屆いた。
すぐにオーダーフォームに入力したのだが、なかなか發送したといふ連絡がこない。
５營業日以内を目處に發送すると書かれてゐたので、暫くは待つてゐたのだが、７營業日を過ぎても音沙汰なし。
８營業日に、しびれをきらして、事情を教へてくれといふメールを出したが、無視された。
さらに、その後、１２營業日經過時點で再度メールを出したが無視され、連絡掲示板への書込みも２囘した。
最初は非公開、２度目は豫告の上で公開。
３度目のメールを送つたのは１５營業日經過後。
これで何の對應もなければ、商品が屆かないまま「評價」で「非常に惡い」をつける旨の警告をした。
すると、その翌日、自動メールで「落札商品の發送」といふメールが屆いた。
それは、何の事情説明も詫びの言葉ひとつ記されてゐない、單なる機械的な自動メールであつた。
落札してから商品が屆くまで、１７營業日が經過したことになる。
こんなオークション・ショップ が２００７年上半期「住まいインテリア部門」のベストショップださうで、大手を振つて商賣をしてゐるのだから、やりきれない。

オークション・ショップ以外でも、ミスがあつた。
とあるショップでは、私の注文した商品だけではなく、前囘注文した商品が一緒に屆くといふミスがあつた。
システムのオペレーション・ミスらしい。
このショップの對應は、注文してゐない商品３つのうち１つはお詫びに差上げるので２つを返送してください、といふもの。
しかも、あらかじめ運送會社に手配してあつて、こちらは梱包をしておくだけ。
お客樣に出來るだけ手を煩はさせない配慮と、間違へたことにたいするお詫びの姿勢といふ意味では、 このショップ もなかなかのものだ。

で、昨日のこと。
とあるショップから商品が屆いた。
一昨日の夕方に注文したのに、その翌日に商品が屆くといふ、見事なまでの迅速な手配に感動した。
ところが、殘念なことに、私が注文した商品のうちのひとつが色違ひ。
昨日すぐにメールで連絡したところ、もうけふ正しい色の商品が屆いた。
對應が早いのは賞讚に値するが、それでミスをしては意味がない。
しかも、今囘のミスに對する詫び状も同封されてゐない。
さらには、着拂ひの送り状が同封されてゐるだけなので、こちらが運送業者を手配しなくてはならない。
これは、上記のショップと較べると、お客樣にかける負擔が大きい。
その割には何のカタチに見える誠意がない。（早い話が、次囘割引をつけるとか、粗品を同封するとか）
せめて手書きの詫び状くらゐ同封して欲しかつた。
このショップ は３０數年前に東京の水道橋での實ショップでよく買ひ物をした、贔屓のショップのひとつだつたのだが、もうこの店では買ひ物をするつもりはなくなつた。
もちろん、關西在住の私が實ショップに行ける機會はないが、ネットでの買ひ物もしない。
同じ水道橋に實ショップのある、これまた３０數年來の贔屓店「さ○いやスポーツ」のネット・ショップで買ふことする。

これらのことは、すべて、この１ヶ月の間の出來事だ。
これまでも、たくさんのネット・ショッピングをして來たが、かういふことは１度もなかつた。
それなのに、立て續けにこんなことがあるといふのも不思議な氣がする。

間違ひは誰にでもある。
その間違ひをいかに反省し、フォローするかで、お客樣のショップに對する印象は變はつてくる。
最初に擧げたショップは、ミスを償ふことでそれをチャンスに結びつけた好例だ。
このことは、ネット・ショップのことだけにとどまらない。
ビジネスと名前のつくすべての商取引はもちろんのこと、日常の生活すべてにあてはまることではないだらうか。

人のふり見て我が身を正さう。