巨人戦スポーツ解説

プロ野球の巨人戦の解説です。

2018年12月30日。1. 日本などTPP発効 5億人経済圏誕生へ

2018-12-30 18:07:18 | Weblog
    2018年12月30日
日本全国的に著名な神社
金鑚神社(埼玉県神川町)12/30済
金鑚神社(かなさなじんじゃ、金鑽神社)は、埼玉県児玉郡神川町字二ノ宮にある神社。式内社(名神大社)、武蔵国五宮(一説に二宮)。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
概要[編集]

関東平野西縁、埼玉県北西部に立つ御獄山(標高343.4メートル)山麓に鎮座し、社殿後背の御室山(御室ヶ獄)を神体山として祀る。山を神体山とするため、社殿には本殿は設けないという古代祭祀の面影を残すことで知られる。また、「武州六大明神(武蔵六所大明神)」[注 1]の一社にも数えられる神社である。

境内では、参道脇に立つ多宝塔が国の重要文化財に指定されている。また、御獄山の中腹にある「鏡岩」は国の特別天然記念物に指定されている。

社名[編集]

社名「金鑚(かなさな)」は、砂鉄を意味する「金砂(かなすな)」が語源であると考えられている[1]。神流川周辺では刀などの原料となる良好な砂鉄が得られたと考えられており[2]、御嶽山からは鉄が産出したという伝承もある[1]。文献では当社について「金佐奈」と見えるが、「かなすな」がこの「かなさな」に転訛したとされ、表記は「金鑽(貝の上の字が先)」のち「金鑚(貝の上の字が夫)」と変遷して、近代以降は「かなさら」とも読むようになったとされる[2][注 2]。

上とは別に、砂鉄の採集地である「鉄穴(かんな)」を意味するとする説もある[3]。

スポーツ、

1. ソフトB退団の摂津が引退決断「やりきった」 年内区切りもオファーなく
12/30(日) 2:30配信 、西日本スポーツ


ソフトB退団の摂津が引退決断「やりきった」 年内区切りもオファーなく


現役引退の意思を固めた元ホークスの摂津

 沢村賞右腕がマウンドに別れ! 今季限りで福岡ソフトバンクを退団した摂津正投手(36)が現役引退の意思を固めたことが29日、分かった。11月の12球団合同トライアウトは受けず、年内を区切りとしてホークス以外のNPB11球団からの獲得オファーを待ったが、この日までに連絡がなく決断した。ドラフト5位で2009年に26歳で入団。先発、中継ぎで数々のタイトルを獲得し、12年に沢村賞も受賞した遅咲きの右腕は「悔いはない。やりきった」と胸を張った。現時点で引退会見の予定はない。

【写真】お立ち台で涙をこらえる摂津
.
■遅咲きのエース

 「エース」と呼ばれた36歳が決断を下した。今季限りでの現役引退。11月4日に来季の構想外であることが発表されて以降、可能性を信じ、他の11球団からの獲得オファーを待ったが、摂津が「区切り」とした年内に吉報は訪れず。家族とも相談して、ユニホームを脱ぐことを決めた。

 「自分の中でやれることはやった。体は元気なので、周りから『まだやれる』と言っていただけるのはありがたいけど、そこは自分でコントロールできることじゃない。実際にオファーがなかった。年内に声が掛からなければ引退しようと決めていたので、変な言い方になるかもしれないけど、自分の中ではスッキリした気持ちでいます」

 日本シリーズ後にあった12球団合同トライアウトに参加しなかったのも、芯の強い摂津ならではの考えが根底にあった。「今の自分の力を見てもらおうと思って、10月のみやざきフェニックス・リーグで投げさせてもらった」。その時点でシーズン後の戦力外通告を覚悟し、懸命に右腕を振ったが、思いは報われなかった。「これが現状です」。潔く、現実を受け入れた。

 チームはいまや、常勝球団としてプロ野球界の先頭を走るが、2000年代の終盤は世代交代期で苦戦が続いた。その時期から投手陣をけん引したのが、他でもない摂津だ。ドラフト5位で09年に26歳で入団。1年目にいきなり70試合に登板し、5勝2敗、34ホールドで新人王と最優秀中継ぎのタイトルに輝いた。

ソフトB退団の摂津が引退決断「やりきった」 年内区切りもオファーなく

 2年目の10年も中継ぎとして71試合に登板し、ソフトバンクでは初のリーグ優勝に貢献した。さらに先発転向した11年からは5年連続2桁勝利を達成。特に和田(16年に復帰)、杉内、ホールトンが一気に抜けた12年は17勝を挙げて沢村賞に輝くなど、常勝ホークスの屋台骨を支え続けた。

 ここ3年は若手の台頭などで登板機会に恵まれなかったが、今季は5月22日の西武戦で618日ぶりの復活星を記録。お立ち台でファンの声援に声を詰まらせ、涙を流した。「真っ先に思い出すのはあの試合ですね。ファンのありがたみを心の底から感じた。本当に忘れられない試合となりました」。感謝の思いとともに、最も記憶に残る試合として胸に深く刻んだ。

 真摯(しんし)に野球に取り組む姿勢も、若手の手本だった。千賀とともに次期エース候補に挙げられる東浜は「常にチームのことを考え、絶対に言い訳をしない。僕の目標とするスタイルです」と話すなど、目に見えない部分でも計り知れない功績を残した。

 今後に関しては「まずはゆっくりしたい」と話すなど未定で、現時点では引退会見を開く予定はない。口数は少なく、背中で引っ張るタイプだった生きざまそのままに、一時代を築いた遅咲きの「エース」がひっそりとマウンドを去る。

 ◆摂津正(せっつ・ただし)1982年6月1日生まれ。秋田市出身。秋田経法大付高(現明桜高)で2000年の選抜大会に出場。JR東日本東北からドラフト5位で09年に入団し、1年目に70試合に登板して新人王。10年も71試合に登板し、2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得。先発転向した11年から5年連続2桁勝利を挙げ、17勝5敗で最多勝と勝率1位の投手2冠に輝いた12年は沢村賞。181センチ、93キロ。右投げ右打ち。

2. 真っすぐ、ひたむき、矢野謙次、レギュラーなき16年間を終えて
週刊ベースボールONLINE 2018年12月30日(日) 13:00


代打の切り札としてファンに愛された矢野謙次。16年間のプロ野球生活を語る

代打の切り札としてファンに愛された矢野謙次。16年間のプロ野球生活を語る【写真:BBM】

 一度もレギュラーにはなれなかった。それでも前だけを向いて走り続けた矢野謙次(巨人〜北海道日本ハム)のプロ野球人生。代打の切り札として何度もチームの窮地を救い、多くのファンに愛された熱き野球人。真っすぐに、ひたむきに駆け抜けた16年間をいま振り返る。

万感のラストゲーム

引退試合でのワンシーン。日本ハムでは3年半あまりのプレーだったが、人間味あるキャラクターと、野球へのひたむきさで多くの選手たちに影響を与えた

引退試合でのワンシーン。日本ハムでは3年半あまりのプレーだったが、人間味あるキャラクターと、野球へのひたむきさで多くの選手たちに影響を与えた【写真:BBM】

 引退試合が行われた10月10日の千葉ロッテ戦。通算1590打席目、現役最後の打席も「代打」での出場だった。結果は痛烈なレフト前ヒット。百戦錬磨の代打職人が万感の表情を浮かべ、16年のプロ野球人生にピリオドを打った。

──16年に及んだ現役生活はどんな日々でしたか?

 長かったような、短かったような……。まだやりたかったという気持ちもあれば、その一方で日々の練習や試合に向かう準備に関しては100パーセントやり切ったなというのはあります。総括すればすごく楽しかったですし、引退試合までやっていただいて、お世話になった方たちには本当に感謝の気持ちしかないです。


──最終打席に立つ前はどんな思いが胸の中に去来しましたか?

 あの日はいろいろな感情が渦巻いていましたよね。6回に栗山(英樹)監督とコーチから「ケンジ、近ちゃん(近藤健介)のところで代打いこうか」って言われたんですけれど、ベンチでみんなも聞いているわけですよ。だから先頭のハルキ(西川遥輝)なんかは何とか僕にいい形で回そうと、いままで見たことのないぐらい力みまくっていて(笑)。結果的にアウトになってしまったんですけれど、その気持ちがうれしくてね。

──続く大田泰示選手はショートゴロでしたが、気迫のヘッドスライディングで一塁セーフになりました。

 そう、泰示がセーフになった時点でこっちはもう泣く寸前なわけですよ。それで翔(中田翔)はセカンドフライかな、たぶんゲッツーだけは避けたいからアイツは意図的に右に打ったんでしょうね。それでベンチに帰ってくるときに「矢野さん、お願いします!」と。

 いまだから話しますけれど、最後の打席で涙を流しながらというのは絶対に嫌だったんですよ。あくまでもいつもどおりにやりたくて。だから翔が声を掛けてくれたときは「バカヤロー、泣かすんじゃねえよ……」って思っていました。だからもう打席では相手よりも泣くもんか、泣くもんかという自分との戦いでした(笑)。

──ファウルで粘って唐川侑己投手のカットボールを左前に運びました。

 うれしかったですね。この日を迎える前から練習での感覚がすごく良かったので、それを最後に出せた。本当にチームメート、監督やコーチ、ファンの方に恵まれたプロ野球人生だったなって思いました。

──引退をリアルに決めたのはいつごろだったのですか?

 2018年シーズンが始まって5試合ぐらいで2軍に落ちたんですけれど、もうそのときには自分の中では決めていましたよね。まだ100パーセントではないですけれど。

──ご家族に相談は?


 その時点ではまだ話はしていません。もっとシーズンが進んでから嫁さんには先に伝えました。

──そのときの反応は?

「やめちゃうの?」とかはまったくなかったです。僕の決めたことを尊重してくれて、じゃあ次はどうするかを考えようと。その言葉はすごくありがたかったですよね。


「人の3倍、4倍やれば必ず差は埋められる」

02年ドラフトで巨人から6位指名を受けた矢野(上段左)。同期は木佐貫洋、久保裕也(前段左、右)ら

02年ドラフトで巨人から6位指名を受けた矢野(上段左)。同期は木佐貫洋、久保裕也(前段左、右)ら【写真:BBM】

──アマ時代に思い描いていたプロの世界と実際に入った世界は想像どおりでしたか?

 もう最初は、とんでもないところに自分は来ちゃったな、ですよ。フリー打撃で周囲の選手の打球のスピード、飛距離、バットに当たる確率を目の当たりにしたときに「なんじゃこりゃ」状態でした(笑)。

──その中で自分はこの世界でどう生き残っていこうと?

 半端ないなって思いましたけれど、国学院大のときも1、2年生のときは二部リーグでずっと5位とか6位で何をやっても上の大学に勝てない時期があったんです。それでも練習で力をつけていくうちに3、4年生になったときにはその状況をひっくり返していたので。もちろんアマとプロでは違いますけれど、人の3倍、4倍やれば必ずその差は埋められると信じてずっとやってきました。そこだけは16年間変わることなくプロでもやれたかなと思っています。


急転直下の電撃トレード

15年途中からは日本ハムでプレー。持ち前の勝負強さで抜群の存在感を発揮した

15年途中からは日本ハムでプレー。持ち前の勝負強さで抜群の存在感を発揮した【写真:BBM】

 2015年シーズン途中で通告された日本ハムへのトレード。すべてが巨人とは違う環境、さまざまな不安や葛藤の中で再出発した男に力を与えたのは指揮官の言葉であり、北海道の温かなファンの声援だった。

──16年間でレギュラーにはなれませんでしたけれど、キャリアの中盤は代打として存在感を発揮しました。

 もちろんずっとレギュラーを目指してやってきたんですけれど、それでも代打というポジションにもやりがいを感じていましたし、ファンの方にも矢野謙次という名前を少しでも知ってもらえたので。1打席だけで結果を残さないといけない難しさであったり、特にまだ若いころなんかはスタメンで出られない悔しさやジレンマもありましたけれど、いま振り返るとその過程も含めてすべてが楽しかったなって思います。

──2015年途中には巨人から日本ハムへ電撃トレード。移籍を通達されたときはどんな思いでしたか?

 おぉ……来たか! っていう感じです。ただ、あの時期は2軍にいましたし、また年齢的にも可能性はゼロではないと思っていたので。決まった以上は「やってやるぞ」っていう気持ちだけでしたよね。

──日本ハムに入って巨人との違いを感じることは何かありましたか?

 まったく違いました。言い方は難しいんですけれど、日本ハムの選手って楽しくやろうよというか、遊びがあるんですよね。もちろんプロなので勝負に徹してはいるんですけれど、選手たちに余裕があるんですよ。

──具体的に言うと?

 僕が一番びっくりしたのがある若手選手の言葉でした。2軍から上がってきてすぐにスタメン出場で4タコに終わったんですけれど、ベンチでさらりと「まあ、明日があるさ!」的なことを言ったんですよね。僕からしてみればそれが信じられなかった。これがもし巨人だったらもう2軍なんですよ、明日はないんですよ。ただ日本ハムの場合は、その日がダメでもまた次の日にチャンスを与えてくれるんです。1試合に対する緊張感も含めてどちらにも良い面、悪い面があると思いますけれど、まったく違うチームカラーを知ることができたのはすごく大きかったですね。

──栗山監督からもいろいろな言葉を掛けられたそうですね。

 いまでも鮮明に覚えていますけれど、チームに合流した初日に栗山監督から「頼んだよ」「信じているからね」と言われたんですけれど、そういった声を掛けられた経験が巨人時代にはなかったのですごくうれしかった。その一方で、最初のほうはちょっとその言葉を僕自身が重く受け取ってしまって背負い過ぎてしまった部分もありました。変に気負ってしまっていたというか。だから移籍してすぐにヒットが出てくれたときは本当にホッとしました。

新たな肩書は「特命コーチ」

矢野の代名詞にもなった「ファイターズ最高!!」。最後の引退セレモニーもこの言葉で締めくくった

──移籍してすぐの試合で殊勲打を放ってお立ち台へ。そこで矢野選手の代名詞ともなる「ファイターズ最高!!」が生まれました。

 あれにはちょっと裏話があって。完全に偶発的に生まれたものなんですけれど、日本ハムってヒーローインタビューの時間がほかのチームより長いんですよ(笑)。それは北海道のファンの方が楽しみにしているという理由からだと思うんですが、なんだか僕の話していることもダラダラしてしまっていたので、一発で締められるような言葉が何かないかなと思って「ファイターズ最高!!」って大声で叫んでいました(笑)。

──でも、あの言葉で北海道のファンの方の心を一気につかみました。

 そうですね。でも、あの言葉が生まれた裏には監督の言葉であったり、ファンの方にも「来てくれてありがとう」って声をたくさん掛けてもらって、そういうものが重なって自然に湧き出たものだったのかなと自分では思っています。

 球団から打診されたチーム統轄本部特命コーチというポジション。矢野のために新たに設けられたセクションであり、そのオファーは自身にとっても願ってもないものだった。いつかは指導者になりたい──。新たな夢に向かって2019年2月からは米国に渡る。

──引退後、現在はどのような生活を送られているのですか?

 球団から特命コーチという職をいただいたので、そのための準備をいまはしています。研修先の米国で何をするかとかはまだ全然分からないのですが、向こうの選手にノックをする場面もあるかもしれないので体だけは鍛えています。それこそ現役のときと同じぐらいみっちりと練習しています(笑)。あとは母校の国学院大にお邪魔して、恩師でもある竹田(利秋)総監督の指導の仕方を勉強させてもらっています。

──大学時代に竹田監督と出会ったことも、矢野さんの野球人生にとってはとても大きかったようですね。

 竹田監督がいなかったら僕は絶対にプロになっていなかったと思います。いまも忘れないですが、国学院大のセレクションの面接で監督から「お前はこの4年間でプロに行く準備をしなさい」と言われたんです。そのときに「自分はプロになれるんだ」って思いましたし、そこでスイッチが入ったんですよね。本当に恩師と言えるのは竹田監督ですし、これからもいろいろなことを吸収させてもらいたいと思っています。

──特命コーチとして第2の野球人生が始まりますが、これからどんな選手を育てていきたいですか?

 みんな体格の違いもありますので、それぞれに合った特徴を見つけ、それを伸ばしてあげられるような存在になっていきたい。あとは野球だけでなく、人間的にもみんなに必要とされるような選手を1人でも多く育てていきたいです。

(取材・構成=松井進作、写真=川口洋邦(インタビュー)、BBM)

【関連リンク】 【選手データ】矢野謙次 成績&プロフィール(外部)
代打職人・矢野謙次を支え続けた「バットの秘密」(外部)
後藤武敏 引退惜別インタビュー 最高の仲間たちに囲まれて(外部・有料)
松井稼頭央 引退惜別インタビュー 挑戦し続けた25年(外部・有料)
田中大貴コラム「松坂世代最高の右の長距離砲・村田修一」(外部・有料)

3.中日復活の鍵はリリーフの整備。最大の新戦力は与田監督ら首脳陣か。
12/30(日) 11:31配信 、Number Web


中日復活の鍵はリリーフの整備。最大の新戦力は与田監督ら首脳陣か。

与田新監督は、2000年に現役引退後、解説者を務める傍ら、社会人野球、女子野球、WBC日本代表、楽天でコーチを務めた。 photograph by Kyodo News

 毎年恒例、Number Web版“プロ野球・ゆく年くる年”企画は、全12球団の反省と期待を綴る短期集中連載シリーズ。今年もそれぞれの愛すべきチームについて、しっかりと2018年、そして2019年への思いを発表したいと思います。
 第4回は、与田剛新監督と新指導陣に期待がかかっている中日ドラゴンズです! 

【秘蔵写真】松坂大輔、横浜高時代の怪物ぶり。

 63勝78敗2分けで5位。阪神の失速でかろうじて最下位は免れたものの、6年連続Bクラスと老舗球団の黒歴史を上書きしてしまった。ただし、昨年までは見えてこなかった復活への光が、差し込んだシーズンでもあった。

 攻撃力はAクラスであることが実証された。チーム打率は前年の.247から一気に.265まで上昇し、リーグ2位となった。最大の推進力となったのが、.348、178安打で首位打者と最多安打の二冠に輝いたダヤン・ビシエドだ。来日3年目でのキャリアハイであり、まだ29歳という若さも魅力。このオフに3年の大型契約を結んでおり、来季以降も安定した活躍を望めそうだ。

 攻撃力が強化された理由は、4番打者の働きだけではない。捕手(8番)以外の7人が規定打席に到達。レギュラーに大きな故障がなく、メンバーを固定して戦い抜けたのは大きなプラス材料だった。
.
野手は伸びしろ、投手は?

 チーム本塁打が111本から97本(リーグ5位)に減少したが、これは本塁打王のアレックス・ゲレーロが巨人に移籍したため。代わりに入団したソイロ・アルモンテが打率.321と日本野球に適応し、見事に穴を埋めた。総得点598(同4位)は前年比で100点以上増え、402四球も同5位ながら、やはり前年比25%増だ。レギュラー野手は20代が中心で、さらなる伸びしろを期待できそうだ。

 守備率.991、52失策もセ・リーグトップ。堅実に守り、支えた。チームのOPS(長打率+出塁率)が同5位の.705にとどまったのは、ピッチャーズパークのナゴヤドームが本拠地であり、どうしても長打率が伸びないことを考えればやむを得ないところだろう。

 そうなると、Bクラスの原因は投手陣へと向けられる。事実、基本的な数値だけ見ても弱さは表れている。チーム防御率4.36(同6位、前年は4.05)、149被本塁打(同5位タイ、前年は127)、与四球526(同5位、前年は495)と軒並み悪化した。

 攻撃力のところで書いたように、ピッチャーズパークで半分を戦いながら、この数字はかなり深刻だ。痛打を恐れ、ボール球で誘おうとしたが振ってくれずにカウントが悪くなり、結果的に四球を与える。その繰り返しで退路を自らふさいでしまったところで、結局、痛打される。そんな図式が透けて見える。


松坂らは存在感を示したが。

 そんな弱体投手陣をさらに細分化すると、先発投手は47勝53敗、防御率4.08。平均投球回5.96、同投球数が101.24となっているから、及第点とはいえないまでも懸命に踏ん張ろうとしている努力は伝わってくる。問題は継投にある。リリーフ投手は16勝25敗。防御率4.93は12球団でワーストだ。38度を数えた逆転負けも、最も多い。

 今季を象徴する逆転負けを喫したのが9月4日のヤクルト戦(神宮)だ。9-3で9回までこぎ着けながら、登板した田島慎二が炎上。あわてて祖父江大輔、岩瀬仁紀、福谷浩司をつぎ込んだが止められなかった。まさかの同点。延長戦にもつれ込み、最後は又吉克樹がサヨナラ3ランを浴びた。

 開幕前に描いた青写真通りに行かなかったのは間違いないが、故障にせよ不振にせよそれはどのチームでもよくあることだ。投手出身で黄金期も参謀役として強力投手陣を作り上げた森繁和前監督なのに、有効な配置転換を打ち出せぬまま閉幕した。

 松坂大輔(6勝)、吉見一起(5勝)、山井大介(3勝)らベテラン投手陣がフル回転とはいかないまでも存在感を発揮した。あおりを受けて先発機会を奪われた若手、中堅の中に、リリーフの適性がある投手はいなかったのか。期待を裏切った選手の責任を問うのは簡単だが、もっと試せたことはあったはずだ。

 投手を中心とした守備力で勝ってきたチームなのだから、森監督以下、指導者がごっそり入れ替わることになったのも当然である。
.
ガルシアの穴はロメロが。

 ここからは2019年シーズンへの展望に移る。悲願のAクラス奪回には不可欠の投手力強化であるが、唯一の規定投球回数クリアであり、チーム最多の13勝を挙げたオネルキ・ガルシアが、契約延長交渉がまとまらず、退団した。しかも同一リーグの阪神に流出したのは大きな痛手となった。

 代わって獲得したのが同じ左腕のエンニー・ロメロだ。中日得意のドミニカンルートであり、今オフのウインターリーグでは11試合(先発は10試合)に登板し、2勝1敗、防御率1.33と非常に期待のもてる成績を残した。54イニングを投げて被安打32、15四死球、54奪三振。マイナーリーグ中心の米国球界ではリリーフが主だったが、先発にも適性があることを証明してくれた。

 ただし、ガルシアのマイナスがあることを考えれば、いわばロメロは「やって当たり前」。ゲレーロの穴をアルモンテが埋めた例はあるにせよ、不安の種は尽きない。


一新された指導陣に期待。

 FA戦線も静観を貫き、年内までの補強はドラフトとロメロにとどまった。すでに支配下選手は上限に近い68選手。ドラフトでは4球団が競合した根尾昂(大阪桐蔭)を引き当てたのは大きかったが、新人というのは全球団等しく加入する。中日のルーキーだけが1年目から活躍するわけではないので、やはり現有戦力の底上げが最大の「補強」となってしまう。

 むしろ期待されるのは与田剛新監督以下、大幅に入れ替わったコーチングスタッフによる「人心一新」「心機一転」の効果か。岩瀬、荒木雅博、浅尾拓也という黄金期を支えた3人が引退した。今季は岩瀬が48試合、浅尾が10試合に登板し、荒木は84打席に立った。

 つまり、厳密には戦力低下なのだが、それだけ若い選手へのチャンスが増えるともいえる。それを引き出すのが新体制の使命だ。
.
伊東ヘッド以外は未知数。

 ただし、不安もある。与田監督のNPBでの指導歴は直近3年のみ。投手再建役に招いた阿波野秀幸コーチは計13年のコーチ歴があるが、一軍となると13年ぶりだ。それを補佐する赤堀元之コーチもここ2年はヤクルトの二軍。村上隆行打撃コーチは独立リーグのみで、NPBは初指導だ。

 中村武志バッテリーコーチも昨年は韓国・起亜の二軍。残留した波留敏夫(打撃担当)、奈良原浩(内野守備・走塁担当)と現役を引退し、外野守備・走塁コーチに就任した工藤隆人以外は、一、二軍ともに中日の選手の予備知識は皆無といっていい。

 指導者としての実績は伊東勤ヘッドコーチが飛び抜けており、それ以外はよくいえば未知数。悪くいえば……。もっとも選手への先入観はない方がいいというケースもある。まっさらな状態で選手の動きを見定めてこそ、休眠戦力を発掘できる。体制の変わり目はチーム内の戦力分布図も大きく書き換わる。

 逆にいえば二軍でくすぶっていた選手が一軍の選手に取って代わるくらいでなければ、長期低迷には歯止めをかけられないだろう。
.
(「草茂みベースボールの道白し」小西斗真 = 文)

【関連記事】
京田をどうする?根尾昂を当てた与田監督が問われるマネジメント術。
根尾昂にトーチュウが狂喜乱舞し、金本監督辞任にデイリーは激怒した。
荒木雅博引退に思う。中日黄金期を支えたアライバの「最高傑作」とは。
松坂の横浜か、KKのPLか。高校野球の最強校をプロ野球選手に聞くと……。
「えっ、捕手の年俸安すぎ……?」プロ野球のポジション格差を大調査。
4.

5.

二ユース、

1. 日本などTPP発効 5億人経済圏誕生へ
12/30(日) 0:01配信 、毎日新聞


日本などTPP発効 5億人経済圏誕生へ

TPP発効で農産物の関税こう変わる

 日本など11カ国が参加する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が30日発効した。世界の経済成長をけん引するアジア太平洋地域に域内人口5億人超の巨大な自由貿易圏が誕生する。加盟国産の農畜産物の関税が撤廃または引き下げられるため、消費者には小売価格の低下を通じて、より安価に食料品が手に入ることになる。

 加盟国全体で99%の品目の関税が最終的に撤廃される。日本の関税撤廃率は農林水産品で約82%、全品目ベースで約95%となる。当初は米国を含む12カ国が合意・署名したが、2017年1月に米国が離脱。日本が主導して今年3月に11カ国で新協定の署名にこぎ着け、国内手続きを終えた6カ国でまず発効した。

 6カ国は日本、メキシコ、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、オーストラリア。ベトナムは来年1月14日の発効が決まっており、残るマレーシア、チリ、ペルー、ブルネイも早期の発効を目指す。

 発効に伴い、牛肉や豚肉のほか、チーズや果実など幅広い農畜産物の関税が引き下げられる。一方、加盟各国が工業製品の関税を引き下げるため、自動車・部品などの輸出増が見込まれるほか、外資規制緩和や電子商取引などのルール整備も行われ、日本企業が海外展開しやすくなりそうだ。

 国内農業は生産減が懸念される。TPPと、来年2月1日に発効する欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)対策として、政府は農家の経営支援策を実施する。

 茂木敏充経済再生担当相は28日の記者会見で「世界的に保護主義が台頭する中、日本がリーダーシップを発揮して自由で公正なルールを確立するとともに巨大な経済圏を作る」と語った。【加藤明子】
.
【関連記事】
<「TPP委員会」1月19日開催 都内で>
<TPP12月30日発効 世界貿易額15%占める>
<TPP発効>人やモノ、流れ活発化 輸入品安く
<米国、TPP復帰検討、日本警戒 さらなる市場開放要求も>
<TPPの年内発効 米圧力に多国間で対抗を>

2. 北、ミサイル開発継続…今月上旬に電波信号実験
12/30(日) 6:08配信 、読売新聞

北、ミサイル開発継続…今月上旬に電波信号実験

(写真:読売新聞)

 北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射中止を宣言した後も開発を継続し、12月上旬に電波信号の発射実験を行っていたことが分かった。石油供給を制限する制裁にもかかわらず北朝鮮軍は従来通りの訓練を続けており、日米両政府は公海上での密輸監視などを強化する方針だ。

 複数の軍事外交筋が明らかにした。北朝鮮が行ったのは、ミサイル弾頭部分などに装着した装置から発信される「テレメトリー」と呼ばれる電波信号の発射実験。弾道ミサイル発射の際、ミサイルの角度や位置、速度などのデータを地上で観測する上で不可欠となる。

 北朝鮮は2016年から17年にかけ、ICBMを含めて約40発のミサイルを発射した。ICBM発射に先立ち、地上でテレメトリーの実験を行うことが多く、ミサイル発射の前兆を示す重要情報とされる。米軍と自衛隊、韓国軍は北朝鮮の電波を常時監視している。
.
【関連記事】
マッハ20のICBM、露が成功…米の迎撃困難
「ナッツ姫」ら密輸入260回…会社物品と偽る
北朝鮮ミサイルでJアラートが鳴ったらどうするか?
北朝鮮・金正恩体制が制裁にビクともしない理由
食えるのは「幹部、漁夫、寡婦」のみ…金正恩体制の酷薄
3. 16億円、巨額損失穴埋めか 一部は謝礼の疑い ゴーン容疑者特別背任事件
12/30(日) 8:28配信 、産経新聞

16億円、巨額損失穴埋めか 一部は謝礼の疑い ゴーン容疑者特別背任事件

 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が私的な投資の損失を日産に付け替えたなどとして再逮捕された特別背任事件で、中東の知人側に流出させたとされる約16億円が、ゴーン容疑者の投資損失の穴埋めと、巨額の担保負担を回避できたことへの謝礼に充てられた疑いのあることが29日、関係者への取材で分かった。ゴーン容疑者は約16億円について、日産のための正当な支出だと供述しているが、東京地検特捜部は事実上自身に還流されていたとみて不透明な資金の流れの解明を進めている。

【表で見る】ゴーン容疑者のこれまでの報酬

 ゴーン容疑者は平成20年10月、自身の資産管理会社と新生銀行との間で契約した通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引で生じた約18億5千万円の評価損を日産に付け替えたとして再逮捕された。さらに契約を資産管理会社に戻す際、信用保証に協力したサウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏が経営する会社に21~24年、日産子会社から計1470万ドル(現在のレートで約16億円)を入金させた疑いがある。

 関係者によると、リーマン・ショックによる円高の影響で巨額の評価損が生じたため、新生銀行はゴーン容疑者に追加担保を請求。ジュファリ氏は21年2月末、約30億円を担保に外資系銀行から信用状を発行し、ゴーン容疑者は追加担保の負担を免れた。

 だが、契約満了まで3カ月おきに期限が到来する外貨購入などでゴーン容疑者は年間数億円程度の損失が生じることになった。

 一方、ゴーン容疑者は日産子会社「中東日産」に指示し、予算に計上されない予備費からジュファリ氏側に各年3億~4億円ずつ計約16億円を支出させた。

 ゴーン容疑者と新生銀行の契約は2本あり、それぞれ20年夏と21年夏から各5年間だったことも新たに判明。ジュファリ氏側への支払期間とおおむね一致しており、大部分がゴーン容疑者側に提供され新生銀行への支払いに充てられたほか、一部はジュファリ氏への謝礼だった疑いがあるという。ゴーン容疑者は約16億円の支出について「投資に関する王族へのロビー活動や現地有力販売店とのトラブル解決などへの報酬だった」と供述している。
.
【関連記事】
ゴーン容疑者に協力の知人はサウジ有数の複合企業副会長
ゴーン容疑者、破産も!? 株主訴訟は「100億円」規模
ゴーン容疑者“自分へのご褒美”で暴走 関係者「いつか金の問題でつまずくと…」
韓国の自動車産業が壊滅!? 「ゴーン逮捕」「徴用工判決」でルノーサムスンに余波
ゴーン容疑者再逮捕1週間、自白迫る特捜部に強気の反論

4. 小泉国会改革が停滞=与野党とも消極姿勢
12/30(日) 11:36配信 、時事通信

 自民党の小泉進次郎衆院議員が「平成のうちに」と銘打った国会改革議論が停滞している。

 野党第1党の立憲民主党との調整が進まず、自民党内でも党首討論の定例化などに否定的な意見が強いためだ。来年5月の改元前に成果を挙げられるかは不透明だ。

 小泉氏には国会の現状に対し、「税金・時間・政治家の無駄遣いだ」との問題意識がある。同氏を中心に国民民主党や日本維新の会も加わった超党派議員連盟は、(1)党首討論の2週間ごとの開催や夜間開催(2)タブレット端末導入によるペーパーレス化(3)女性議員の出産時の代理投票―を提唱。自民党も11月、これらの具体化を目指すプロジェクトチーム(PT)を設置した。

 ただ、PTでは党首討論に関し、「月1回開催」との与野党申し合わせの順守を確認するにとどまった。代理投票は、国会での議決を「出席議員の過半数」と定めた憲法の解釈が関わるため、事実上棚上げとなった。

 ペーパーレス化については、衆院議院運営委員会が臨時国会最終日に、来年の通常国会に議論を先送りすることを申し合わせた。

 小泉氏は持ち前の発信力を駆使し、経団連の中西宏明会長に協力を呼び掛けるなど世論喚起に取り組んできた。だが、自民党内では「打ち上げ花火だけではないか」と冷ややかな見方もある。立憲民主党の国対幹部は「進次郎さんがやりたいだけだ」と突き放す。

 実行力に疑問符が付きかねない状況に、小泉氏も「どんなに小さくてもいいから、一つでも形にしたい」と焦りを隠さない。ただ、通常国会で3月までは来年度予算案審議が優先。4月には統一地方選に突入する。与野党の対決色も強まる中で一致点が見いだせるかどうか、小泉氏の手腕が問われる。 
.
【関連記事】
安倍首相、衆参ダブル選否定=「頭の片隅にもない」-ラジオ番組
【点描・永田町】“日ロ解散”で「7・28同日選」説
参院選、200人超が立候補準備=与党の過半数維持焦点
【図解】「ポスト安倍」の構図~小泉氏も登場~
野党、進まぬ一本化=2人区の調整も焦点に-参院選

コメントを投稿