場所(地域) 北海道
場所(詳細) 知床・網走方面
時期 2004年4月29日
費用 ~70000円
ワンポイント 殘雪の知床連山の美しさ
<4月29日>
前の晩、早く寢た所爲か、午前3時に目が醒めた。
睡眠時無呼吸症候群を患つてゐるため、普段はCPAPといふ機械を使つてゐるのだが、
旅先まで携行するわけにもいかず、眠りが淺い。
細切れな夢をいくつも見た。
その揚げ句、3時に目覺めてしまふのだから、困つたものだ。
しかたがないので、風呂に入つた。
もちろん、誰も入つてゐないので、ゆうゆうと一人占めだ。
サウナでゆつくりと汗を流し、露天風呂で小雨にぬれる。
まだ天氣は恢復してゐない。
けふは知床觀光船に乘る豫定だし、なにより、知床5湖散策がある。
なんとか、良い天氣になつて貰ひたい。
湯上りに、「來運の水」を飮んで、天候恢復を祈願した。
この「來運の水」を飲むと、願ひがかなふのださうだ。
部屋にもどり、讀み掛けの本を讀んで時間をつぶす。
4時半頃、嫁さんが目を醒ました。
どうやら、私の氣配で起こしてしまつたらしい。
嫁さんも風呂に出かけて行つた。
その間に、野澤尚『リミット』を讀了し、太田蘭三『死に花』に取り掛かつた。
朝食は7時から。
6時半に散歩に出た。
雨は上つてゐたが、ガスが出てゐる。
知床觀光船の乘り場附近まで歩いた。
これでは出港しないだらうと思つたが、ホテルに戻つて來たら、案の定、缺航の報せが掲示されてゐた。
朝食は、バイキング。
納豆となま卵、鮭の切り身、ししやも、などなどを選んで和食の朝ごはん。
でも、コーヒーは缺かせない。
妙な取り合せだが、好きなのだから仕方ない。
出發は7時45分だつたのだが、知床觀光船の缺航により、9時に延期。
おみやげを買つたりして時間をつぶした。
9時出發。
バスで知床觀光センタに向ふ。
ガスが發生してゐて、30m先が見えない状態。
これでは、知床連山が見えない。
殘念である。
添乘員さんにきのふの夕食の感想を聞かれた。
「カスベ」が旨かつたことを話したら、
「ああ、エイですね~」
「え、エイ・・・?」
道理で料理長、「平べつたい魚」なんて、奧齒にものが挾まつたやうなことを云つてゐたわけだ。
ま、うまかつたから良いけどね。
觀光センタでオーロラビジョンを見る。
知床の四季を映像で紹介。
大自然が手付かずに近い状態で殘つてゐる知床。
ほんたうに美しいところだと再認識した。
ネイチャーガイドさんが合流して、バスで知床5湖に向ふ。
あひにくの天氣ですが、知床5湖はむしろ幻想的に見えるでせう、
などとネイチャーガイドさんが慰めてくれた。
ところが・・・
標高が上るに連れて、どんどん明るくなつてゆき、ガスが上つて行く。
そして、知床5湖の手前で、たうたう知床連山がガスの上に顏を出したのである。
感動の瞬間であつた。
ネイチャーガイドさんまで興奮してゐた。
我々の感動はおして知るべし!
知床5湖の1湖・2湖を散策。
歩き初めた時には、知床5湖は濃いガスの中。
山は晴れてゐても、このあたりはまだガスで覆はれてゐる。
1湖はガスで神祕的な雰圍氣だつた。
雪を踏み締めて1湖の周圍を巡り、2湖につくころにはガスが晴れて、
2湖のかなたに、知床連山が殘雪に覆はれた美しい姿を見せてくれた。
まだ時期が早いため、人が少なく、靜かな散策を樂しめた。
ネイチャーガイドさん曰く、
夏は自然が美しいのですが、觀光する人が多過ぎて、
自然を樂しむには向いてゐないかもしれません。
それにしても、天候の變化の早いこと。
まるで北アルプスの稜線上のやうである。
ガスが晴れて行き、殘雪の知床連山が現はれる瞬間を目撃できた我々は、なんとも倖せ者である。
これも「來運の水」のお蔭かな。
知床5湖から、フレペの瀧に移動。
フレペの瀧の近くでは、エゾ鹿の群れがのんびりと草を食べてゐて、まるで牧場のやう。
ネイチャーガイドさんの話では、3月に熊がエゾ鹿を襲つてゐたとのこと。
その時襲はれたエゾ鹿の死骸が、雪の中から顏を覗かせてゐた。
熊が現はれた時には、鹿たちは熊を警戒して、人間にはまつたく注意を向けてゐなかつたとのことである。
けふは鹿たちものんびりしてゐるので、熊は近くには居ないやうである。
フレペの瀧は、伏流水がそのままオホーツク海に流れ落ちてゐる、壯大な瀧。
川もないのに瀧となつてゐる、めづらしい瀧である。
冬には青々とした大きなツララが出來るのださうである。
流氷で眞つ白になつたオホーツク海と青いツララ。
冬の景色も魅力的だ。
ネイチャーガイドさんと別れて、ひるご飯の後、摩周湖へ。
霧の摩周湖で有名なだけに、なかなか湖水を眺められないことの多い摩周湖である。
9年前の秋にも見たが、その時は霧が晴れてはゐたものの、曇り空だつた。
今囘は快晴。
澄み切つたブルーの湖水が美しかつた。
女性は湖水を見ると3年婚期が遲れ、男性は出世が遲れるさうな。
ま、どちらも關係ないので、美しい湖水が見られたことに滿足した。
硫黄山に立ち寄る。
ここは9年前にも來たが、大した所ではない。
ただ噴煙が上がつてゐて、硫黄臭いだけの場所。
たとえば那須の茶臼岳のはうがまだ迫力があつて良い。
網走に戻り、本日の宿「かに本陣 友愛莊」へ。
5時50分着で、夕食は7時から。
早速、お風呂。
ここは温泉ではないのだが、炭を通してゐてそれなりの效能があるらしい。
大きな風呂で氣分が良かつた。
7時から夕食。
3大蟹の料理が竝ぶ。
タラバ、ズワイ、毛蟹のオンパレード。
昨日ほどではないが、それなりに美味しかつた。
酒は北海道限定の「男山・なんとか」。
名前は忘れてしまつたが、4合で4千圓の純米吟釀。
これもなかなか旨かつたが、嫁さんと二人では少々多過ぎた。
一昔前なら一人でも飮めたのに・・・
年とともに酒が弱くなつて來た。
部屋に歸つて、阪神戰を見た。
横濱相手に完敗。
今年の阪神はどうも氣合が足りないやうな氣がする。
昨年のGWは、鹿兒島で阪神・巨人戰を見てゐた。
巨人を叩いてゐたのが懷かしい・・・
9時過ぎに、いつのまにか眠つてゐた。
酒の飮過ぎかな?
場所(詳細) 知床・網走方面
時期 2004年4月29日
費用 ~70000円
ワンポイント 殘雪の知床連山の美しさ
<4月29日>
前の晩、早く寢た所爲か、午前3時に目が醒めた。
睡眠時無呼吸症候群を患つてゐるため、普段はCPAPといふ機械を使つてゐるのだが、
旅先まで携行するわけにもいかず、眠りが淺い。
細切れな夢をいくつも見た。
その揚げ句、3時に目覺めてしまふのだから、困つたものだ。
しかたがないので、風呂に入つた。
もちろん、誰も入つてゐないので、ゆうゆうと一人占めだ。
サウナでゆつくりと汗を流し、露天風呂で小雨にぬれる。
まだ天氣は恢復してゐない。
けふは知床觀光船に乘る豫定だし、なにより、知床5湖散策がある。
なんとか、良い天氣になつて貰ひたい。
湯上りに、「來運の水」を飮んで、天候恢復を祈願した。
この「來運の水」を飲むと、願ひがかなふのださうだ。
部屋にもどり、讀み掛けの本を讀んで時間をつぶす。
4時半頃、嫁さんが目を醒ました。
どうやら、私の氣配で起こしてしまつたらしい。
嫁さんも風呂に出かけて行つた。
その間に、野澤尚『リミット』を讀了し、太田蘭三『死に花』に取り掛かつた。
朝食は7時から。
6時半に散歩に出た。
雨は上つてゐたが、ガスが出てゐる。
知床觀光船の乘り場附近まで歩いた。
これでは出港しないだらうと思つたが、ホテルに戻つて來たら、案の定、缺航の報せが掲示されてゐた。
朝食は、バイキング。
納豆となま卵、鮭の切り身、ししやも、などなどを選んで和食の朝ごはん。
でも、コーヒーは缺かせない。
妙な取り合せだが、好きなのだから仕方ない。
出發は7時45分だつたのだが、知床觀光船の缺航により、9時に延期。
おみやげを買つたりして時間をつぶした。
9時出發。
バスで知床觀光センタに向ふ。
ガスが發生してゐて、30m先が見えない状態。
これでは、知床連山が見えない。
殘念である。
添乘員さんにきのふの夕食の感想を聞かれた。
「カスベ」が旨かつたことを話したら、
「ああ、エイですね~」
「え、エイ・・・?」
道理で料理長、「平べつたい魚」なんて、奧齒にものが挾まつたやうなことを云つてゐたわけだ。
ま、うまかつたから良いけどね。
觀光センタでオーロラビジョンを見る。
知床の四季を映像で紹介。
大自然が手付かずに近い状態で殘つてゐる知床。
ほんたうに美しいところだと再認識した。
ネイチャーガイドさんが合流して、バスで知床5湖に向ふ。
あひにくの天氣ですが、知床5湖はむしろ幻想的に見えるでせう、
などとネイチャーガイドさんが慰めてくれた。
ところが・・・
標高が上るに連れて、どんどん明るくなつてゆき、ガスが上つて行く。
そして、知床5湖の手前で、たうたう知床連山がガスの上に顏を出したのである。
感動の瞬間であつた。
ネイチャーガイドさんまで興奮してゐた。
我々の感動はおして知るべし!
知床5湖の1湖・2湖を散策。
歩き初めた時には、知床5湖は濃いガスの中。
山は晴れてゐても、このあたりはまだガスで覆はれてゐる。
1湖はガスで神祕的な雰圍氣だつた。
雪を踏み締めて1湖の周圍を巡り、2湖につくころにはガスが晴れて、
2湖のかなたに、知床連山が殘雪に覆はれた美しい姿を見せてくれた。
まだ時期が早いため、人が少なく、靜かな散策を樂しめた。
ネイチャーガイドさん曰く、
夏は自然が美しいのですが、觀光する人が多過ぎて、
自然を樂しむには向いてゐないかもしれません。
それにしても、天候の變化の早いこと。
まるで北アルプスの稜線上のやうである。
ガスが晴れて行き、殘雪の知床連山が現はれる瞬間を目撃できた我々は、なんとも倖せ者である。
これも「來運の水」のお蔭かな。
知床5湖から、フレペの瀧に移動。
フレペの瀧の近くでは、エゾ鹿の群れがのんびりと草を食べてゐて、まるで牧場のやう。
ネイチャーガイドさんの話では、3月に熊がエゾ鹿を襲つてゐたとのこと。
その時襲はれたエゾ鹿の死骸が、雪の中から顏を覗かせてゐた。
熊が現はれた時には、鹿たちは熊を警戒して、人間にはまつたく注意を向けてゐなかつたとのことである。
けふは鹿たちものんびりしてゐるので、熊は近くには居ないやうである。
フレペの瀧は、伏流水がそのままオホーツク海に流れ落ちてゐる、壯大な瀧。
川もないのに瀧となつてゐる、めづらしい瀧である。
冬には青々とした大きなツララが出來るのださうである。
流氷で眞つ白になつたオホーツク海と青いツララ。
冬の景色も魅力的だ。
ネイチャーガイドさんと別れて、ひるご飯の後、摩周湖へ。
霧の摩周湖で有名なだけに、なかなか湖水を眺められないことの多い摩周湖である。
9年前の秋にも見たが、その時は霧が晴れてはゐたものの、曇り空だつた。
今囘は快晴。
澄み切つたブルーの湖水が美しかつた。
女性は湖水を見ると3年婚期が遲れ、男性は出世が遲れるさうな。
ま、どちらも關係ないので、美しい湖水が見られたことに滿足した。
硫黄山に立ち寄る。
ここは9年前にも來たが、大した所ではない。
ただ噴煙が上がつてゐて、硫黄臭いだけの場所。
たとえば那須の茶臼岳のはうがまだ迫力があつて良い。
網走に戻り、本日の宿「かに本陣 友愛莊」へ。
5時50分着で、夕食は7時から。
早速、お風呂。
ここは温泉ではないのだが、炭を通してゐてそれなりの效能があるらしい。
大きな風呂で氣分が良かつた。
7時から夕食。
3大蟹の料理が竝ぶ。
タラバ、ズワイ、毛蟹のオンパレード。
昨日ほどではないが、それなりに美味しかつた。
酒は北海道限定の「男山・なんとか」。
名前は忘れてしまつたが、4合で4千圓の純米吟釀。
これもなかなか旨かつたが、嫁さんと二人では少々多過ぎた。
一昔前なら一人でも飮めたのに・・・
年とともに酒が弱くなつて來た。
部屋に歸つて、阪神戰を見た。
横濱相手に完敗。
今年の阪神はどうも氣合が足りないやうな氣がする。
昨年のGWは、鹿兒島で阪神・巨人戰を見てゐた。
巨人を叩いてゐたのが懷かしい・・・
9時過ぎに、いつのまにか眠つてゐた。
酒の飮過ぎかな?
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