Nicola Piovani - La vita è bella
第68回哲学カフェ資料 2018年9月11日
担当 秋政孝一
~フランス・バカロレア哲学の問題から~
労働の減少はよき生を意味するか?
フランスのバカロレアは、フランス教育省発行する、中等教育レベル認証の国家資格。
フランスの高校においては哲学が必修科目であり、最終学年になると文系理系を問わず、高校生は週に4-8時間の哲学の授業を受ける。
バカロレアの第1日目の受験科目は毎年、「哲学」と決まっています。どの専攻でも高校3年で習う必須科目で、全員が受験しなければなりません。
そして当日はその質問内容の発表を、フランス人は興味を持って待ちます。哲学がこの国でいかに大事な学問なのかを感じさせられる日です。
上記命題は2016年の理数系の問題です。いま働き方改革が日本では叫ばれています。
また10月7日の公開哲学カフェのテーマも「働くとは何か」ですので、その予習の意味も込めて今回のテーマとしました。
Q1.働くことで何が得られますか?
Q2.働き方改革 ①長時間労働の解消 ②格差是正 ③高齢者の就労促進
日本は国際的にみても労働生産性が低くOECD35か国中18位労働生産性の向上が求められています。
労働生産性=生産量・付加価値(output)/労働量(input)
この式によれば労働量の減少は労働生産性アップになりますが・・・はたして、よき「生」を意味するでしょうか?
Q3.よき「生」を得るために、どのように働けばよいのでしょう?
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