ヨモツヘグリで思うところ。
死後の世界の食べ物を食べて、死後の世界から帰れなくなる、って話は日本だけじゃなくて、ギリシャ神話にもありまして。
「ギリシャ神話の冥界の王・ハーデスの后のペルセポネーは、元々地上に住んでいたが、ハーデスに浚われ、その後死者の国の柘榴を食べさせられたせいで冥界から帰れなくなった」という話。
12粒あった柘榴の実を、3~4粒食べてしまい、そのせいで、ペルセポネーは死者の世界に1年のうち3~4ヶ月居なければならなくなり。
結果、ペルセポネーの母デーメテールは豊穣の女神なんですが。
娘が冥界に居る間は、地上に作物を実らせることを止めるようになったそうです。
ギリシャ神話ではこれが冬のはじまりなのだ、と語っているわけですな。
どうも、外から招かれた人間がその土地の食べ物を食べる、と言う行為は、「その土地に溶け込み、その土地の住人の一人になる」という意味合いがあるそうで。
別にこれは日本とギリシャだけの考え方じゃないようですよ。
で、何が言いたいのかと言いますと。
ヨモツヘグリロックシード、柘榴でも良かったんじゃないですか?
(多分葡萄ですよね。実際のヨモツヘグリロックシード)
日本神話本来の意味だと、ただの黄泉の世界の食べ物、って意味のはずですけど。
ここに似たような意味合いのギリシャ神話の逸話から、柘榴を持ってくれば、色々な意味合いでベストチョイスになったのでは、と。
今週のアニメの方の東京喰種ですが。
ヒナミちゃんの「その人に仕返ししたら気が晴れるかと思ったけど、そんなことなかった」の台詞がカットされてたのが残念でした。
人間、恨みを持てば同様かそれ以上の痛み、屈辱を恨みの対象に与えたいと思うのが自然ですから。
ですけど、ヒナミちゃんは赫子に覚醒し、その力だけで百戦錬磨の真戸さん相手に一方的な戦いを行えるようになって。
実際に「復讐をやろうと思えば出来る」状態になったとき。
それで自分の気持ちが晴れるわけじゃない。
復讐を行うことより、殺されてしまった両親に会いたいということが自分の本当の気持ちだ。
復讐より家族愛の方に気持ちが向くわけですね。
これ、起承転結で表現すると
起(お母さんが喰種捜査官デビル真戸さんに殺される)承(仕返ししてやる!)転(赫子に覚醒、喰種捜査官デビル真戸さんより強くなり、復讐が可能になる)結(このまま復讐を遂げても気は晴れない。そんなことよりお母さんにもう一度会いたい)
だと思うんですが。
承の部分を抜いてしまうのはアカンのちゃうかな;
まぁ、ヒナミちゃんが赫子に覚醒して、持って生まれた力だけで訓練された優秀な喰種捜査官を上回るシーンは丁寧にやってくれていたと思うんですけどね。
母親と父親の赫子を併せ持ってるのが真戸さんの説明が無くても伝わるように、赫子を出すシーンに十分な時間を使ってくれてましたし。
闇芝居4話目「壁女」ですが。
お化けが出るのは夜で、夜にお化けに遭遇すると何故怖いのか?
理由をちょっと考えるとですね。
1)夜は暗いので他の人間と周囲の情報の共有がしづらい。
2)特に深夜は普通の人は寝る時間なので、助けを求めづらい。
……ようは他人と情報を共有して、助けてもらえるように連携を取りづらい状況だから「夜」なんじゃないですかね?
なので、昼間でも上記の条件をクリアすれば、明るい中でお化けに遭遇して「怖い」って状況はアリ。
真昼間に、向かいの団地の壁を登る得体の知れない何かを発見する大学生。
外は明るいんですけどさ、それを目撃しているの、恐らく大学生だけなのね。
で、その得体の知れない何かは開いている窓から向かいの団地の部屋に飛び込んで。
その部屋には、大学生の恋する若い女性が。
女性はその得体の知れないのに憑依されたのか、怪物化。
変貌直後に一部始終を見ていた大学生を見て。
今度は大学生の方が狙われることに。
日中だからなお怖いですな。逃げ込む安全地帯が無いわけですし。
ずいぶん前に、有名ラノベ「スレイヤーズ」の作者の神坂一先生が、読み切りでホラー小説書いてらっしゃってたんですけど。
内容が「自分だけに見えて、自分だけが襲われる『何か』に命を奪われそうになる女子高生」って話で。
この場合はさらに「人ごみに逃げ込んでも、助けてもらえる可能性が恐ろしく低い」って安全地帯の少なさ。
「見えない」から助けようが無いわけですわ。それに襲われて死んでも、周りの人間には原因不明の心臓麻痺にしか見えないという。
でも、襲われる女子高生本人には、それが見えて、自分を殺そうと攻撃してくるさまがはっきりと見えるわけ。
ちゃんとポイントを抑えて、一般的な認識を覆すってのはいいスパイスですわ。
死後の世界の食べ物を食べて、死後の世界から帰れなくなる、って話は日本だけじゃなくて、ギリシャ神話にもありまして。
「ギリシャ神話の冥界の王・ハーデスの后のペルセポネーは、元々地上に住んでいたが、ハーデスに浚われ、その後死者の国の柘榴を食べさせられたせいで冥界から帰れなくなった」という話。
12粒あった柘榴の実を、3~4粒食べてしまい、そのせいで、ペルセポネーは死者の世界に1年のうち3~4ヶ月居なければならなくなり。
結果、ペルセポネーの母デーメテールは豊穣の女神なんですが。
娘が冥界に居る間は、地上に作物を実らせることを止めるようになったそうです。
ギリシャ神話ではこれが冬のはじまりなのだ、と語っているわけですな。
どうも、外から招かれた人間がその土地の食べ物を食べる、と言う行為は、「その土地に溶け込み、その土地の住人の一人になる」という意味合いがあるそうで。
別にこれは日本とギリシャだけの考え方じゃないようですよ。
で、何が言いたいのかと言いますと。
ヨモツヘグリロックシード、柘榴でも良かったんじゃないですか?
(多分葡萄ですよね。実際のヨモツヘグリロックシード)
日本神話本来の意味だと、ただの黄泉の世界の食べ物、って意味のはずですけど。
ここに似たような意味合いのギリシャ神話の逸話から、柘榴を持ってくれば、色々な意味合いでベストチョイスになったのでは、と。
今週のアニメの方の東京喰種ですが。
ヒナミちゃんの「その人に仕返ししたら気が晴れるかと思ったけど、そんなことなかった」の台詞がカットされてたのが残念でした。
人間、恨みを持てば同様かそれ以上の痛み、屈辱を恨みの対象に与えたいと思うのが自然ですから。
ですけど、ヒナミちゃんは赫子に覚醒し、その力だけで百戦錬磨の真戸さん相手に一方的な戦いを行えるようになって。
実際に「復讐をやろうと思えば出来る」状態になったとき。
それで自分の気持ちが晴れるわけじゃない。
復讐を行うことより、殺されてしまった両親に会いたいということが自分の本当の気持ちだ。
復讐より家族愛の方に気持ちが向くわけですね。
これ、起承転結で表現すると
起(お母さんが喰種捜査官デビル真戸さんに殺される)承(仕返ししてやる!)転(赫子に覚醒、喰種捜査官デビル真戸さんより強くなり、復讐が可能になる)結(このまま復讐を遂げても気は晴れない。そんなことよりお母さんにもう一度会いたい)
だと思うんですが。
承の部分を抜いてしまうのはアカンのちゃうかな;
まぁ、ヒナミちゃんが赫子に覚醒して、持って生まれた力だけで訓練された優秀な喰種捜査官を上回るシーンは丁寧にやってくれていたと思うんですけどね。
母親と父親の赫子を併せ持ってるのが真戸さんの説明が無くても伝わるように、赫子を出すシーンに十分な時間を使ってくれてましたし。
闇芝居4話目「壁女」ですが。
お化けが出るのは夜で、夜にお化けに遭遇すると何故怖いのか?
理由をちょっと考えるとですね。
1)夜は暗いので他の人間と周囲の情報の共有がしづらい。
2)特に深夜は普通の人は寝る時間なので、助けを求めづらい。
……ようは他人と情報を共有して、助けてもらえるように連携を取りづらい状況だから「夜」なんじゃないですかね?
なので、昼間でも上記の条件をクリアすれば、明るい中でお化けに遭遇して「怖い」って状況はアリ。
真昼間に、向かいの団地の壁を登る得体の知れない何かを発見する大学生。
外は明るいんですけどさ、それを目撃しているの、恐らく大学生だけなのね。
で、その得体の知れない何かは開いている窓から向かいの団地の部屋に飛び込んで。
その部屋には、大学生の恋する若い女性が。
女性はその得体の知れないのに憑依されたのか、怪物化。
変貌直後に一部始終を見ていた大学生を見て。
今度は大学生の方が狙われることに。
日中だからなお怖いですな。逃げ込む安全地帯が無いわけですし。
ずいぶん前に、有名ラノベ「スレイヤーズ」の作者の神坂一先生が、読み切りでホラー小説書いてらっしゃってたんですけど。
内容が「自分だけに見えて、自分だけが襲われる『何か』に命を奪われそうになる女子高生」って話で。
この場合はさらに「人ごみに逃げ込んでも、助けてもらえる可能性が恐ろしく低い」って安全地帯の少なさ。
「見えない」から助けようが無いわけですわ。それに襲われて死んでも、周りの人間には原因不明の心臓麻痺にしか見えないという。
でも、襲われる女子高生本人には、それが見えて、自分を殺そうと攻撃してくるさまがはっきりと見えるわけ。
ちゃんとポイントを抑えて、一般的な認識を覆すってのはいいスパイスですわ。