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乾酪庵 Cottage de fromage

スピブログとして発足しましたが、ただの日記になりつつあります。
最近は芸人さんの話題が多いです。

キグナス氷河 後編 我が師よ我がシベリアの友よ

2022-10-23 09:05:00 | 聖闘士星矢

※ 一度『キグナス氷河 編』として全文公開しましたが、長いので前、後編に分けます。
  こちらは後編です。内容は変わってません。

 

アニメ初期の聖闘士星矢を語るシリーズ。

 

より続く。で、その  水晶聖闘士戦。

私はカミュと戦ってるところを先に視ていたので、私にとっては氷河が師匠と戦うのを視るのは二度目です。

それで水晶聖闘士と戦ってる氷河を視まして。あの短期間に二人も師匠を弑すとは、ああ…、業が深い子だな…、って感じました。

 

思えば一輝も師匠(ギルティ)を害してるのですが、彼はその師匠にあんまりなついていなかったし、エスメラルダのこともあったので、師匠の死はその一連の中のひとつって感じでそれ自体がどうこうってことじゃない気がするんですけど。

氷河の方は二人の師匠の死を一生背負って生きそうな気がするんですよね。なんなんだ、この違い。

 

そして一輝の方ははっきりとアーレスへの憎しみを口にしてる。ギルティも水晶聖闘士も、アーレスの洗脳によって人格が変わってしまったのだけど、一輝は変わった後の師匠しか知らない。

アーレスの洗脳がなければ自分の修行時代ももう少しましだったかもしれない。何よりエスメラルダも生きてたかもしれない。
ちなみに以上はアニメ設定で、原作のギルティは多分元からあんな人です。

 

しかし氷河にとっては、水晶聖闘士は元はとても頼りがいがある大好きな師匠で、村の人々からも慕われてた。

その師匠の命を奪ってしまったことに、おそらくは自らへの罪悪感が先に立って、アーレスへの憎しみまで届いてない気がする。

 

…てゆうのは表向きで、実際はメタ的な理由になるけど、主役の星矢を差し置いて、氷河にアーレスに対する個人的な感情を持たせるわけにいかなかったのだと思います。一輝にはそれが許されるのだ

 

 

あとは…、シベリア仕込みの足封じに言及しときましょうか。

要は足を凍らせて動きを封じる技  なんだけど、相手の両足を掴んで凍りきるまでの間じっとしてなくちゃなんないから、自分の上半身ががら空きになるのです。相手も必死だから殴られ放題よ。

背中ならまだいいけど(よくはない)、脳天をカチ割られたら一発であれです。本当に気をつけてください。ふと思ったが、背後から足をつかめばよいだけでは…?

 

で、シベリアでその技の稽古相手にされてたのがシロクマだったわけだが。

 写真AC

 

クマ、何も悪いことしてないのにさんざん足を凍らせられていい迷惑というか、下手すると動物ゃくいに見えます。

そして聖衣も着けずにあの爪でひっかかれたらさすがにヤバいだろ。

にもかかわらず、氷河の方はシロクマに親しみを抱いていたのか分からないけど、動物園でシロクマ見て笑ってたのには色々驚いた

 

星矢編に続く(記事のストックがもうありません)。  書いたよ


キグナス氷河 前編 楽しい城戸邸一家

2022-10-23 09:00:00 | 聖闘士星矢

※ 一度『キグナス氷河 編』として全文公開しましたが、長いので前、後編に分けます。
  こちらは前編です。内容は変わってません。後編へのリンクはこの記事の最後に。

 

今さら聖闘士星矢シリーズ(微妙に違う)。

より続く。今回は氷原の貴公子、氷河くん編です。

 

 写真AC

 

何度か書いてます通り、昔、十二宮編の途中から見始めた私が、今、初期の聖闘士星矢を初めて視て、知らなかったことをしてくれた方がこのブログ的にはネタになるシリーズなわけです。

一輝の場合は、ね、おかしなことしたでしょ、って感じでネタにさせていただいたが、氷河の場合、特におかしなことすると思ってなかったけど結構おかしなことする子だった、という話しです。

最初は氷河は印象が変わらん、とか書いてた気がするが、視てみたら大分変わった。

 

 

まずですね。意外だったのが氷河が星矢に次ぐムードメーカーにされてたこと。

星矢に関しては、1話目を視た時も、あー、ホントはこんな笑う子なんだーって感じでほっこりというかしんみりというか、だったんですけど。まぁまぁ特にイメージが変わったってことはないじゃないですか(別の面でがらっと変わりましたけどそれは星矢編で書く)。

しかし氷河くんにはそんなイメージ全くなかったから

星矢にツッコミをする時顔が崩れる、偵察隊に連れてってもらえないとなってスネる。

あとクルマの運転もしてた。中学生(星矢たちは学校行ってないけど)が自動車の運転しちゃうのって星矢(古谷さん)の先輩へのリスペクトなのか…?(違うわ)

特に驚いたのが、動物園ですんごく楽しそうにシロクマを見てたこと。いやいいんだけどさ。せっかくだし。楽しんでください

 

そもそも聖闘士星矢という話し自体が、初期はこんなに笑顔の多い世界だったと思ってなかったんですよね。何度も同じ話して恐縮ですが、私が見始めたのは十二宮編の途中からで、火時計の火が消えるまでに矢を抜かないとアテナは死ぬ、という時間制約  があるという緊迫した状況だったせいもあり、笑ってる印象って全くないんですよ。

それがまぁ、初期を視てみたら、時にはお嬢さんや一輝まで交えて楽しそうに笑いあってるシーンが結構ありましてね。

この路線で行く世界線も見たかったなぁ。てゆうか、戦いの合間の何気ない日常をもっと視たいとみんな思ったから聖闘士星矢ジャンルの二次創作界隈はあんなににぎわうことになったんだろうと今更ながらに思ったりした。

 

星矢はボケもツッコミもできる子だけど、紫龍も瞬ちゃんも受け(リアクション)をしてくれるキャラじゃないんで。一輝は論外だし(いないことも多いし)。

そこで氷河に白羽の矢が立った感じなのかな。全然クールじゃないじゃん

カミュがクールを教えてなかった、というか、アニメの師匠はカミュじゃなくて水晶聖闘士だったから 

 

その水晶聖闘士語りをします キグナス氷河 後編 へ続く。


聖闘士星矢 一輝と瞬 後編

2022-10-22 20:00:00 | 聖闘士星矢

アニメ聖闘士星矢 初期の感想シリーズ。

より続く。今回は一輝と瞬、後編です。

 

デスクイーン島での出来事を回想する一輝。

そこにドクラテスが現れたりなんやかんやあって地震が起き、一輝が地割れに巻き込まれました。いやもう私も細かいことは覚えてないです。

で、一輝のお墓を建てたりしてるんですが、この時お墓(十字架)に氷河のマーマの形見のロザリオを掛けたりしてます。で。

 

数週間後何事もなかったかのように帰ってくるわけです

私が一輝に関して一番ツッコミたいのはここですよ。帰ってくるのは当然分かってましたけど、あの状況でどうして助かったとかあの後今まで何してたとかの説明は一切なしです。

てか、あの墓は死体も発見せずに建ててたんかい! そしてロザリオは回収したのかマーマの形見でしかもその直前には氷河の命を救ったお宝アイテムぞ。

しかもその復活シーンで気絶した瞬を小脇に雑に抱えて炎の中から登場するとか。いやまぁ、考えてみたらお姫様抱っこして登場してたらそれはそれであれだけど。それは後に氷河がやるけど

 

かように、死んだはずの人間が当たり前のように戻ってくるフリーダムな世界観が確立されていったのはこの辺が原点でしょうなぁ。不死鳥だし特になぁ。

 

帰ってきたら今度は笑顔で瞬の涙を指でぬぐってやるとか皆ともにこやかに談笑するとかお前誰だよ Let's go 状態。

まさに生まれ変わったのかそんなはずない私の知ってる一輝はこんな子じゃない。

 

そう、このシリーズは私の知ってる聖闘士星矢と実際のアニメ初期とのギャップにツッコミを入れるシリーズなので(そうだったの?、私の知らないことをしてくれた方がネタになるのです。

 

その後しばらく城戸邸で起居してたらしく、みんなで立食パーティーしたり瞬と連れ立ってお墓参りに行ったりと、まぁ蜜月と言っていい時間を過ごします。

一輝と瞬が別行動をとった時は瞬を普通に心配してます。「イヤな予感がする…」とか言って。

 

私の中では、弟の危機にどこからか駆け付ける(地球のどこにいようとそれを自動で察知する謎のセンサーと瞬間移動装置を持ってる)一輝、なので一輝の側からの視点で考えたことなかった。こんな風に普通に心配している(2回言った)のはすごく新鮮。

しかし、そんな蜜月もすぐに終わりを迎える…。

 

29話予告「友情に固く結ばれた青銅聖闘士5つの小宇宙から、今2つが離れていく…」

 

聞いた瞬間 Σ「ええ? さみしい」って思わず口をついて出てしまった。

失明した紫龍が五老峰に帰るのと、一輝が「俺は群れるのが嫌いだ」という例のアレで城戸邸を出て行ってしまう回です。そして半日後戻ってきます

戻って来た一輝は、氷河と瞬の無事を確認すると、ピンチのアテナと重症の星矢を置いてまた再びいずこともなく消えるという信じられない去り方をします

 

今のところ私が最後に視た一輝はそんな感じでした。嘘です。ジャンゴの回まで視ました(執筆時点)。

 

一輝と瞬と言いつつ9割一輝のことしか書いてないやんけ、と思われたと思いますが、瞬ちゃんホントに特に変わったことしてくれないんだもん。

強いて言うならシャワーシーンを披露してくれたことくらいか…。

[フリー絵画] エドワード・ポインター 「アンドロメダ」 (1869)

パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集

 

ND(ネクストディメンション)の方で青銅聖闘士たちの黄金聖衣継承が示唆されてるらしいですね。他のメンバーはともかく、何故か一輝だけは永遠に鳳凰星座でいてほしいと思ってしまう…。黄金じゃなくても充分強いしさ。絶対フェニックス聖衣の方が似合うよね。

そう。フェニックスは何度でも蘇るのだから!

と、言いつつ、5人の中で実は一輝が一番早く黄金聖衣を身に着けてたのはなかなかの衝撃の事実じゃないですか(港の倉庫にて)。一瞬でしたけど。

 

次回、氷河編につづく

後日、一輝と瞬で再度記事を書きました。『シン・一輝と瞬』


聖闘士星矢 一輝と瞬 前編

2022-10-22 09:19:31 | 聖闘士星矢

聖闘士星矢。昔、十二宮編から見始めた私が、今さらアニメ初期の感想を語るシリーズ。

先週末に、もう一、二本記事上げるつもりだったのにはかどらなかったな。

ドラゴン紫龍 編

今回はフェニックス一輝とアンドロメダ瞬。毎度のことですがネタバレあります。


大分以前に Twitter で拾った画像。しばらく待ち受けにしてました。鳳凰っぽい?

 

紫龍は書くこと無いなって思ってたんですけど(本当に。だから最初に書いたの)、一輝は書きたいこといっぱいあるなって思ってて、最初トリにするつもりだったんですけど。鳳凰だけに(『鳳』も『凰』も一文字でオオトリと読みます)。

考えてみると他のメンバーも書きたいことあるな、ってなってお早目のご登場を願いました。

 

まずは銀河戦争の話。ウルフ那智と対戦するシーンなんですが、鳳凰幻魔拳ですごく静かに決着がつきます。このまま幻魔拳で決勝まで突き進んでたら観客が暴動を起こしてましたね

何が起きてるのか分かんないんだもん。相手の精神を破壊する技なので外からはただ急に立ち竦んでるようにしか見えない。格闘技としては致命的に面白くない

でも結局途中で、一輝と暗黒聖闘士たちが黄金聖衣を奪って逃げたお陰で興行試合は頓挫。グラード財団は謝罪会見するハメになったので結果は同じか

 

一輝は一匹狼のイメージがあるからリーダーみたいな立場似合わないですよね。と思うの私だけ?

アニメ聖闘士星矢で記念すべき最初に転がった死体は暗黒フェニックスでした。東京都内(港)です。騒ぎにならなかったの…? 第一話で雑兵が一人くらい殺られてる可能性はある。

 

そして星矢たちを立山かどこかまで呼び出すんですけどその方法がまさかの手紙を郵送

この辺は他にもツッコミたいことがあるがそれは星矢編で書きます。多分皆さんと一緒です。w

 

その立山に瞬ちゃんは「幼い頃、父と母に連れてきてもらったことがある」との発言(アニメではみんなの父親は城戸光政ではないんだなと改めて思う)。

つまり一輝は家族の思い出の地を対戦場所に選んだわけだ。なんか切ないですね。

 

暗黒聖闘士戦のあたりは大体知ってた。よく二次創作のネタにされてるから。

あと白銀聖闘士はあんまり見分けがつかないんだけど、暗黒聖闘士はキャラが立ってるというか、要は青銅一軍と対応してるから覚えやすいというのがある。

原作で、暗黒スワンが一輝のところに自分の目ン玉をえ■り出してテレポートさせるエピソードは、流石に聖衣のヘッドギアの アヒル 黒鳥部分をもぎる、に変更にされてました。

 

そしてデスクイーン島での秘密が明かされる…。

大変シリアスな展開なのだが、一方で例のシーンが近づいてくると、私の中の全オーディエンス

来るぞ…来るぞ…(ざわ…ざわ…)

一輝「エ…、エスメラルダーーー

来たぁーーーーwww

ってなったよね。しようがないよねこれは。
切り抜きで視たことはあったけど、ストーリーとして視たのは初めてです。

※ 意味が分からない人はいないと思いますが、もしいらしたら『エスメラルダ走り』で検索してください。

 

ところでこのデスクイーン島での出来事は、日本から来て4年、つまり物語時点から2年前のことらしいです。すると一輝少年13歳、少し若くて初々しい一輝が見られます。

それはそれで可愛くていいんだけど、一輝と瞬とエスメラルダの年齢差とかを考えると色々無理がある気がしますけどね。つくづく聖闘士星矢の年齢のことは深く考えてはいけない。

 

長くなったので一旦切りまーす。一輝と瞬、後編に続く


聖闘士星矢 ドラゴン紫龍 編

2022-10-15 10:00:00 | 聖闘士星矢

聖闘士星矢。昔、十二宮編から見始めた私が、今さらアニメ初期の感想を語るシリーズ。前回はこちら

今回は大体10話くらいから30話くらいまでの感想です。もう配信が終わってしまったエピソードもあるので、間違ったことを書いていたらすみません。

 

エピソード別にするかキャラ別にするか迷って結局キャラ別にする。まずは紫龍から。

 

紫龍と瞬ちゃんは初期(銀河戦争当時)の気障ったらしいところが抜けて、すっかり私の知ってる二人になってしまいましたね。

安心と安定の、といったところか。逆に言えばツッコミどころは特にない。故に書くことがない。いや、あるけど。いくらでも。

聖闘士星矢の優等生枠というか、脚本家も演出家もこの二人にあんまし変わったことさせようと思わないみたいね。

 

ジャミールの献血にしてもアルゴル戦の目つぶしの件にしても、やってることは突飛なんだけど、私にしたら、いや、知ってたし、って話しなので。特に驚きは無いです。

と、言いつつ、アルゴル戦では「ああっカッコいい(この回作画が良かった)」とか「がんばれ」とか思わず口走ってしまいましたが。

 イラストAC
メドゥーサ 対 ペルセウス

 

ところでアルゴルとはペルセウス座の聖闘士なのですが、ギリシャ神話でペルセウスはアンドロメダの夫なのですよ。

そう考えると、最初瞬とアルゴルが戦い始めたのはなんか因縁を感じますね。一瞬だったけどね。

 

そうして前世嫁(前世違う)と主役  を差し置いて何故か(何故かというか二人が石になっちゃったから)ペルセウスの相手をさせられるドラゴンさん。

因縁と言う意味ではあまり必然性を感じませんが、もうとにかく御大は自己犠牲の名の下に紫龍に肉体を傷つけさせたいらしい。

まぁ確かに似合うというかハマるというか、しようがないよ。そういうキャラだし。でも可哀そう

 

この後(33、34話)王虎回が待ってます(  )。そこまで視てからこの記事書いた方が良かったのかもしれませんが、そんなことを言いだしたらいつまでも書けないのでさっさと書いてしまおうと思って書きました。

紫龍の兄弟子、王虎回は以前の無料配信で一度視ているんですけどね。

 

色々言われることが多いアニオリエピソードですが、王虎回は評判いいですよね。

てゆうかアニオリと言えば、エピソード自体は名作なのに、その後の展開 でネタキャラ扱いにされてしまうことになる水晶聖闘士が不遇… まぁ、その辺の感想は氷河編 で書きます。

 

さて、危篤とか言ってた師匠がぴんぴんしてた上、本人たちを目の前に「春麗をダシに使った」とか言い出されても「ホッとしました」とか言っちゃう紫龍。もっと抗議していいよ

聖闘士星矢の世界で最初に友情がどうのと言い出したのも、アテナとして覚醒した沙織さんに対して、暖かく優しい小宇宙、的なことを言い出したのも多分紫龍だと思います。素直な子ですね。愛しいわー。

脚本家としてはこの子扱いやすかったと思いますね。言いなりとも言う

 

ジャミールで体内の血液の半分、その後の暗黒ドラゴン戦でもだばだば流血しており、紫龍の友情語りに感銘を受けたらしいB.ドラゴンに止血だけはしてもらいましたが、特別何のフォローもなく帰宅した気がしますけど、ちゃんと輸血してもらったんでしょうか。

 

ところで、そのB.ドラゴン戦で「さよならのかわりに-CAN'T SAY GOOD-BYE」が掛かった時はまあまあ滾りました。

 

続きます。次は一輝と瞬ちゃんの予定


聖闘士星矢、その後の感想

2022-10-13 18:00:00 | 聖闘士星矢

GYAO の聖闘士星矢無料配信(聖闘士星矢 第1話 よみがえれ! 英雄伝説 1986年10月11日放送分 | アニメ | 無料動画GYAO!)、その後も順調に視進めてます。

当ブログ 前回の聖闘士星矢の記事

今30話まで視ました。30話はカラスにさらわれた沙織を星矢が助け出す回です。

 

 写真AC

 

細かい話もすっごくしたいのですが、確実に長くなるので今回はざっくり(本当に?)。

 

30年以上かかって今さら気づいたんですけど、聖闘士星矢ってのは母性父性の戦いの話なんですよ。特に十二宮編までは。

とにかく前にも書いたように、登場する女性キャラクターがことごとく主人公の味方

美穂ちゃんは言うに及ばず、厳しいけどなんだかんだ救ってくれる上に生き別れの姉疑惑のある魔鈴さん、星矢打倒の執念がすごすぎてほとんどストーカー化しているシャイナさん(シャイナは表面的には今のところ完全に敵だが視てる人全員が『ははーん』と思わずにはいられない執着ぶり)。

 

そして究極の母性の象徴がアテナである城戸沙織。30話はその集大成。すごかった

自分と沙織がいちゃついてるのをシャイナに「黙って見てろ」とか言い出した星矢は鬼かと思いました

 

そういえばもう普通に女の人とも戦ってますね。とは言え「急所は外した」とか言い出し格下の青銅聖闘士に情けをかけられて、白銀聖闘士たるシャイナのプライドを傷つけたりしてますけど。

プライドを傷つけても肉体を傷つけるよりましなんでしょうね、星矢にしたら。シャイナにしたらいっそ殺せと思ってそうだが。
でもそこが星矢のいいところなんだよ…と分かってて一人悶絶するシャイナさん、まで妄想した。

 

そうして考えてみると春麗もエスメラルダも多分に母性的ではありますね。

ジュネさん(未登場)の影が薄いですけど、これは瞬自身がむしろ一輝にとって母性の象徴なので、瞬の方は母親的な存在を欲していないのでしょう。実の弟が母性の象徴って意味が分かりませんが。

 

で、そんなフィルターもメタファーもなぎ倒してストレートにマザコンが氷河ですよ。彼は聖闘士星矢の登場人物全員の代弁者ですよ。ごまかしがないという意味で潔いです。

 

ひるがえって聖域と教皇アーレスは父性の象徴というわけですね。基本的に遠方からちょっかい(と言う名の暗殺)かけてくる感じですが、当時('86~)は折しもバブルのとば口。24時間戦っているお父さんは亭主元気で留守がいいのが定石であったと老師にお聞きしたことがあります(父性の不在のメタファー)。

 

いやぁ、今調べてて思ったんだけど、聖闘士星矢の連載時期と日本のバブル景気って時期が丸被りなんだけど。なんてことなの('86~'90、'91あたり)。

まさに24時間臨戦態勢だもの。アテナ対教皇って、会長対社長ってよく言われるしさ。彼らはジャパニーズバブリービジネスマンの象徴であったのか…

 

というわけで、聖闘士星矢のざっくり感想でした(?)。

個別の話もしたいけどな。今新鮮な気持ちの時にしか書けないからできれば書きたいです。絶対長くなるけど


追記:上記リンク先('86年の新語流行語大賞の記事)に1$=150円が円で、日本社会にショックを与えたとあって、ほえぇ…ってなった。 ものはついでに調べてみた 


USドル/円の為替レートの推移(1980~2022年) - 世界経済のネタ帳仮


Ⅳ.聖闘士星矢 マンモス哀れなヤツだっP!

2022-09-26 22:53:04 | 聖闘士星矢

聖闘士星矢雑文。そのⅣです。

Ⅰ.アニメ聖闘士星矢レビュー 第1話
Ⅱ.アニメ聖闘士星矢レビュー 2~6話、前編
Ⅲ.アニメ聖闘士星矢レビュー 2~6話、後編(長文)

 

前回はキャラレビューでしたが、今回老師とあの人について別記事にしてみました。

 

老師の初登場、紫龍の回想シーンだが、異様に声が高くてびっくりしました。多分聖闘士星矢という作品自体が方向性がまだ定まってなくて、老師のキャラクターも探っていたのだろう。

ガンバの冒険のイカサマもそうだった。最初声が高くてカワイイ系だったのが回を追うごとにシリアスが増していった。

第一話での星矢もそうだったが、割とコメディータッチで始まったのに回が進むにつれてキャラも物語自体も重くなってくって、聖闘士星矢に限らず多いですよね。

 

これ、冥王編が始まったころか、ある程度話が進んだあたりだったと思うんですが、御大が何かのインタビューで語ってらした記憶があります。

「最近笑いのシーンを入れづらい。ちょっと気を抜くとキャラが死んじゃうから」みたいな意味の事を。

 

その直後からですよ星矢がお下品なことをしたりデスマスクが奇行に走ったりしだしたのは。

 写真AC(一部加工)

正確な時系列は分からないが、多分あの前後だと思うのよね。

デスマスクのセリフは後の文庫版では直されてるらしいので、やっぱやりすぎたと思われたのか。
それとも、酒井法子さんの、のりP語が分からない世代が増えてきたことに配慮したのかもしれない。
連載当時、マンモスうれPとか言っちゃうアイドルがいたんですよ、ええ。

 

というようなことで、partⅠの伏線を回収しました(何のために)。

 

 

あ、ちなみに今12話まで視てるとこですけど、この辺りまで来ると沙織お嬢さんが人間臭いですね。

えーと、何度も言いますが私が視始めたのは十二宮編あたりで、もうアテナとしての自覚もあって凛とした女性だったし。

最初の10話くらいまでは逆の意味で人間らしくないというか、人を人とも思わぬ所業というか

 

城戸光政の霊なのかホログラムなのかよく分からない何かと会話してから急にしおらしいです。あんなことであんな大人しくなるなら生前もっとちゃんとしつけといてあげてください、いろんな人のために。

 

聖闘士星矢については今回ここまでです。読んでいただいてありがとうございました。

予告・近日中に銀河鉄道999の記事を上げます。(28日予約投稿済み)

結局書いてしまった聖闘士星矢 続きの感想


Ⅲ.アニメ聖闘士星矢レビュー 2~6話、後編(長文)

2022-09-25 18:00:00 | 聖闘士星矢

聖闘士星矢雑文。そのⅢです。

Ⅰ.アニメ聖闘士星矢レビュー 第1話
Ⅱ.アニメ聖闘士星矢レビュー 2~6話、前編

 

以下個別のキャラレビュー、に見せかけてストーリーも追います。

 

  • 沙織さん
    私は聖域や北欧(アスガルド)、はたまたジュリアン・ソロにプロポーズされたパーティー会場、海皇の海底神殿等の、非日常風景しか視たこと無かったんで最近まで気付かなかったんですが。'80年代の東京であのドレスを普段着にしてるのはおかしいだろ。好きな服を着てるだけ悪いことしてないよと言われれば、まぁそうなんだけど。
    後の話ではDCブランドみたいな肩パットの入ったスーツを着てるシーンもあります。時代だねぇ。どっちにしろ13歳の着る服ではない。
    性格については、…知ってたから、うん。

 

  • 氷河
    原作にはあった『聖域からの刺客』という設定は無かったことにされてるのか。お陰でただ遅刻してきた子になってる。まぁあの設定は原作でもすぐに無かったことにされてたと思います、多分。よく知らないけど。
    星矢に次いでバックボーンが出てきたキャラ。マーマについては、…知ってたから、うん。

 

  • 紫龍
    ペガサスドラゴン戦。一輝を別にすると唯一本編の中で、いわゆる『青銅一軍』同士が直接対決してます(映画は別枠)。この戦いで潮目が変わります。後述。
    顔面偏差値によってほぼヒエラルキーか決まる聖闘士星矢の世界において、イケメン、主人公を秒殺、女の子(春麗)が追いかけてくるという大変煽ってくるキャラクター
    しかしその煽りは星矢にはほぼ効いてないぞ多分。
    紫龍が脱ぎキャラにされてしまったのは背中の龍を読者(視聴者)に見せる必要があったためで本人が脱ぎたかったわけじゃないと私は信じてます。

 

  • 美穂ちゃん
    思ったよりヒロインしてて驚いた。星矢の写真を飾ったり、無事を神様に祈ったり。この頃のままでいられれば充分沙織さんと戦えた。てか沙織は敵ですらなかった
    「神父さんにお願いしてここで働かせてもらってるの」という台詞があるが、彼女もまだ13歳、神父さんより先に行政に頼りましょう。誰か教えてあげて。

 

  • 星矢
    何故、紫龍の煽りが星矢には通じないのか(あるいはやせ我慢?)。それは本人が結構モテる、加えてそのことに無自覚なので女の子が追いかけてきたのを目の当たりにしても別に普通だよなと思ってそう。
    美穂ちゃんと手を握り合うシーンがあっても彼にとっては幼なじみの延長でしかないのかもしれない。しかしそういう気持ちが全くゼロでもなさそうでややこしい。罪なオトコである。アシタカみたいにならないでよ。

 イラストAC

紫龍が星矢に助けられて後は、友情、仲間とかの概念が生まれてきて見やすくなります(潮目が変わった)。そして青銅一軍と二軍の明暗が分かれ始めます
紫龍が助かった直後にはしゃぐ星矢は視てて心配になる。おのれも早よ病院行け。

 

  • 春麗
    紫龍と連れ立って星矢の病室を訪ねるさまはもう立派なご夫婦。しかしここからの彼女の人生は試練の連続である。幸せになってくれ頼む。てゆうか紫龍幸せにしてあげて
    あっという間に初対面の美穂ちゃんと打ち解けてほっこりの同い年ガールズ。しかしついさっきまで「今から五老峰に帰る」って言ってた筈の紫龍まで星矢と一緒に病院からいなくなっちゃって女子二人青くなる言ってるそばからこれだよもうorz

 

  • 邪武
    女性関係で一番煽られてるとしたら多分この人。紫龍が対戦相手じゃなくて良かったね。しかし特定のステディではなく不特定多数のファンがついてる瞬が相手だったのでどっちにしてもうぜーと思ってそう。
    この人自身も煽ってくるキャラだが誰も相手にしてなくて不遇煽ってこないキャラなんていないけどね。
    沙織の車のドアを開けたりしてるのだが、これは沙織さんと同じ車で移動してるってことだよね。それとも入り待ちしてたの? どうやってそこまで入り込んだんだ邪武よ…。
    邪武がそばにいると沙織さんのイヤな女度マシマシ印象が悪いので、お互いのために近寄らない方がいいと思います。ま、じきにそうなるけど。

 


  • 紫龍もそうだが、初期の瞬は気障というかイヤミっぽいですね(なぜか氷河は印象が変わらん)。
    紫龍はストレートに煽ってくるイヤミ瞬は謙遜してる風に見えて実は強いというイヤミだ。敬語なのが尚のこと慇懃無礼な印象を与える。
    まぁ、対アフロディーテ戦とか考えると瞬のイヤミは後々まで治らないぞ。こういうの舐めプって言うらしいですね。
    ただ現状強いのは瞬じゃなくてチェーンと誰かに言われても否定は難しい。いや、分かってますよ。あの鎖は瞬の言うことしか聞かないから結局強いのは瞬ですよ。
    紫龍を助けるシーンの瞬ちゃん美形ですよね。青銅一軍初めての共同作業
    兄さんについては、…変わってないね、うん。

 

  • 一輝
    もったいぶってもったいぶってようやく登場しました。登場したとこまでしか視てないので何とも言えません。
    しかしあの登場シーンを視たほぼ全員が思ったであろう。お前何日間その中にいた

 

さ、そんな感じで今回はここまで。7話以降は書かない、大変だから。

次回ちょっとオマケ


Ⅱ.アニメ聖闘士星矢レビュー 2~6話、前編

2022-09-24 21:15:00 | 聖闘士星矢

アニメ聖闘士星矢レビューという名の雑文、続きです。partⅠはこちら

 

ここでは各話というより全体のざっくりとした感想について。

 

 写真AC
銀河戦争の会場ってローマのコロッセオをモデルにしてると思うんだけど。ギリシャ関係ないよね多分。
それを言いだしたらシュラの聖剣だってシャカの沙羅双樹だってデスマスクの黄泉平坂etc…、だって関係ないけどね。

 

銀河戦争が始まってすぐはとにかく殺伐としている。登場人物全員

戦闘(バトル)ものなんだから当たり前なんだけど視てて辛い。この路線のままいかれたら、多分私は後に視ることはなかった。

味方は美穂ちゃんと心の中の魔鈴さんと記憶の彼方の姉さんだけ。何気にオンナには人気だよな星矢。女の人は殴れないよとか言う子だからさ。
(女の人だがこの時点の沙織さんは敵ではないが味方にも見えない)

 

ところで私はてっきり銀河戦争の期間、聖闘士たちのホテルとかグラード財団が手配してあげてるんだと思ってたんだがそういうわけでもなさそう。

え、でも外国から帰ったばかりの10代の子たちに『自力でなんとかしろ』は無責任すぎない? 自分たちで呼んどいてさ。

まぁ、そんな気遣いができる人たちだったらそもそも身寄りのない子を100人も集めて世界各地へ聖闘士の修行に送り出す(大体僻地、命の保証無し)、とかしないか。人権もへったくれもあったもんじゃない

星矢のヨットハーバー(引っ越し先)は、星の子学園の関係者が用意してくれたっぽいが、家具とか敷金礼金とかどうしてたんでしょうね。まぁ、いいんだけどね。

 

次回。個別のキャラクターについて、と見せかけてストーリーも追う。長文です。partⅢ


Ⅰ.アニメ聖闘士星矢レビュー(ほぼ初めてちゃんと視た)

2022-09-24 10:00:00 | 聖闘士星矢

初めて乾酪庵(このブログ)でまともに聖闘士星矢の話を書きます。全3~4回。

 

今、GYAOで聖闘士星矢の無料配信をやってます。

 

第1話は来年の1月まで視れるみたいです。
2話目以降は配信がすでに終わっているエピソードもあるのでご興味のある方はお早めに。

 

私が本放送を視始めたのは、十二宮編の途中からでした。それ以前のエピソードって、後年になってから何かでやはり無料配信してた時に、結構飛び飛びでしか視てないんですよね(大体のストーリーは知ってる)。

最初の4~5話は以前にも視たことあった気がするが、あまり記憶に無かったので、今更ですが改めてちゃんと視てみました。

忘れないうちに感想書いておきます。レビューっつーか、備忘録みたいなものです。

 

  • 第1話 よみがえれ! 英雄伝説
    カシオスとの決戦に勝利した星矢は天馬星座聖衣を手に入れる。追ってきたシャイナたちを退け星矢は単身日本に向かう。


教皇「お前たちは今日まで、各々9人の戦士と戦い勝ち抜いてきた。1024人いた戦士の中で、残ったのは最早お前たち2人のみ」

Σ( ゚Д゚) え、そんな設定だったの 銀河戦争(10人)よりはるかに激戦なんですけど。
(聖闘士星矢のこういう処は深く考えてはいけない)

他にも、教皇のcv.が田中秀幸さんだとかこのシーンに確か原作にはアイオリアがいたはずだがとか聖衣を手にした星矢に教皇がありがたい訓示を垂れるのだがお前は言える立場かとか(中身サガ)細かいツッコミどころを挙げてくと終わらないんで端折ります。

てか、よく聞くとこの訓示、というか『忠告』は後々の伏線になってるんだね。言える立場だった

追記:当時の教皇はサガでは無かったことが16話にて発覚しました。この教皇は星矢が聖域を発った直後に死ぬらしい。16話はドクラテスが城戸邸に攻めてくる回です。ツッコミどころの多い回ですね。滅茶苦茶だよ。笑

追記2:やっぱり死んでなかった疑惑が41話にて浮上しました。もう何も信じませんw

 

魔鈴さんと星矢が住んでる掘っ立て小屋。
狭い部屋で16歳女子と13歳男子が二人きりで寝てる(実は寝てない)。しかし多分二人とも何も意識してない。

魔鈴さんは何かあったらブン殴りゃいいと思ってそうだが、星矢は多分本当に何も考えてなさそうでそれはそれで心配になる(余計な世話)。

結局聖域での二人の最後の晩は、怪しげな小宇宙を感じたことで部屋から飛び出し慌ただしく過ぎる。

長くなるので以下割愛。

 

初回の星矢は表情や動きにコメディーチックなところがあって、素顔のままって感じがします。本来の星矢はこういう子なんでしょうね。

私が見始めた十二宮編は、緊迫した状況でとてもあんな余裕はない…。しかしそれが後の冥界編での壊れっぷりを招くとは誰が予想しただろうか…。(伏線)

 

2話目以降の感想も忘れないうちに上げます、今夜にでも。