続きです。IAEA2006年のレポートを紹介します。
上図は1992年から1997年までの森林表層土壌のセシウム137の挙動です。見てわかりますが、下層への移動はほとんどありません。
従って、水で横に流れたか、林床植物やキノコ、山菜に吸収されたと考えられます。つまり、前のページのような注意が必要です。
続きです。IAEA2006年のレポートを紹介します。
上図は1992年から1997年までの森林表層土壌のセシウム137の挙動です。見てわかりますが、下層への移動はほとんどありません。
従って、水で横に流れたか、林床植物やキノコ、山菜に吸収されたと考えられます。つまり、前のページのような注意が必要です。
文章で一部解説しましたが、森林におけるセシウム137の挙動を図で示しました。これはかつて核実験が行われていいた当時のデータです。
新潟大学を退官された横山先生のデータを公開しています。
森林では葉や枝、樹皮に沈着・吸収が多いようです。
これらが今後、土壌表面に落ちて、または雨の樹幹流を通してA0層に蓄積して、伏流水で系外に流れます。次のデータを参照。
お茶の木でも同じと思います。葉面吸収を考慮すると現在は土壌蓄積は少いですが、今後、樹幹流を通した土壌への移動を注意する必要があります。
人工キノコ栽培の場合、今年のホダ木はきちんと検査して使用する必要があります。昨年のホダ木はこれ以上汚染されないように防御しましょう。ハウスキノコ栽培は問題ないと思います。
飯舘村でもハウス土壌は全く問題ないレベルです。
菌類、山菜は特に吸収蓄積しやすいです。
福島の川魚から検出されましたが、今後、森林を集水域とする農業用水や飲料水はしっかりモニタリングする必要があります。
水田の侵入防止にはビオトープを推薦します。