PAPP GÖRGY

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パップ・ギョーリキー

医療不信

2005-06-05 00:18:19 | NEWS
今日は、知り合いの所属するピアノサークルのコンサートと、別の知り合いの所属する管弦楽団の演奏会に行ってまいりました。
最近演奏会などに行くたびに思うことですが、曲が終わった後の拍手が、揚げ物をしている音に聞こえて、最近は演奏よりもそっちの方が楽しみなくらいです。
ウソです。
こんばんは、モです。

患者、研修医に不安感 盲腸手術 65%「受けたくない」 東大調査

 患者の65%が研修医には盲腸の手術を受けたくないと感じ、医師国家試験に実技試験があると思っている人も四割に上ることが四日、大滝純司・東京大学医学教育国際協力研究センター助教授らが実施した初の調査で分かった。同助教授らは研修医への不安や理解不足が予想以上に大きいことを示しているとして、七月の日本医学教育学会で発表する。
 調査は昨年十一月から今年一月にかけ、研修医が十人以上いる一般・大学病院計十カ所の患者五百二十一人に実施。研修医に診察や手術を受ける気持ちなどを尋ねた。
 それによると、風邪の診察の場合、「問診」「聴診」「入浴の判断」は、「研修医に任せられる」が「任せられない」を大きく上回った。しかし、「肺炎かどうかの診断」になると47・4%が任せられないと感じ、「任せられる」(25・9%)を逆転した。
 盲腸が疑われる救急外来を想定したケースでも、「問診」「採血」までは問題はなかったが、「腹痛原因の診断」では51・8%が「任せられない」と回答。「麻酔注射」では62・8%が、「盲腸手術」は64・9%が同様の回答となった。
 医師国家試験には実技試験が含まれていないが、「ある」と思っている患者が四割以上いた。八割の患者が「研修医であることを患者に名乗るべきだ」と答えており、不安が大きいことをうかがわせたという。
 医学部で六年間学んだ学生は筆記の医師国家試験に合格すると医師免許を交付される。その後、大学病院などの指導医の下で、研修医として実際の診察や医療行為をしながら力を身に付ける。平成十六年度からは初期二年間の研修が義務化され、内科、外科、救急を基本に小児科、地域医療なども併せて研修しなくてはならない。
 大滝助教授は「医師がどう養成され、どの程度能力があるかの知識は少ない。医療不信を緩和するため、患者との情報格差を埋める必要がある」としている。
(産経新聞) - 6月4日15時43分更新


確かに。
私も医学生ながら、研修医に手術されるとなると、怖いです。
講師でも怖い場合もありますが。
そして、記事の最後にあるように、医療者と患者との情報格差は大きいですね。
盲腸が疑われる救急外来を想定したケースでも、「問診」「採血」までは問題はなかったが、「腹痛原因の診断」では51・8%が「任せられない」と回答。

患者さんと話をして症状や何やらをいろいろ聞くのはちょっと勉強すればできるだろうけど、診断となるとさらなる知識と経験がないと…と考えてしまうのもよくわかります。
が、私も昔はそう思っていましたが、どうもそうではないようです。
情報さえあれば、診断はつけられます。
その情報をうまく引き出すのが問診です。
患者さんを前にして、いくつか想定した疾患からさらに絞るために、必要なことを尋ねる、それこそが難しいのです。
私が患者なら、診断は百歩譲って研修医に任せられるとしても、問診をする医者が研修医だと不安かも知れません。
が、医師を目指す者はいずれ研修医になるわけです。
失敗の許されない状況になる前に、今から漏れの無いよう勉強しなければならないと思っております。
が、やはり他人となると信用ならんわけで…