10月13日季語 秋明菊(しゅうめいぎく)
今日は十三夜です。
十五夜から約一か月後に廻って来る旧暦9月13日に見える少し欠けた月のことです。
稲刈りが終わって田の神様が山に帰る日とされています。
私が住む地域では巻き藁ぶちと呼ばれる風習があります。
稲の茎を束ねて「巻き藁」や「藁鉄砲」を作り、
それで地面を叩きながら唱えごとをします。
十三夜の巻き藁 大麦小麦 大豆も小豆も よくあたれ。三角四角 そばあたれ。
ちょっとだけ節が付きます。
地面の神様を励まし、作物にいたずらをするモグラを追い払う役目もするそうです。
地域の子供たちが組内28軒を廻って巻き藁を打ってくれます。
年々子どもが少なくなります。
お礼にお小遣いを気持ちで。
どうか雨が降りませんように。
小豆が実りました。
干しています。
ホトトギスが前庭の隅に咲いていました。
シュウメイギクの白とホトトギスの紫が
互いに引き立てあって美しいです。
紫陽花はそろそろさよならです。
枯れた姿も粋ですね。
赤とんぼは葡萄の茎に止まりました。
自然の恵みの有難さを忘れがちな、今の時代に、この様な風習があること、
ほのぼのと心があたたまります。
素敵な処にお住まいなのですね。
昨夜は子どもたちの元気な歌を聞かせてもらいました。
この風習が続きますように。