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地球を支える大循環 海のメカニズム④ 一滴の水次なる目的地へ・地球環境を左右する「湧昇」 2017.03..25  「298」

2024-04-22 15:31:00 | 科学

地球を支える大循環 海のメカニズム④ 

一滴の水次なる目的地へ・地球環境を左右する「湧昇」わきのぼる

海洋大循環とは、わかりやすくいえば海水が長い時間をかけて世界の海洋を大きく循環することです。
下の図は、海洋大循環の流れを世界地図上に示したものです。

(画像出典:北海道大学 大学院環境科学院地球圏科学専攻 大気海洋物理学・気候力学コース『塩のさじ加減で決まる海洋大循環』海洋大循環の概念図。赤(暖かい表層海流)と青(冷たい深層海流)のリボンは海洋大循環を、海の部分の水色やピンクの領域は海底付近における水温の分布を表す。水温は右側にあるスケールで示される)

海洋大循環の出発点となるのは、北大西洋のグリーンランド沖と、南極のヴェッテル海の2か所とされています。

ここで、大気による冷却と高塩分化により密度を高めた表層の海水が深層へと沈み込みます。
グリーンランド沖で沈み込んだ海水は上図にあるとおり、大西洋を南下して南極海に達します。

ここで、さらに沈み込んできた海水と合流した後、インド洋や太平洋へと北上します。
北上とともに上層の海水と混合し、密度が低くなることによって上昇し、今度は表層海流としてインド洋からアフリカ大陸南端を通り、

大西洋を北上して、出発点であったグリーンランド沖へ戻ります。
グリーンランド沖を出発した海水が元の場所へ戻るまでの周期は、数千年にもおよぶと考えられています。
海洋大循環は地球化学者ウォーレス・ブロッカーにより、1980年代に提唱されました。上図で示される赤や青のリボンは「海洋のベルトコンベアー」と呼ばれています。
海洋大循環は極域から低緯度域へ向けて冷たい海水を、また低緯度域から極域へ暖かい海水を運ぶため、地球の温和な気候の実現に大きな役割を果たしていると考えられています。
ただし未解明な点が多いため、測定や研究が盛んに行われています。


一滴の水次なる目的地へ

  

   

  

  

  

  

  

  

地球環境を左右する「湧昇」

  

  

  

科学 2017 索引 4

地球を支える大循環 海のメカニズム 索引

地球を支える大循環 海のメカニズム⑤ クロロフィル・地球のエンジンに限界が迫る 金星が物語る海の重要なメカニズム 2017.03..25  「298」  

 

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