トーマス・カーライルから
感化された夏目漱石 2016.12.22
イギリスの著述家,歴史家。石工の息子から身を起し,エディンバラ大学に学ぶ。学校教師を経て文筆を業とし,
ドイツ文学を研究,ゲーテに傾倒。宗教的懐疑や,産業主義がもたらす社会問題に悩んだが,ドイツ哲学の影響によって煩悶から抜け出し,
超越論的観念論の立場をとるにいたった。ビクトリア朝思想界の一方の雄。エマソンとの交友も有名。
主作品『衣装哲学』 Sartor Resartus (1833~34) ,『フランス革命』 The French Revolution (37)
トーマス・カーライルの名言
信念は、行動に移さなければ価値がない。
Conviction is worthless unless it is converted into conduct.
人生の目的は行為にして、思想にあらず。
The end of man is an action, and not a thought.
山路愛山、内村鑑三・新渡戸稲造およびその門下生たちの矢内原忠雄・畔上賢造等に多大な影響を与えた。
例えば内村鑑三は「後世への最大遺物」において、「勇ましい高尚なる生涯」が「後世への最大遺物」になる例として、
カーライルがハリエット・テイラー(英語版)(友人ジョン・スチュアート・ミルの晩年の内妻)により誤って燃やされてしまった
「フランス革命史」の膨大な完成原稿を書き直したエピソードを挙げ、「私はカーライルという人については全体非常に尊敬を表しております」としている。
作家夏目漱石はロンドン留学時に記念館を訪れ、帰国後に紀行文「カーライル博物館」を書いている。
初期作品「吾輩は猫である」に、登場人物がカーライルと同じ「胃弱」であることを自慢して友人にからかわれる描写がある。
「この国民にしてこの政府あり」はカーライルの金言の1つ。
元は19世紀イギリスの修道士の発言「国民は、自分達と同程度の政府しか持てない」。
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