難関大学・数学の発想のしかた(さくら教育研究所)(SKREDU)

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1990年代初期と2000年以降ではセンター数学の難易度は次元が違う

2019-11-24 | 日記

有名なセンター試験のコピペがある。

オッサン・ババァの馬鹿さは異常
日本を底辺に貶めてるのはこの世代のオッサン・ババァども

1993年 数学II(現在の数学IIBに相当)(大問2)

たったこれだけで60分w
これだけ易しくて平均点が65点w
しかも1994年はさらに易しいw
ゆとりどころの騒ぎじゃねーぞwww
こんなのすらまともに解けなかったカスが「ゆとりwww」とか言ってんだぜ

 
実際、1990年代初期と2000年以降ではセンター数学の難易度は次元が違う。比較するために、1993年と2012年のセンター試験の問題(いずれも60分・100点満点)を横に並べたものが次である。(クリックで拡大可能)

1993年 数学Ⅱ (平均 65.48) 2012年 数学Ⅱ・数学B (平均 51.16)
1993center 2012center

 

恐ろしいほどの差であることが一目瞭然である。問題量の凄まじい差にはもう笑うしかなく、上のようなコピペができるのも当然だ。はっきり言って、1993年の試験は東大受験生であれば10分で満点が可能だろう。2012年と比較したのは、この年のⅡBは極めて高得点が難しい厄介な年だからである(ただし平均点は例年並)。分量が尋常ではない上に超難問が紛れ込んでいるという鬼畜さである。2012年は東大合格者の平均が91(理一)、87(理二)、97(理三)であり、このレベルの受験生が60分フルに使っても9割とることが容易ではなかったことがわかる。これだけ分量が多いと丁寧にマークするという作業自体だけで約5分かかるため、計算や思考にかけられる時間は実質55分ほどしかない。点数配分を考慮すると、単純計算では大問1と大問2を18分、大問3と大問4を12分で解かなければならない。あまりに短い時間であり、完答するにはとてつもないスピードが要求される。数学Ⅱ・数学Bというカテゴリになった1997年から難化し、ゆとり教育が叫ばれ出した2003年くらいからはさらにもう一段難化し、非常に厳しい試験となったのである。

当時はそれが普通だったのかもしれない。しかし、時間が経ってから見直してみると当時とは全く違って見える、伝説とはそうして生まれるものだろう。


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