仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【第64回甲子園ボウル】  関西大学 50-38 法政大学

2009-12-13 16:59:35 | Sports
關西大學が法政大學を50-38で破り、61季ぶり2囘目の優勝を決めた。


「甲子園ボウル」といへば關西學生リーグと關東學生リーグのそれぞれの覇者が戰ふゲームだつた。
それが、64回目となる今年から、全日本大學アメリカンフットボール選手權といふ位置付けになり、各地のリーグ戰を勝ち拔いた大學によるトーナメント戰の決勝となつた。
トーナメント戰に出場した大學は、小樽商科大學、仙臺大學、早稻田大學、法政大學、名城大學、金澤大學、關西大學、愛媛大學、九州大學。
その頂點に立つたのが關西大學で、大學日本一として1月3日のライスボールで日本一をかけて社會人代表チームと戰ふことになつた。


さて、けふのゲーム。
下馬評では法政大學有利、ロースコアのゲームとなれば關西大學にも勝機があると云はれてゐた。
ところが、いざフタを開けてみると、關西大學のランプレーが有效で、1Q途中から常にリードを保つてゐた。

法政大學、關西大學と、交互に點を取り合ふ「シーソーゲーム」。
最初の法政大學の攻撃をFGによる3點に抑へた關西大學が、小差ながら常にリードを保つ展開となつた。

4Qに入つても、どちらが勝つても不思議のないゲーム。
しかし、殘り2分で關西大學がQB原口のランプレーでTDをあげ、これが勝敗を分けるプレーとなつた。


關西大學は甲子園ボール第2囘大會の優勝校。
その時のQBだつた方が觀戰にみえていた。
さうしたことを考慮してかどうかはわからないが、關西大學のファーストプレーは62年前のファーストプレーを再現したといふ。
フルバックにボールを持たせ、フルバックは動きをとめる。
QBはテイルバックにボールを渡すフェイクを入れ、それとともに止まつてゐたフルバックが走り始める。
シンプルなプレーながら、これで3Yほどはゲインしてゐた。
大先輩たちへの敬意をこめてのプレー選擇だつたに違ひない。

關西大學のオフェンスで目を瞠らせられたのは、QB原口の強さ。
大學入學時に70kgだつたのが、いまは90kg。
QBで90kgの選手はさうさうゐない。
その頑丈なからだで、ディフェンスを突破してゆく彼のランプレーは見る者を壓倒する。
結局、この試合、彼はランで229Yを獲得した。
恐るべきQBがゐたものだ。


リーグ戰で關西學院大學、立命館大學といふ強豪を撃破して來た關西大學。
その強さは本物だつた。
來年1月3日、ライスボウルで社會人代表を破つて、日本一の榮冠を勝ち取つて欲しい。



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2 コメント

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胸を張ってライスボウルに行って欲しい (やすゆき)
2009-12-13 20:22:11
NHKBSで中継があることを知らなくて、4Qからの観戦になってしまいました。
関大は、RB藤森君よりQB原口君のランが目立ってましたね。本職のRBより力強さが目立ったという(汗)
社会人の方は鹿島vs富士通ですから関西のチームがライスボウルに出てくることはありません。関大が名実ともに関西代表としてライスボウルに出ることになります。胸を張って欲しいです。
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やすゆきさん (仙丈)
2009-12-13 20:59:10
藤森も頑張つてましたね。
あのキックオフリターンTDは思はず興奮してTVの前で立上がりました。
關西大、こんなに強くなつてゐるとは・・・
KGや立命に勝つわけですね。
あとはライスボウル。
日本一になつて貰ひたいですね。

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