2015年11月30日
#、為替、122.78円。122.73円。122.74円。ユー129.92円。129.84円。129.90円。
#ダウ、17798.49ドル。-14.90ドル。ナスダック5127.52。+11.28。
#前場、19807.43円。-75.51円。後場、19747.47円。-196.47円。
都市公園
栃木県井頭公園(栃木県真岡市)11/30済
東京(とうきょう)ドームの約20倍(やく20ばい)の敷地(しきち)には、豊(ゆた)かな自然(しぜん)と、いろいろなレジャー施設(しせつ)があるよ。子(こ)どもからおとしよりまで一年中(いちねんじゅう)楽(たの)しめるよ。
⇒ バラまつり 関東
井頭公園
約4200平方メートルに
290種約2100株の バラ が植えられている バラ園 です。
面積や種類の多さは県内最大級。
ローズフェスタ が開催されます。
井頭公園のサイト内で バラの開花情報 が掲載されています
スポーツ、
1. 広島、マエケンのメジャーポスティング移籍容認へ!96億円争奪戦か
広島が、ポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ挑戦を希望している前田健太投手(27)について、挑戦を認める方向で調整していることが29日、分かった。2013年オフに将来的なメジャー挑戦を表明してから、2年。侍ジャパンのエースにまで成長したマエケンが、ついに海を渡る。
夢がかなう。ついに、前田のメジャー挑戦が現実になる。球界関係者によれば、広島はこの日までにポスティングシステムでの米大リーグ移籍を認める方針を、大筋で固めたという。
前田は2013年オフの契約更改交渉で、初めて米球界に挑戦したいと球団に伝えた。そして、今月24日にも改めて鈴木球団本部長に移籍を希望し、「(メジャーへ)行きたい気持ちは消えるというより強くなる一方」と話していた。
自らの意志で旅立てる海外FA権取得は、早くても17年。球団は、今週末にも結論を出すことにして議論を重ねてきた。今季は15勝でリーグ最多勝、自身2度目の沢村賞、ベストナインなどを獲得。チームに対する貢献度の高さと強い思いを受け止め、容認する方針を固めたようだ。
CBCスポーツ(電子版)など米メディアによれば、広島が譲渡金を上限の2000万ドル(約24億円)に設定しても、入札に応じる球団が出ることは確実と見られる。今月中旬の米大リーグのゼネラルマネジャー会議でもダイヤモンドバックス、レッドソックス、カブス、ヤンキース、ドジャース、ジャイアンツなどが興味を示した。
今オフのメジャーFA市場では「先発2、3番手」と評価されており、他にブルージェイズからFAのデービッド・プライス(30)ら総額1億5000万ドル(約180億円)を超える大物投手がいることから、むしろお買い得とみられている。一部では5年総額6000万ドル(約72億円)となるとの報道もある。
一方、前田が抜ける広島は、今季11勝をあげた黒田が現役続行か引退かで去就未定。結論は12月上旬となる見通しで、2枚看板が抜ければ、緊急補強を迫られそうだ。
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2. 巨人で開幕投手から4年 打撃投手になった東野の色あせぬ野球愛
スポニチアネックス 11月30日(月)8時30分配信
巨人で開幕投手から4年 打撃投手になった東野の色あせぬ野球愛
DeNAの東野打撃投手
鹿児島・奄美大島で行われたDeNAの秋季キャンプ。今季まで背負っていた背番号「00」で黙々と打者に投げ続ける東野峻打撃投手(29)の姿があった。「難しいですよ。今までみたいに打者を抑える投球じゃない。気持ちよく打ってもらうため、機械みたいにストライクを投げ続けないといけないんで」。
今季限りで現役引退。栄光と挫折を経験したプロ11年間の野球人生は濃い。鉾田一高から巨人に2004年ドラフト7位で入団。10年にチームトップの13勝、11年には開幕投手を務めた。だが、この後は輝きを失う。12年は1試合登板のみで同年オフにオリックスへトレード。14年に戦力外通告を受け、合同トライアウトを受けた。「ないのはFAだけ。本当にいろいろな経験をしたと思う」と振り返る。
記者は10、11年の2年間、巨人担当で取材した。ひたむきで慢心しない性格。主力になっても、取材に対して物腰柔らかく真摯に対応してくれた。巨人のエースと期待された11年からわずか4年後。DeNA担当で現役引退を報道することを想像もできなかった。「てんぐになった時期もあった。グラブを叩きつけたり、マウンドでイライラしたり。そのエネルギーを打者に使わなきゃいけなかった。あとは言い訳になるけど肩と首ですね…」と振り返る。
故障と闘い続けた野球人生だった。巨人入団2年目に右肩痛を発症。首脳陣の勧めでサイドスローに転向したが結果が出ない。イースタンの試合でスタンドから「給料泥棒!」とヤジが飛ぶ。引退して大学に通って教職を取る選択肢が脳裏に浮かんだが、尊敬する先輩の一言で目が覚めた。「木佐貫さんに“この世界は辞めたくなくても辞めさせられる。あきらめるな”って言われて。優しい木佐貫さんが怒ったことに驚いた。変わらなきゃと思った」と逆境からはい上がった。
苦しんだのは右肩痛だけではない。オリックスに移籍2年目の14年3月。「首が動かなくて起き上がれなかった。今まで経験がない痛みだった」と振り返る。重度の頸椎(けいつい)ヘルニアだった。2週間は寝たきりに近い生活。だが、結果が求められる立場で弱音は吐けなかった。キャッチボールを再開したが左半身にまひが残っているため、捕ったはずの球をグラブではじいてあぜんとした。「試合も首が動かないから走者をけん制できない。体もどんどん開いてフォームもおかしくなる。情けないけど、つらくて酒に逃げた時もあった」
オリックスから同年オフに戦力外通告を受け、DeNAに入団した今季は3試合の登板のみ。「肩、首が限界だった。でも支えてくれた方たちを裏切れない」と早朝からベイスターズ球場に姿を現してアーリーワークを欠かさなかった。球団フロントは東野の野球に取り組む姿勢を評価。在籍1年で異例だが、打撃投手のポストを用意した。
入団以来、右肩に打ち続けた痛み止めの注射は200本を超えた。今も痛みは引かない。だが、第二の人生も裏方で投げ続ける道を選択した。「野球ばかですから。DeNAに感謝の思いしかありません。ずっと野球に携わりたいんです」。輝いた時期も、もがき苦しんだ時期も全てが財産。野球を愛する純粋な気持ちは、色あせない。(平尾 類)
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東野峻 、 秋季キャンプ 、 オリックス を調べる
ニュース、
1.観光列車「ながら」運行へ 「ななつ星」の水戸岡氏担当
長良川鉄道(本社・岐阜県関市)は26日、来春から観光列車を運行すると発表した。デザインはJR九州の豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治氏が担当する。同社は利用客の増加と沿線への経済効果に期待を寄せる。
新しい観光列車の名称は「ながら」。食堂車(定員25人)と通常の観光列車(同37人)の2両編成で、所有車両を改装する。外装はロイヤルレッドを基調にし、内装は地元産木材や美濃和紙を多く使う。改装経費約6千万円のうち、約4200万円を国の交付金で、残りを金融機関からの融資でまかなう。
食堂車は食事代や運賃などを含めて1万円超に、もう1両は運賃に500円を加える予定だ。土曜と日曜、祝日、大型連休を中心に1日1往復、年間約130日の運行を想定。食堂車は美濃太田駅から郡上八幡駅まで、もう1両は北濃駅まで運行する。
「ながら」の外装イメージ=長良川鉄道提供© 朝日新聞 「ながら」の外装イメージ=長良川鉄道提供
同社の試算では、年間の平均乗車率を55%とすると、200万円以上の利益が出る見込み。沿線地域への経済効果も期待できるという。社長の日置敏明・郡上市長は「人口減少の中、輸送人員の確保には限界がある。観光客を増やし、経営基盤の強化につなげたい」と話した。
同社はながらの乗員4人を募集している。また、改装費の支援として1口1千円以上の寄付金も募っている。問い合わせは同社(0575・23・3921)。(山岸玲)
2. 全日空機:福岡空港に緊急着陸 「爆発音」「火炎」証言も
29日午後5時25分ごろ、福岡空港を離陸した羽田行き全日空264便(ボーイング777−200型)で、左エンジンの不具合を示すランプが点灯した。同機は左エンジンを停止し、右エンジンだけで引き返し、約20分後に福岡空港に緊急着陸した。乗員乗客計387人にけがはなかった。乗客が左翼側で「爆発音を聞いた」「火炎を見た」などと証言しており、全日空が原因などを調べている。
© 毎日新聞
全日空によると、同機は左右の翼に一つずつエンジンがある。左エンジンの排気熱が異常に高まったことを示すランプが点灯したため、機長が左エンジンを停止し、引き返した。緊急着陸により福岡空港は6分間閉鎖され、後続の発着便20本に遅れが出た。
乗客で機体の中央付近にいた東京都杉並区の会社員女性(28)は「『ドン』という爆発音の後、左翼付近から一瞬炎みたいなものが見えた。機体が燃えてしまうのではないかと思い、怖かった」。別の男性乗客(48)も「離陸して5、6分ぐらいでドンドンと音がして衝撃がきた。機体が不安定に揺れ、ただごとではないと思った」と話していた。【川上珠実、志村一也】
3.ロシアの経済制裁に反発=乗員遺体返還へ―トルコ首相
【エルサレム時事】トルコのダウトオール首相は29日、ロシアがトルコへの経済制裁の発動を決めたことについて、「受け入れられない」と反発した。首都アンカラで記者会見した。アナトリア通信などが伝えた。
ロシアは、24日のトルコ軍によるロシア軍機撃墜を受け、制裁措置を決定した。ロシアは、トルコの主要貿易相手国で、トルコ経済への打撃は大きい。首相は「ロシアとの関係は共通利益に基づいている。ロシアは冷静に行動するべきだ」と述べ、緊張緩和の必要性を改めて訴えた。
首相はまた、ロシア軍機の乗員の遺体をロシア側に返還すると明らかにした。首相は、「シリアとの国境で遺体を受け取った」と説明しており、トルコ南部ハタイ県でロシア当局者に引き渡す予定。
4. 首相、パリのテロ現場で献花 COP21出席へ
安倍晋三首相は29日夜(日本時間30日未明)、地球温暖化対策を話し合う国連気候変動会議(COP21)に出席するため、フランス・パリに到着した。到着後すぐに、13日の同時多発テロで多くの犠牲者を出した劇場「バタクラン」を訪れて献花し、記者団に「日本として強い連帯の意を表明したい。二度とこうした悲劇を繰り返させてはならない」と語った。
安倍首相は仏当局が周囲を警備するなか、劇場前の献花台に花束を供えて深々と一礼し、犠牲者を悼んだ。所要時間は1分ほどで、日仏両政府の厳戒ぶりがうかがわれた。
30日にはCOP21の首脳級会合で演説するほか、オランド仏大統領との会談も予定されている。12月1日には、フランスの隣国ルクセンブルクを訪れる
5. 国経済減速でも中国人訪日客が減らない理由
ビジネスマンであれば大国・中国の景気動向に敏感になるのは当然だろう。しかし、報道に振り回されては本質を見失う。私は旅行業とホテル事業にかかわる者として、ときに疑問を感じることがある。
8月上旬の人民元切り下げとそれに伴う株価の乱高下に「中国ショックだ」「リーマンショックの再来か」と嘆き、国慶節(10月1~7日)には「今年の爆買いはいかに!?」と息を詰めるように量販店の店頭を覗き込み、GDP(7~9月期)が6年半ぶりに7%を下回るや「バブル崩壊!」と、いよいよ隣国の経済が低迷期に突入したかのごとく報じる日本のマスコミ。
しかしGDP報道と同じ日の紙面では「訪日客消費2.6兆円」(朝日新聞)と、この1~9月に外国人観光客が日本に落としたお金が過去最高にのぼったと告げている。なかでも中国人が最大の「お客様」で、7~9月の旅行消費額でみると全体の46%が中国人の財布から出ているという。
新聞やテレビの、これらの報道を順に追っていくと、「2015年の前半は景気よく金を使ってくれたけど、中国の経済は(やっと?)厳しい局面に入った。もう旅行者も期待できない」と言いたげである。これまでの購入意欲もアベノミクスによる円安が追い風となったから、とか、訪日外国人消費(インバウンド)が伸びるのはせいぜいが2020年の東京オリンピックまで、など、自虐的といってもいいほど「外国人(特に中国)のお客様に期待してはならない」という論調が目立つ。
が、そんなことはない。
結論から言って、私はこれからもアジアのお客様、中でも中国人の訪日観光客は増え続けると考えている。第一に、中国人の日本旅行ブームは「まだ始まったばかり」だからだ。第二に約14億の人口という「巨大なスケールメリット」が理由として挙げられる。
訪日客激増の理由はただ一つビザ発給要件緩和に絞られる
今年(2015年)の訪日外国人数は前年の約1.5倍、1900万人が見込まれている。ここまで一気にインバウンドが増えた理由は、実は1点に絞られる。中国はじめアジア各国に対する日本政府のビザ発給要件が大きく緩和されたことだ。
中国政府が一般国民の海外旅行を認めたのは1997年。それまでは商用や留学など特定の目的が必要だった。日本政府も不法就労を恐れ、年収が数百万円以上の中国国民にしかビザを発給しなかった。
しかし中国は「世界の工場」として著しい経済成長を遂げる。国内の消費先細りに悩む日本政府は中国人の中流層を呼び込むため、2009年に発給を決めた個人観光ビザの収入要件を翌年に大幅緩和、また今年1月にも大きな要件緩和を行った。それは一定期間内であれば何回でも入国できるというものだ。下のグラフでは2015年は7月までの数値しか反映されていないが、そこまでで比べても訪日外国人のなかで中国人の占める割合が今年になって一段と増えていることがわかる(2014年17.9%→2015年24.9%)。
21世紀に入って中国の国民は「旅」を知った。統計によれば2000年から毎年10~12%の割合で旅行市場は膨らみ、国内旅行者は毎年三十数億人、海外旅行者も2014年にのべで1億人を超えた。この勢いが、先に述べた訪日中国人が減らないと考える第一の理由であるし、「1億人」という数字が第二の理由に挙げたスケールメリットだ。
現在、日本の人口は約1億2690万人。うち海外に出かけた人は2014年の統計で1690万人、人口比で13.3%だ。成長率▲0.06%(2014年)の国民でも、これだけ海外に出ている。かたや中国の人口は約13億6800万人。彼らが今の日本人と同じ程度、旅に出るとすれば、1億8000万人が海外旅行をすることになる。
計算が単純すぎる、と笑うだろうか? 確かに中国では政府が経済へ過度に干渉するリスクがあり、貧富の差も極端だとされる。また近年になって来日するようになった中国人は、日本でいえば年収400~500万円にあたる、いわばわれわれと同じ庶民である。いったん不況の波に襲われたら海外旅行どころではないはず、と想像するのもたやすい。
しかし、いちど知った「旅」の魅力を、人はそうやすやすと忘れないのだ。
日本人は不景気でも「旅」を続けた中国人も決して「旅」を止めない
中国の「バブル」がよしんば崩壊したとしても、中国人観光客は減らない。少なくともあと20年程度は高い数値を保ち続けるはずだ。それは日本人の過去を振り返っても自明である。
下のグラフは1980年から2012年までの日本人の国内宿泊旅行人数だ。日本人は年間でのべ約3億泊を旅先で過ごしており、この数字はここ30年大きく上下していない。バブルが崩壊して「失われた10年」が通過しても、人々は旅をし続けたのである。
生命と生活の安全がある程度確保されると、人は外部へとその触手を伸ばす。未知の環境においてあらためて立ち現れる自己が、心理学者・マズローのいう段階欲求の最高位「自己実現欲求」を満たすからだ。言葉の通じない外国で相手に自分の意思が伝わったときに感じる嬉しさ、誇らしさは自分の能力や感性を再確認する喜びなのである。これを一度知ってしまうと、人は日常生活だけでは飽き足らなくなる。
日本で外貨の持ち出し制限が緩和され、海外旅行が自由化されたのは1970年代になってから。農協ツアーなどの団体客がハワイ、ヨーロッパなどに繰り出した。SF作家の筒井康隆が彼らのマナーの悪さを強烈に揶揄した中編「農協月へ行く」を書いたのは1973年のことだ。
筆者は学生だったが、「友達の○○ちゃんが家族でハワイに行ったんだって」「じゃあウチもこの夏はハワイに行くか!」といった会話が周囲でもドラマでも頻繁に交わされていた。現在は中国の一般家庭でこうした会話が交わされていることが、ありありと想像できる。「まだ」1億人しか国を出ていないのだ。
先にも述べたように、日本人が旅に出る動機や回数は、高度経済成長の頃から現在までそう変化していない。年に一度、楽しみにしている海外旅行や恒例の家族旅行が、景気や為替の動向で増減することはあまりないのである。マスコミが懸念していた今年10月の「爆買い」も、結局は前年を上回る勢いだったという。中国株バブル崩壊は、日本への買い物ツアーに影響を与えなかった。
日本人は不景気でも「旅」を続けた中国人も決して「旅」を止めない
中国の「バブル」がよしんば崩壊したとしても、中国人観光客は減らない。少なくともあと20年程度は高い数値を保ち続けるはずだ。それは日本人の過去を振り返っても自明である。
下のグラフは1980年から2012年までの日本人の国内宿泊旅行人数だ。日本人は年間でのべ約3億泊を旅先で過ごしており、この数字はここ30年大きく上下していない。バブルが崩壊して「失われた10年」が通過しても、人々は旅をし続けたのである。
生命と生活の安全がある程度確保されると、人は外部へとその触手を伸ばす。未知の環境においてあらためて立ち現れる自己が、心理学者・マズローのいう段階欲求の最高位「自己実現欲求」を満たすからだ。言葉の通じない外国で相手に自分の意思が伝わったときに感じる嬉しさ、誇らしさは自分の能力や感性を再確認する喜びなのである。これを一度知ってしまうと、人は日常生活だけでは飽き足らなくなる。
日本で外貨の持ち出し制限が緩和され、海外旅行が自由化されたのは1970年代になってから。農協ツアーなどの団体客がハワイ、ヨーロッパなどに繰り出した。SF作家の筒井康隆が彼らのマナーの悪さを強烈に揶揄した中編「農協月へ行く」を書いたのは1973年のことだ。
筆者は学生だったが、「友達の○○ちゃんが家族でハワイに行ったんだって」「じゃあウチもこの夏はハワイに行くか!」といった会話が周囲でもドラマでも頻繁に交わされていた。現在は中国の一般家庭でこうした会話が交わされていることが、ありありと想像できる。「まだ」1億人しか国を出ていないのだ。
先にも述べたように、日本人が旅に出る動機や回数は、高度経済成長の頃から現在までそう変化していない。年に一度、楽しみにしている海外旅行や恒例の家族旅行が、景気や為替の動向で増減することはあまりないのである。マスコミが懸念していた今年10月の「爆買い」も、結局は前年を上回る勢いだったという。中国株バブル崩壊は、日本への買い物ツアーに影響を与えなかった。
爆買いはいずれ沈静化旅行は個人旅行にシフト
もちろん、家電や化粧品などの爆買いが永遠に続くことはありえない。中国の経済改革がうまく進まなければ、中国人観光客が買い物に使うお金は減るかもしれない。なにしろ現在は、訪日外国人の旅行支出が平均18万7000円なのに対し、中国人だけが28万円も使ってくれているのだ。これは中国の家庭にモノが行き渡るにつれ、沈静化していくだろう。
しかし団体旅行で日本を訪れた中国人は、次は個人旅行で自由に各地を回りたいと考える。自由度の高い香港ではすでに海外個人旅行(FIT.Foreign Independent Tour)が主流になっている。団体旅行ではどうしても「自己実現」上の不満が残るからだ。日本でも80年代の後半には若者たちですら個人旅行を楽しむようになった。今の中国が日本の70年代初頭の旅行パターンだとしたら、あと20年近くは需要が伸び続けると予測することも可能なのである。
南北に長い日本には多くの絶景の地があり、洗練された温泉宿が全国にあり、食事は美味しく、どこもかしこも清潔だ。いち中国人の気持ちでアジアに旅行先を求めるなら、日本は観光地として相当なバリューを有している。自信を持っていい。
真に憂慮すべきは受け入れ態勢の遅れだ。飛行機の客席数とホテルの数が圧倒的に足りない。今年、訪日外国人は1900万人を突破する。2年前の倍だ。実は日本に来る飛行機が足りない状態で、この数値なのである。ここに空港の整備やさらなるLCCの参入などが加われば、その勢いは推して知るべし。
みずほ総研は東京オリンピックの前年には外国人の総泊数が2.2億泊にのぼると試算した。現在3億泊で安定している国内の宿泊施設は、合計5.2億泊となり、いともたやすく飽和するだろう。政府は民泊合法化へ舵を切ろうとしているが、それでも焼け石に水ではないか。
インバウンドは、日本では貴重な超・成長産業である。マスコミが揶揄的な態度を取りがちなのは、彼らこそ内需だけが頼りのドメスティック産業だからではないかと邪推してしまう。
(旅行会社「ホワイト・ベアーファミリー」社長 近藤康生)
6.水木しげるさん死去=「ゲゲゲの鬼太郎」など妖怪漫画―文化功労者、93歳
奇怪な妖怪たちをユーモラスに描き、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの作品で親しまれた人気漫画家の水木しげる(みずき・しげる、本名武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時ごろ、心不全のため東京都内の病院で死去した。93歳だった。鳥取県出身。葬儀の日取りは未定。
幼い頃から絵を描くのが得意で、高等小学校時代、先生に勧められて公民館で個展を開催。夜間中学で学びながら美術教室に通うなどしたが、1943年に召集されてラバウル(現パプアニューギニア)へ。空爆で左腕を失い、終戦後46年に復員した。
紙芝居作家などを経て東京で貸本漫画家となり、「鬼太郎夜話」「河童(かっぱ)の三平」などを出版、「月刊漫画ガロ」にも作品を発表した。65年、講談社「別冊少年マガジン」掲載の「テレビくん」が同社児童漫画賞を受賞し出世作に。
「週刊少年マガジン」では「墓場の鬼太郎」の連載もスタートし、水木プロダクションを設立した。同作はテレビアニメ化を機に「ゲゲゲの鬼太郎」と改題され、主題歌の作詞も手掛けた。他に、戦争体験を基にした実録戦記漫画「総員玉砕せよ!」や自伝的漫画「コミック昭和史」、多数の妖怪を紹介した「図説日本妖怪大全」など。
91年、紫綬褒章。2003年、旭日小綬章。故郷の鳥取県境港市には人気キャラクターのブロンズ像が並ぶ「水木しげるロード」が整備され、観光スポットに。妻布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」が10年にNHK連続テレビ小説として放映され、その後、映画化もされて話題になった。同年、文化功労者。
水木さんは自宅で転倒し、11日から東京都三鷹市内の病院に入院していた。
#、為替、122.78円。122.73円。122.74円。ユー129.92円。129.84円。129.90円。
#ダウ、17798.49ドル。-14.90ドル。ナスダック5127.52。+11.28。
#前場、19807.43円。-75.51円。後場、19747.47円。-196.47円。
都市公園
栃木県井頭公園(栃木県真岡市)11/30済
東京(とうきょう)ドームの約20倍(やく20ばい)の敷地(しきち)には、豊(ゆた)かな自然(しぜん)と、いろいろなレジャー施設(しせつ)があるよ。子(こ)どもからおとしよりまで一年中(いちねんじゅう)楽(たの)しめるよ。
⇒ バラまつり 関東
井頭公園
約4200平方メートルに
290種約2100株の バラ が植えられている バラ園 です。
面積や種類の多さは県内最大級。
ローズフェスタ が開催されます。
井頭公園のサイト内で バラの開花情報 が掲載されています
スポーツ、
1. 広島、マエケンのメジャーポスティング移籍容認へ!96億円争奪戦か
広島が、ポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ挑戦を希望している前田健太投手(27)について、挑戦を認める方向で調整していることが29日、分かった。2013年オフに将来的なメジャー挑戦を表明してから、2年。侍ジャパンのエースにまで成長したマエケンが、ついに海を渡る。
夢がかなう。ついに、前田のメジャー挑戦が現実になる。球界関係者によれば、広島はこの日までにポスティングシステムでの米大リーグ移籍を認める方針を、大筋で固めたという。
前田は2013年オフの契約更改交渉で、初めて米球界に挑戦したいと球団に伝えた。そして、今月24日にも改めて鈴木球団本部長に移籍を希望し、「(メジャーへ)行きたい気持ちは消えるというより強くなる一方」と話していた。
自らの意志で旅立てる海外FA権取得は、早くても17年。球団は、今週末にも結論を出すことにして議論を重ねてきた。今季は15勝でリーグ最多勝、自身2度目の沢村賞、ベストナインなどを獲得。チームに対する貢献度の高さと強い思いを受け止め、容認する方針を固めたようだ。
CBCスポーツ(電子版)など米メディアによれば、広島が譲渡金を上限の2000万ドル(約24億円)に設定しても、入札に応じる球団が出ることは確実と見られる。今月中旬の米大リーグのゼネラルマネジャー会議でもダイヤモンドバックス、レッドソックス、カブス、ヤンキース、ドジャース、ジャイアンツなどが興味を示した。
今オフのメジャーFA市場では「先発2、3番手」と評価されており、他にブルージェイズからFAのデービッド・プライス(30)ら総額1億5000万ドル(約180億円)を超える大物投手がいることから、むしろお買い得とみられている。一部では5年総額6000万ドル(約72億円)となるとの報道もある。
一方、前田が抜ける広島は、今季11勝をあげた黒田が現役続行か引退かで去就未定。結論は12月上旬となる見通しで、2枚看板が抜ければ、緊急補強を迫られそうだ。
【関連記事】
「マエケンは大谷より上」元大リーガーも太鼓判 来季移籍あるゾ
張本氏、鷹・松田のメジャー挑戦にバッサリ「同じような選手ゴロゴロ」
揺れる“男気”黒田の胸中を悩ませるのは右足と後輩マエケン
若虎懇願“さや姉”口説いて~ 春キャンプ訪問プラン実現は金本監督のウデ次第
韓国、大逆転勝利も“蛮行”一切なし 国民から猛批判浴び猛省
2. 巨人で開幕投手から4年 打撃投手になった東野の色あせぬ野球愛
スポニチアネックス 11月30日(月)8時30分配信
巨人で開幕投手から4年 打撃投手になった東野の色あせぬ野球愛
DeNAの東野打撃投手
鹿児島・奄美大島で行われたDeNAの秋季キャンプ。今季まで背負っていた背番号「00」で黙々と打者に投げ続ける東野峻打撃投手(29)の姿があった。「難しいですよ。今までみたいに打者を抑える投球じゃない。気持ちよく打ってもらうため、機械みたいにストライクを投げ続けないといけないんで」。
今季限りで現役引退。栄光と挫折を経験したプロ11年間の野球人生は濃い。鉾田一高から巨人に2004年ドラフト7位で入団。10年にチームトップの13勝、11年には開幕投手を務めた。だが、この後は輝きを失う。12年は1試合登板のみで同年オフにオリックスへトレード。14年に戦力外通告を受け、合同トライアウトを受けた。「ないのはFAだけ。本当にいろいろな経験をしたと思う」と振り返る。
記者は10、11年の2年間、巨人担当で取材した。ひたむきで慢心しない性格。主力になっても、取材に対して物腰柔らかく真摯に対応してくれた。巨人のエースと期待された11年からわずか4年後。DeNA担当で現役引退を報道することを想像もできなかった。「てんぐになった時期もあった。グラブを叩きつけたり、マウンドでイライラしたり。そのエネルギーを打者に使わなきゃいけなかった。あとは言い訳になるけど肩と首ですね…」と振り返る。
故障と闘い続けた野球人生だった。巨人入団2年目に右肩痛を発症。首脳陣の勧めでサイドスローに転向したが結果が出ない。イースタンの試合でスタンドから「給料泥棒!」とヤジが飛ぶ。引退して大学に通って教職を取る選択肢が脳裏に浮かんだが、尊敬する先輩の一言で目が覚めた。「木佐貫さんに“この世界は辞めたくなくても辞めさせられる。あきらめるな”って言われて。優しい木佐貫さんが怒ったことに驚いた。変わらなきゃと思った」と逆境からはい上がった。
苦しんだのは右肩痛だけではない。オリックスに移籍2年目の14年3月。「首が動かなくて起き上がれなかった。今まで経験がない痛みだった」と振り返る。重度の頸椎(けいつい)ヘルニアだった。2週間は寝たきりに近い生活。だが、結果が求められる立場で弱音は吐けなかった。キャッチボールを再開したが左半身にまひが残っているため、捕ったはずの球をグラブではじいてあぜんとした。「試合も首が動かないから走者をけん制できない。体もどんどん開いてフォームもおかしくなる。情けないけど、つらくて酒に逃げた時もあった」
オリックスから同年オフに戦力外通告を受け、DeNAに入団した今季は3試合の登板のみ。「肩、首が限界だった。でも支えてくれた方たちを裏切れない」と早朝からベイスターズ球場に姿を現してアーリーワークを欠かさなかった。球団フロントは東野の野球に取り組む姿勢を評価。在籍1年で異例だが、打撃投手のポストを用意した。
入団以来、右肩に打ち続けた痛み止めの注射は200本を超えた。今も痛みは引かない。だが、第二の人生も裏方で投げ続ける道を選択した。「野球ばかですから。DeNAに感謝の思いしかありません。ずっと野球に携わりたいんです」。輝いた時期も、もがき苦しんだ時期も全てが財産。野球を愛する純粋な気持ちは、色あせない。(平尾 類)
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ニュース、
1.観光列車「ながら」運行へ 「ななつ星」の水戸岡氏担当
長良川鉄道(本社・岐阜県関市)は26日、来春から観光列車を運行すると発表した。デザインはJR九州の豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治氏が担当する。同社は利用客の増加と沿線への経済効果に期待を寄せる。
新しい観光列車の名称は「ながら」。食堂車(定員25人)と通常の観光列車(同37人)の2両編成で、所有車両を改装する。外装はロイヤルレッドを基調にし、内装は地元産木材や美濃和紙を多く使う。改装経費約6千万円のうち、約4200万円を国の交付金で、残りを金融機関からの融資でまかなう。
食堂車は食事代や運賃などを含めて1万円超に、もう1両は運賃に500円を加える予定だ。土曜と日曜、祝日、大型連休を中心に1日1往復、年間約130日の運行を想定。食堂車は美濃太田駅から郡上八幡駅まで、もう1両は北濃駅まで運行する。
「ながら」の外装イメージ=長良川鉄道提供© 朝日新聞 「ながら」の外装イメージ=長良川鉄道提供
同社の試算では、年間の平均乗車率を55%とすると、200万円以上の利益が出る見込み。沿線地域への経済効果も期待できるという。社長の日置敏明・郡上市長は「人口減少の中、輸送人員の確保には限界がある。観光客を増やし、経営基盤の強化につなげたい」と話した。
同社はながらの乗員4人を募集している。また、改装費の支援として1口1千円以上の寄付金も募っている。問い合わせは同社(0575・23・3921)。(山岸玲)
2. 全日空機:福岡空港に緊急着陸 「爆発音」「火炎」証言も
29日午後5時25分ごろ、福岡空港を離陸した羽田行き全日空264便(ボーイング777−200型)で、左エンジンの不具合を示すランプが点灯した。同機は左エンジンを停止し、右エンジンだけで引き返し、約20分後に福岡空港に緊急着陸した。乗員乗客計387人にけがはなかった。乗客が左翼側で「爆発音を聞いた」「火炎を見た」などと証言しており、全日空が原因などを調べている。
© 毎日新聞
全日空によると、同機は左右の翼に一つずつエンジンがある。左エンジンの排気熱が異常に高まったことを示すランプが点灯したため、機長が左エンジンを停止し、引き返した。緊急着陸により福岡空港は6分間閉鎖され、後続の発着便20本に遅れが出た。
乗客で機体の中央付近にいた東京都杉並区の会社員女性(28)は「『ドン』という爆発音の後、左翼付近から一瞬炎みたいなものが見えた。機体が燃えてしまうのではないかと思い、怖かった」。別の男性乗客(48)も「離陸して5、6分ぐらいでドンドンと音がして衝撃がきた。機体が不安定に揺れ、ただごとではないと思った」と話していた。【川上珠実、志村一也】
3.ロシアの経済制裁に反発=乗員遺体返還へ―トルコ首相
【エルサレム時事】トルコのダウトオール首相は29日、ロシアがトルコへの経済制裁の発動を決めたことについて、「受け入れられない」と反発した。首都アンカラで記者会見した。アナトリア通信などが伝えた。
ロシアは、24日のトルコ軍によるロシア軍機撃墜を受け、制裁措置を決定した。ロシアは、トルコの主要貿易相手国で、トルコ経済への打撃は大きい。首相は「ロシアとの関係は共通利益に基づいている。ロシアは冷静に行動するべきだ」と述べ、緊張緩和の必要性を改めて訴えた。
首相はまた、ロシア軍機の乗員の遺体をロシア側に返還すると明らかにした。首相は、「シリアとの国境で遺体を受け取った」と説明しており、トルコ南部ハタイ県でロシア当局者に引き渡す予定。
4. 首相、パリのテロ現場で献花 COP21出席へ
安倍晋三首相は29日夜(日本時間30日未明)、地球温暖化対策を話し合う国連気候変動会議(COP21)に出席するため、フランス・パリに到着した。到着後すぐに、13日の同時多発テロで多くの犠牲者を出した劇場「バタクラン」を訪れて献花し、記者団に「日本として強い連帯の意を表明したい。二度とこうした悲劇を繰り返させてはならない」と語った。
安倍首相は仏当局が周囲を警備するなか、劇場前の献花台に花束を供えて深々と一礼し、犠牲者を悼んだ。所要時間は1分ほどで、日仏両政府の厳戒ぶりがうかがわれた。
30日にはCOP21の首脳級会合で演説するほか、オランド仏大統領との会談も予定されている。12月1日には、フランスの隣国ルクセンブルクを訪れる
5. 国経済減速でも中国人訪日客が減らない理由
ビジネスマンであれば大国・中国の景気動向に敏感になるのは当然だろう。しかし、報道に振り回されては本質を見失う。私は旅行業とホテル事業にかかわる者として、ときに疑問を感じることがある。
8月上旬の人民元切り下げとそれに伴う株価の乱高下に「中国ショックだ」「リーマンショックの再来か」と嘆き、国慶節(10月1~7日)には「今年の爆買いはいかに!?」と息を詰めるように量販店の店頭を覗き込み、GDP(7~9月期)が6年半ぶりに7%を下回るや「バブル崩壊!」と、いよいよ隣国の経済が低迷期に突入したかのごとく報じる日本のマスコミ。
しかしGDP報道と同じ日の紙面では「訪日客消費2.6兆円」(朝日新聞)と、この1~9月に外国人観光客が日本に落としたお金が過去最高にのぼったと告げている。なかでも中国人が最大の「お客様」で、7~9月の旅行消費額でみると全体の46%が中国人の財布から出ているという。
新聞やテレビの、これらの報道を順に追っていくと、「2015年の前半は景気よく金を使ってくれたけど、中国の経済は(やっと?)厳しい局面に入った。もう旅行者も期待できない」と言いたげである。これまでの購入意欲もアベノミクスによる円安が追い風となったから、とか、訪日外国人消費(インバウンド)が伸びるのはせいぜいが2020年の東京オリンピックまで、など、自虐的といってもいいほど「外国人(特に中国)のお客様に期待してはならない」という論調が目立つ。
が、そんなことはない。
結論から言って、私はこれからもアジアのお客様、中でも中国人の訪日観光客は増え続けると考えている。第一に、中国人の日本旅行ブームは「まだ始まったばかり」だからだ。第二に約14億の人口という「巨大なスケールメリット」が理由として挙げられる。
訪日客激増の理由はただ一つビザ発給要件緩和に絞られる
今年(2015年)の訪日外国人数は前年の約1.5倍、1900万人が見込まれている。ここまで一気にインバウンドが増えた理由は、実は1点に絞られる。中国はじめアジア各国に対する日本政府のビザ発給要件が大きく緩和されたことだ。
中国政府が一般国民の海外旅行を認めたのは1997年。それまでは商用や留学など特定の目的が必要だった。日本政府も不法就労を恐れ、年収が数百万円以上の中国国民にしかビザを発給しなかった。
しかし中国は「世界の工場」として著しい経済成長を遂げる。国内の消費先細りに悩む日本政府は中国人の中流層を呼び込むため、2009年に発給を決めた個人観光ビザの収入要件を翌年に大幅緩和、また今年1月にも大きな要件緩和を行った。それは一定期間内であれば何回でも入国できるというものだ。下のグラフでは2015年は7月までの数値しか反映されていないが、そこまでで比べても訪日外国人のなかで中国人の占める割合が今年になって一段と増えていることがわかる(2014年17.9%→2015年24.9%)。
21世紀に入って中国の国民は「旅」を知った。統計によれば2000年から毎年10~12%の割合で旅行市場は膨らみ、国内旅行者は毎年三十数億人、海外旅行者も2014年にのべで1億人を超えた。この勢いが、先に述べた訪日中国人が減らないと考える第一の理由であるし、「1億人」という数字が第二の理由に挙げたスケールメリットだ。
現在、日本の人口は約1億2690万人。うち海外に出かけた人は2014年の統計で1690万人、人口比で13.3%だ。成長率▲0.06%(2014年)の国民でも、これだけ海外に出ている。かたや中国の人口は約13億6800万人。彼らが今の日本人と同じ程度、旅に出るとすれば、1億8000万人が海外旅行をすることになる。
計算が単純すぎる、と笑うだろうか? 確かに中国では政府が経済へ過度に干渉するリスクがあり、貧富の差も極端だとされる。また近年になって来日するようになった中国人は、日本でいえば年収400~500万円にあたる、いわばわれわれと同じ庶民である。いったん不況の波に襲われたら海外旅行どころではないはず、と想像するのもたやすい。
しかし、いちど知った「旅」の魅力を、人はそうやすやすと忘れないのだ。
日本人は不景気でも「旅」を続けた中国人も決して「旅」を止めない
中国の「バブル」がよしんば崩壊したとしても、中国人観光客は減らない。少なくともあと20年程度は高い数値を保ち続けるはずだ。それは日本人の過去を振り返っても自明である。
下のグラフは1980年から2012年までの日本人の国内宿泊旅行人数だ。日本人は年間でのべ約3億泊を旅先で過ごしており、この数字はここ30年大きく上下していない。バブルが崩壊して「失われた10年」が通過しても、人々は旅をし続けたのである。
生命と生活の安全がある程度確保されると、人は外部へとその触手を伸ばす。未知の環境においてあらためて立ち現れる自己が、心理学者・マズローのいう段階欲求の最高位「自己実現欲求」を満たすからだ。言葉の通じない外国で相手に自分の意思が伝わったときに感じる嬉しさ、誇らしさは自分の能力や感性を再確認する喜びなのである。これを一度知ってしまうと、人は日常生活だけでは飽き足らなくなる。
日本で外貨の持ち出し制限が緩和され、海外旅行が自由化されたのは1970年代になってから。農協ツアーなどの団体客がハワイ、ヨーロッパなどに繰り出した。SF作家の筒井康隆が彼らのマナーの悪さを強烈に揶揄した中編「農協月へ行く」を書いたのは1973年のことだ。
筆者は学生だったが、「友達の○○ちゃんが家族でハワイに行ったんだって」「じゃあウチもこの夏はハワイに行くか!」といった会話が周囲でもドラマでも頻繁に交わされていた。現在は中国の一般家庭でこうした会話が交わされていることが、ありありと想像できる。「まだ」1億人しか国を出ていないのだ。
先にも述べたように、日本人が旅に出る動機や回数は、高度経済成長の頃から現在までそう変化していない。年に一度、楽しみにしている海外旅行や恒例の家族旅行が、景気や為替の動向で増減することはあまりないのである。マスコミが懸念していた今年10月の「爆買い」も、結局は前年を上回る勢いだったという。中国株バブル崩壊は、日本への買い物ツアーに影響を与えなかった。
日本人は不景気でも「旅」を続けた中国人も決して「旅」を止めない
中国の「バブル」がよしんば崩壊したとしても、中国人観光客は減らない。少なくともあと20年程度は高い数値を保ち続けるはずだ。それは日本人の過去を振り返っても自明である。
下のグラフは1980年から2012年までの日本人の国内宿泊旅行人数だ。日本人は年間でのべ約3億泊を旅先で過ごしており、この数字はここ30年大きく上下していない。バブルが崩壊して「失われた10年」が通過しても、人々は旅をし続けたのである。
生命と生活の安全がある程度確保されると、人は外部へとその触手を伸ばす。未知の環境においてあらためて立ち現れる自己が、心理学者・マズローのいう段階欲求の最高位「自己実現欲求」を満たすからだ。言葉の通じない外国で相手に自分の意思が伝わったときに感じる嬉しさ、誇らしさは自分の能力や感性を再確認する喜びなのである。これを一度知ってしまうと、人は日常生活だけでは飽き足らなくなる。
日本で外貨の持ち出し制限が緩和され、海外旅行が自由化されたのは1970年代になってから。農協ツアーなどの団体客がハワイ、ヨーロッパなどに繰り出した。SF作家の筒井康隆が彼らのマナーの悪さを強烈に揶揄した中編「農協月へ行く」を書いたのは1973年のことだ。
筆者は学生だったが、「友達の○○ちゃんが家族でハワイに行ったんだって」「じゃあウチもこの夏はハワイに行くか!」といった会話が周囲でもドラマでも頻繁に交わされていた。現在は中国の一般家庭でこうした会話が交わされていることが、ありありと想像できる。「まだ」1億人しか国を出ていないのだ。
先にも述べたように、日本人が旅に出る動機や回数は、高度経済成長の頃から現在までそう変化していない。年に一度、楽しみにしている海外旅行や恒例の家族旅行が、景気や為替の動向で増減することはあまりないのである。マスコミが懸念していた今年10月の「爆買い」も、結局は前年を上回る勢いだったという。中国株バブル崩壊は、日本への買い物ツアーに影響を与えなかった。
爆買いはいずれ沈静化旅行は個人旅行にシフト
もちろん、家電や化粧品などの爆買いが永遠に続くことはありえない。中国の経済改革がうまく進まなければ、中国人観光客が買い物に使うお金は減るかもしれない。なにしろ現在は、訪日外国人の旅行支出が平均18万7000円なのに対し、中国人だけが28万円も使ってくれているのだ。これは中国の家庭にモノが行き渡るにつれ、沈静化していくだろう。
しかし団体旅行で日本を訪れた中国人は、次は個人旅行で自由に各地を回りたいと考える。自由度の高い香港ではすでに海外個人旅行(FIT.Foreign Independent Tour)が主流になっている。団体旅行ではどうしても「自己実現」上の不満が残るからだ。日本でも80年代の後半には若者たちですら個人旅行を楽しむようになった。今の中国が日本の70年代初頭の旅行パターンだとしたら、あと20年近くは需要が伸び続けると予測することも可能なのである。
南北に長い日本には多くの絶景の地があり、洗練された温泉宿が全国にあり、食事は美味しく、どこもかしこも清潔だ。いち中国人の気持ちでアジアに旅行先を求めるなら、日本は観光地として相当なバリューを有している。自信を持っていい。
真に憂慮すべきは受け入れ態勢の遅れだ。飛行機の客席数とホテルの数が圧倒的に足りない。今年、訪日外国人は1900万人を突破する。2年前の倍だ。実は日本に来る飛行機が足りない状態で、この数値なのである。ここに空港の整備やさらなるLCCの参入などが加われば、その勢いは推して知るべし。
みずほ総研は東京オリンピックの前年には外国人の総泊数が2.2億泊にのぼると試算した。現在3億泊で安定している国内の宿泊施設は、合計5.2億泊となり、いともたやすく飽和するだろう。政府は民泊合法化へ舵を切ろうとしているが、それでも焼け石に水ではないか。
インバウンドは、日本では貴重な超・成長産業である。マスコミが揶揄的な態度を取りがちなのは、彼らこそ内需だけが頼りのドメスティック産業だからではないかと邪推してしまう。
(旅行会社「ホワイト・ベアーファミリー」社長 近藤康生)
6.水木しげるさん死去=「ゲゲゲの鬼太郎」など妖怪漫画―文化功労者、93歳
奇怪な妖怪たちをユーモラスに描き、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの作品で親しまれた人気漫画家の水木しげる(みずき・しげる、本名武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時ごろ、心不全のため東京都内の病院で死去した。93歳だった。鳥取県出身。葬儀の日取りは未定。
幼い頃から絵を描くのが得意で、高等小学校時代、先生に勧められて公民館で個展を開催。夜間中学で学びながら美術教室に通うなどしたが、1943年に召集されてラバウル(現パプアニューギニア)へ。空爆で左腕を失い、終戦後46年に復員した。
紙芝居作家などを経て東京で貸本漫画家となり、「鬼太郎夜話」「河童(かっぱ)の三平」などを出版、「月刊漫画ガロ」にも作品を発表した。65年、講談社「別冊少年マガジン」掲載の「テレビくん」が同社児童漫画賞を受賞し出世作に。
「週刊少年マガジン」では「墓場の鬼太郎」の連載もスタートし、水木プロダクションを設立した。同作はテレビアニメ化を機に「ゲゲゲの鬼太郎」と改題され、主題歌の作詞も手掛けた。他に、戦争体験を基にした実録戦記漫画「総員玉砕せよ!」や自伝的漫画「コミック昭和史」、多数の妖怪を紹介した「図説日本妖怪大全」など。
91年、紫綬褒章。2003年、旭日小綬章。故郷の鳥取県境港市には人気キャラクターのブロンズ像が並ぶ「水木しげるロード」が整備され、観光スポットに。妻布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」が10年にNHK連続テレビ小説として放映され、その後、映画化もされて話題になった。同年、文化功労者。
水木さんは自宅で転倒し、11日から東京都三鷹市内の病院に入院していた。