マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

『  Love Is A Many-Splendored Thing 』

2010年01月31日 | Una pelicula favorita
  慕情

 主演 ウィリアム・ホールデン(Mark Elliot)
 ジェニファー・ジョーンズ(Han Suyin)
 トリン・サッチャー(Mr. Palmer-Jones)
 イソベル・エルソム(Adelline Palmer-Jones)
 マレイ・マシスン(Dr. Tam)

 スタッフ
 監督 ヘンリー・キング
 製作 バディ・アドラー
 原作 ハン・スーイン
 脚色 ジョン・パトリック
 撮影 レオン・シャムロイ
 音楽 アルフレッド・ニューマン

 製作年 1955年
 製作国 アメリカ
 配給 20世紀フォックス配給

 中国人とイギリス人の混血児で女医のハン・スーイン(ジェニフ ァー・ジョーンズ)は
国民政府の将軍の夫人だったが、良人が共産軍との戦いで戦死してからは、香港病院で
働いていた。ある日、病院の理事長の家でカクテル・パーティが開かれたとき、彼女は
アメリカの従軍記者マーク・エリオット(ウィリアム・ホールデン)と知り合った。

 マークにはシンガポールに妻がいるが、性格が合わないとでもいうのであろうか
夫婦仲は冷たかった。初めはスーインもマークと深入りしないように警戒していたが
何となく彼が好ましく、マークが仕事のためシンガポールに出かけたときなど、いい知れない
淋しさに襲われるのだった。やがて、海へ遊びに行ってから、2人は完全な恋人同志に
なっていた。マークは妻と正式に離婚して、スーインと結婚すると誓った。

 だが彼の妻は離婚に同意しなかった。スーインはそれを聞いて、マークを優しくいたわる
のだった。その後、マークがマカオに出張すると、スーインは理事長の反対を押しきって
マカオに向かった。2人の楽しい週末もほんのひとときに過ぎない。

 朝鮮に戦争が起こったためマークは現地へ急行しなければならなかったからである。
 スーインは理事長にさからってマカオに行ったことから、病院に勤めることができなくなり
友達のノラの家に寄寓することになった。彼女は毎日マークに手紙を書き、また彼からの
便りを読んで淋しさをまぎらしていたが、ある日マークは共産軍の爆撃で帰らぬ人となった。
 
 新聞でそれを知ったスーインは、マークと共に永遠の愛を語り合った思い出の町を歩いたが
再び病院に戻り医術に全生涯を捧げようと決心するのだった。




 ジェニファー・ジョーンズさん(米女優)が、去年の12月17日、米ロサンゼルス郊外の
自宅で死去という悲報が入った。90歳。詳しい死因は不明。ジョーンズさんが名誉館長を
務める美術館が発表した。実質的な映画デビュー作の「聖処女」(43年)でアカデミー
主演女優賞を受賞。 グレゴリー・ペックと共演した「白昼の決闘」(46年)のほか
「慕情」(55年)などに出演、40~50年代を代表するハリウッド女優でした。
 追悼の意味を込めて、今日は、「慕情」を紹介したいと思います。

     

 私も香港には何回か行っておりますが、1990年当時、リバイバルでこの映画を見て
昔の香港を見れたことに感激しました。
 そうです、何といってもこの映画の見所は、1950年代半ばの香港の風景です。
 この後、僅か10年後の1966年には、もう高層ビルが多数建てられ、東洋のマンハッタンと
呼ばれるようになるのですから。
 水泳シーンのロケーションに用いられた海辺は、香港島の南に位置する一等地、リパルス・
ベイであるし、観光地の宣伝の様にあらゆる場所でのデートの場面があります。
 昔の香港ではありますが、「慕情」を観ないで、香港は語れません。

 香港の微妙な社会階層、イギリス人、香港に逃げ出してくる中国人、中国に戻る
インテリの中国人、そんな中で中国と香港に足をかけながら、生きてるスーインの
アイデンティティーの問題、ヨーロッパの個人主義、中国人としての狭間にわが身を
翻弄されます。
 
 ヒロインのハン・スーイン(ジェニファー・ジョーンズ)は中国人の父とイギリス人の母を
持つ医師で、しかも若く美貌の未亡人。お相手のマーク(ウィリアム・ホールデン)は
美男の特派員で妻と別居中という身分だ。或る上流社会のパーティーで偶然 知り合って
恋に陥いる。ジェニファー・ジョーンズの知的な役もはまっていましたし、パーティの席で
着ていたブルーのチャイナ服がよく似合って、とても素敵でした。
 
 それぞれに悩みをかかえる二人はデートをかさねて結婚を約束するが、マークに緊急指令が
下り、独り従軍記者として朝鮮戦争の戦場に向かう。出発前に二人は、香港に戻ったら
病院の裏の丘で必ず会うと言う約束であったが、 間もなく、新聞が、マークの戦死を報じた。
 思い出の丘で泣き崩れる女医に、亡き記者の声がささやき掛ける場面は 感動的でした。
 しかもこの映画は、実話なのである。

 12月に紹介しました“めぐり逢い”もそうですけど
メロドラマの好きな方、オールディーズの好きな方・・・
昔を懐かしむ、時間にゆとりのある方にお勧めの映画
 です。
 どちらも大人のラブ・ストーリーです。

















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