あなたのターン, 左右対称ですか？part2 その２

こんにちは！
今日は、待ちに待ったS氏レポートの続きですよ！
続きが気になっていた方、たくさん居ると思います。
心行くまで読んでください・・・・・でもまだ続くです。。。

今回もS氏のレポート内容、マニアックです。いけてます。
図面も凝ってます。
僕には夜な夜な図面を書いているS氏の姿が見えます・・・


---S氏レポート---

さて．前回，片足を軸にして，もう一方の足をT字型になるよう
前に出す，という動作をやってもらいました．


その際，腰に手を当てて，左右の対称性を確認してもらったわけですが…



このモデルさんの場合，またまた極端に左右が違いますね．
まぁ，ここまで極端じゃなくても，左足を前に出すときには
右足を前に出すときより多少肩が回ってしまう人が思います．

さて．では，いったいなぜこんなことが起こるのでしょうか？
…じつは，これも前回と同じ．軸足と利き足の違いが原因なんです．

あなたは，お風呂に入る時に，どちらの足から浴槽をまたぎますか？
扇風機のスイッチを入れるのに，どちらの足を使いますか？
目の前に転がってしまった100円玉を止めようとして，とっさに
どちらの足が出ますか？
（だんだん例がおかしくなっていく…）
そう，そちらの足が利き足です．

では，利き足と軸足の違いが，なぜ足を出すときの非対称に
結びつくのでしょうか．
それは…
それは，軸足の股関節をまわすという運動を，知らないんです．
右足を出すときも左足を出すときも，ついつい動かしやすい
「利き足」の方の股関節を回してしまうんです．

図示してみましょう．


これが真っ直ぐ立った場合の図面です．
赤丸が右股関節，青丸が左股関節です．
両方の股関節が，黒線（骨盤）で結ばれています．
オレンジの丸が脚をあらわしていると思ってください．

では，右足を前に出します．


…分かりますでしょうか．右股関節を中心に，脚を前に出すことで
右足を動かしていますね．

では，今度は左足．


おやおや．どうでしょう．
今度は，右股関節を中心に骨盤を回すことで，左足を動かしています．

ということで，右足を前に出すときも，左足を前に出すときも，
どちらも右股関節を回して運動していることがお分かりでしょうか．

これは，前回の足を上げる時と違って，「可動域が狭い」問題じゃなくて，
「ついつい動かしやすい利き足の股関節を動かしてしまう」という意識の
問題なので，意識すれば左右均等に動かせるんですが，無意識の運動下では，
ついつい得意な利き足の股関節ばかり動かしちゃうんですねぇ．

もう一度，モデルの動きを見てみましょう．今度は線を入れてます．


どうでしょう．
右足を前に出すときは骨盤が正面を向いてますね．
つまり，左股関節が動いておらず，右股関節の動きで右足を
前に出してます．
左足を前に出すときは，骨盤が回ってしまっていますね．
つまり，右股関節が回っていることが明白です．
ということで，どちらの足を出すときも，右股関節の内旋を
使ってしまっていることがわかりますでしょうか．

もう一度見てみましょう．
右足を前に出すときは，利き足の右股関節で脚を前に出してます．


左足を前に出すときも，利き足の右股関節を動かしてます．


右足を前に出すときは…


ん？んん？これをちょっと回すと…


こっ，これは………っ!!!!?


…………．
……．

…では，モデルにプルークで滑ってもらいましょう．

（続く）