(1)いま日本も世界も喘(あえ)いでいると思いませんか。
少なくとも1970年代以降の世界は、科学技術の進歩によってその前の社会・経済とは違う世界をつくり出しました。特に2000年前後からはそれが加速化して全く違う世界を作り出しました。
(2)古い例ですが、かつてはソロバン3級の資格を持つことは就職の有利な条件でした。
私は、ソロバンそのものは、書道などと同じく、今でも学ぶ意義のあるものと思っていますが、現実には電卓に取って代わられました。
また、文書は、長らく続いた毛筆書きが、大正期にガリ版印刷が始まり、昭和に入って和文タイプ、1980年代にワープロと変わります。授業でしばしば言いましたが、80年代に、女性がワープロ技術を持っていると、「家庭に入ってから内職に有利」と宣伝された時期がありますが、いまやワープロがどういうものかの解説が必要なほどです。
(3)我々は石器を作れませんが、より高度な技術を駆使して生活しています。つまり、生活のの基本的な技術を一方で失いながら、他方でより高度な技術を身に付けてけて生活をしています。餅つきをしたことがないが、餅つき器で拵えたのを食べているという姿です。
(4)それはそれで不都合がないなら問題はないはずですが、現実には、そういう化学技術の発展を牛耳っている人がいて、それで自分はもうけて、その一方で人間生活に不都合な世界を生み出しています。その最たるものが武器であり戦争です。
(5)いまや、本来は表に出てきてはいけないような人たちが、フェイクも厭(いと)わず公言して政治や社会の舞台に立っています。横暴がまかり通って、多くの庶民が苦しんでいます。
(6)経済学をやってきたものとしてつくづく思うのは、こういう事態を変える有力な理論がないということです。もちろん、良心的な経済学はありますが、マルクスの『資本論』のような拠り所となる理論、とくに「国家論」、これが希薄だと思います。
その場合に大事なことは、「政治学(政治問題)としての国家論」ではなく、「経済学(経済問題)としての国家論」です。このための材料は、平野義太郎『国家と法』(大月書店、1974年)などいくらもあります。大事なのは、それを理論として叙述しきってみせることです。
(7)現実の国家の説明ではなく(それも難しいことですが)、「科学的な国家論」・・・です。君よ笑うなかれ、ぼくにはこれがまだできない。そもそも、どうすれば「科学的」になるのか。まだまだだねぇ!
奴らをやっつけるにはどうしたらいいだろうか?

今年も咲きました。
【コレクション 198 伊地知正治小伝】
このパンフはB5判8㌻です。B5判4枚分の横長の用紙を二つ折りし、さらにもう一度二つ折りしてできています。下には、1㌻、2~3㌻、4㌻の一部を載せました。
全体は、
1㌻ *下に掲載
2~4㌻ 推薦・解題 戦史研究家 長南政義
新政府軍の軍師・伊地知正治唯一の伝記『伊地知正治小伝』を推薦する
*この一部を下記に掲載。
4㌻ 内容目次 刊行案内 *下に掲載して説明略。
5~8㌻ 内容見本
1㌻

2~4㌻

上記の「戦史研究家 長南政義 新政府軍の軍師・伊地知正治唯一の伝記『伊地知正治小伝』を推薦する」の一部
4㌻

以上です。
今日はここで。

今日の夕方の西の空:南は晴、北は曇り
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