まずは、祝・図書館再開!!
お恥ずかしいことに、そもそも『モーリス』って、映画作品だと思っていて
何かのきっかけで「小説だったんだ!」と知りまして。
これを読まずして腐女子界にいられまい。
日本では1980年代に発行された、イギリスの同性愛小説。
ここらへんから腐女子が生まれたのか、どっちが先かはちょっと
分からないけど。。。
約40年ぶりに新訳で発行されたものを読みました。
実際は100年ほども前に書かれていたものが、当時同性愛は
断罪の対象だった為、作者が亡くなってから発行されたもの。
そんな時代を感じさせないほど、みずみずしさを感じました。
イギリスの風景、身分階級、学生寮を背景に、主人公の少年期から
青年期にかけての恋愛の目覚めとでもいうか、ドキドキしながら
あっと言う間に読破しちゃった。
純愛小説と言っていいと思う。最後、この先モーリスの幸せを
願わずにいられない、愛は勝つのだ!と、爽快感すら覚える。
いい小説でした。
…を、今まで読んでなかったのが恥ずかしいけど。
途中、プラトニックな状態を幸せに感じる自分の忍耐力を自賛する
箇所があるんだけど、引き合いに出されたのがイタリア男。
「イタリア人だったらとても我慢できないだろう」って一文で
当時、イギリス人から見てもイタリア男ってそう見えてたんだと
笑ってしまった。
一読あれ