(1)都議選の結果が少し見えました。
コスコミは都民ファーストが自民党を抜いて第1党になった云々を言って、あたかも小池都知事の政策が支持されたかのように言い、一方の自民党は裏金問題が響いたというような論評をしていましたが、私の見方はこれとは違います。
(2)結論から言います。
改選の前と後の勢力を比較すると、小池都政は都民から批判されている姿が浮かんできます。
まず、小池与党を「都民ファースト・自民・公明・維新」とします。
この順に各党の議席は、
改選前 26 30 23 1 計80
改選後 31 21 19 0 71
この見方が正しいとすれば、計9議席減です。維新を除いても8減です。
さらに、無所属で当選してすぐに自民党会派入りで問題の3人を加えても5減です。また、「都ファ+自民党」で「56→52」と4減です。
(3)一方の野党は、改選前の議席順に「共産党・立民党・ネット」で、
改選前 19 12 1 計32
改選後 14 17 1 32
変化がありません。
(4)このほか、改選前は議席がなかった「国民民主党の9議席」と「参政党の3議席」がありますが、「れいわ」と「社民党」が議席をとれなかったことからして、自民党離れした層は、野党に回ったというよりも、「ゆ党的な曖昧層」が「国民」に、保守層が「参政党」に回ったように見えます。
この辺はもっと詳しく見る方がよいでしょう。
(5)ところで、きょうの『しんぶん赤旗』に、「比較可能な選挙区での今回の都議選と2024年衆院選比例区との得票数・率の比較」という興味深いデータが出ていました。下に簡略化して載せました。
(得票数は百位で、率は少数第2位で、四捨五入)
25年都議選 24年衆院選 増 減
得票数 率 得票数 率 得票数 率
千 % 千 % 千 %
共 産 489 12.2 375 8.0 +114 +4.2
自 民 831 17.6 1338 23.6 - 507 - 6.0
立 民 477 14.0 835 20.7 - 358 - 6.7
公 明 530 14.0 425 9.6 +105 +4.4
国 民 367 12.9 509 15.1 - 142 - 2.2
維 新 81 5.6 143 8.6 - 62 - 3.0
れいわ 47 5.1 77 7.1 - 30 - 2.0
(6)今回の都議選では共産党は5議席減、公明党は4議席減でした。しかし、データで見る限りでは、この1年間の国民の動向は、都議選の結果とは違っているように見えます。
都議選で議席を減らした共産党と公明党が得票数も率も伸ばしていて、一方、自民党は50万票減、立民は35.8万票減、国民は14.2万票減、維新は6.2万票、れいわは3万票減、率もそれぞれ減となっています。
(7)このことは何を意味しているでしょうか?
共産党と公明党は、目指すものも、組織の内容も異なる政党です。しかし、組織政党という点では共通しています。
私は、いつも気分(フィーリングやモード)で政治をやってはならないといっていますが、この両党が、党の政策や課題実現のために活動していることは知られています。その両党(だけ)が支持を得票と率を伸ばしているというのです。
1つの票だけで結論は言えませんが、興味深いことは確かです。

木の枝に、何かの種でしょうか・・・
(8)もう一言。
トランプのイラン爆撃に「ノーベル平和賞」を推薦した人がいます。
・・・・・
アメリカの国家機密が明らかになったね。
・・・・・
トップも取り巻きもwantedだってこと。
これほどの「ブラック・ユーモア」もないね。
うん!
(9)さらにもう一言。
トランプのイラン爆撃はどんな教訓を残したか。これについては、トランプ氏が「ロケットマン」と呼んだ人に代弁してもらいましょう。
「ほらみろ!祖国を守るには核兵器が必要なんだ。持ってなければ、いまごろは祖国はなかったぞ。」
(10)この点、きょうの大谷翔平は立派でした。
「死球」を受けたあと、自チームのベンチに怒りを制するように手を振っているのをニュースで見ました。
「死球」が故意であったか、失投であったか、それは投手本人にしかわからないかもしれません。失投と思いますが、仮に「故意」であったとしても、大谷の態度を見れば、反省のほかないでしょう。これこそ「平和」の要点です。

黄色いユリも咲きました。:12もつぼみがついています。
今日はここで。
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