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西宮北口。
阪急神戸線と阪急今津線が交はる交通の要衝で、それだけに飮食店が多い街である。
藝術文化センターでコンサートを聽いたりすることはあつても、西北(ニシキタ)のディープなエリアに入つたことはあまりなかつた。
事情があつて、ひとり飯をすることになり、私が思ひ出したのが西北だつた。
「食べログ」で搜したところ、こちらの「櫻咲くころ」が目に止まつた。
馬肉があつてワインがあつて、なにより名前がいい。
西北の驛の北口を出て、繁華街を進む。
右手にコンビニがあるところで左折すると、すぐに看板が目に飛び込んでくる。(上の寫眞)
引戸を開けると、「いらつしやいませ!」と元氣な聲。
氣取つた店ではないやうで、ひと安心。
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店内はカウンターとテーブル席。
入店したのが17時半だつたので、一番乘りだつた。
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とりあへず、スパークリングワインのミニボトルを頼み、メニューをチェックして、馬レバーを頼んだ。
この馬レバーが絶品。
甘くて柔かくて臭みがない。
これが食べられるだけでも、この店の存在意義は十分にある。
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フードメニュー1。
この店のウリである地鷄と馬肉がずらりと竝ぶ。
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ドリンクメニュー2。
注目すべきはワイン。
ルイ・ジャドの「ブルゴーニュ ルージュ」がグラスで600円!
たぶん、ワインバーなどでは場所にもよるが800~1000円で出されるだらう。
これにはビックリしてしまつた。
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當然の如く、ルイ・ジャドの「ブルゴーニュ ルージュ」を注文。
2008年ヴィンテージを飮み、さらに2007年もあるとのことでこれも飮み。
どちらも、フレッシュな感じで、果實味があつて、たいへん飮みやすい。
ボトルで3600円なので、2人以上であればボトルで飮めばさらにCPは高まる。
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こちらは馬刺の3種盛り。
右から、ハート、バラ、タテガミ。
3種盛りと云つても、内容を自分で選べるのが嬉しい。
ただし、在庫がある場合に限られるが。
それぞれ美味しかつたが、とりわけハートが良かつた。
なんとも形容しがたい食感と、噛みしめると口の中に擴がるほんのりとした甘さ。
レバーとはまたひと味違つた美味しさであつた。
ひとり飯の場合、樂しい時間が過せるかどうかは、店のスタッフのホスピタリティにかかつてくる。
この店では店長が私の相手をしてくれた。
小西哲司といふ人で、まだ若い人だが、なかなか如才ない。
しかし、入店した瞬間には怪しい雰圍氣を感じた。
短く刈込んだ顎ヒゲはともかくとして、青びかりするやうなスキンヘッドなのだ。
しかも、どことなく格鬪家の 武田幸三 に似てゐる。
これは怒らさないはうが賢明だととつさに判斷した私は、チキンと云はれても仕方あるまい。
話をしてゐるうちに彼は挌鬪技が好きだといふことが判明した。
「武田幸三に似てゐる、て云はれたことない?」
「あ、ありますね。なんででせう?」
何でと云はれても、似てゐるもんは似てゐるのだよ。
ともあれ、武田さんぢやなくて、小西さんとスキンヘッド同士で話が彈み、氣がついたら19時前になつてゐた。
樂しい時間は飛ぶやうに過ぎていく。
この店の2階に「TOP WIN」といふピアノバーがあり、そこのマスターが「櫻咲くころ」のオーナーだといふ。
「TOP WIN」にも行くつもりだつたので、小西さんにその話をしたら、彼は親切に「TOP WIN」まで送つてくれ、マスターに紹介してくれた。
小西さん、人は見掛けによらないといふのは、ホンマやね。
<使用カメラ:Canon PowerShot G11>
特に馬のレバーは馬のそれとは食感が違い歯にちょっと抵抗する感じがお気に入りです。
西北に行ったら覗きます。武田幸三はちょっと怖いけど・・・
こんなに旨いとは知りませんでした。
武田幸三、そんなに怖くないですよ~
ちと大袈裟に書き過ぎました(笑)
牛かな、豚かな、鷄かな、と思ひつつも、たぶん牛だらうなあと思つてました。