南紀白浜旅行
三段壁洞窟 熊野水軍 2019.4. 4
三段壁の元になっているのは、田辺層群という地層です。
今から1600万年~1400万年前、和歌山県は、海の部分と陸地の部分があり、陸地からは大量の土砂が海に堆積しています。
この頃に堆積して地層を、田辺層群と言います。こうして出来たたい積物が隆起し、波に浸食されて出来たのが三段壁です。
基本的には近くにある千畳敷と同じです。
今から約1600万年前の和歌山はどんなところだったのでしょう?
実は現在に比べてずっと暖かく、現在の沖縄と同じくらいか、それ以上に暖かい気候であったと考えられています。
この温暖な気候により南極大陸などの氷が大量に溶けて、その結果、全体的に海水の量が増えてかなりの面積の陸地が海中に沈んだようです。
和歌山もその例外ではなかったようで、この頃に広がった海の底に砂や泥がたまってできた地層が、
田辺~白浜付近(田辺層群:たなべそうぐん)と串本~熊野地方(熊野層群:くまのそうぐん)に分布していて、
どちらの地層からも貝類をはじめとする多くの生物の化石が発見されています。
ちなみに、これまで大陸と地続きだった日本が大陸からはなれはじめたのはこのころで、紀伊半島を含む西日本は時計回りに約50°ほど回転し、あいたすき間が日本海になったと考えられています。
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