ゼロワンの映画面白かったです

ライダー映画二本立てを観に行ってきたんですが。

セイバーの映画はあれですね。
すごくテキトーでした。

いきなり強大な敵が現れて、終始バトル。
メインターゲットのちびっこにはウケ良さそうだと思いましたが。

あまり大友向けではなかったですね。

ですが、ゼロワンの映画は文句なしで面白かった。
伊藤英明が演じるエス＝仮面ライダーエデンが深くて。

最初、選民思想の巨悪かと思わせて、実は違う、っていうの。

最初、彼は「俺が選んだ人間のみを地上の楽園に連れて行き、残りは永眠させる」と宣言し、６０分で世界を滅亡させる、と吠えるのですが。

実は違ってて。

彼の目的は恋人の居る電脳世界に、世界中の善良な人の意識を転送させることだった。
彼、元々ナノマシンの研究者で、病気の恋人を被験体にして実験中、デイブレイクが起きてナノマシンが暴走。
恋人を失ってしまうのですけど。

恋人が病気だからと、被験体に選ばなければ恋人を死なせることは無かった。
だったら、せめて電脳世界で疑似的にでも変わらぬ生活をと。
電脳世界に構築した恋人の意識が寂しくないように、世界中の善良な人々の意識をナノマシンを使い電脳世界に転送する。
そういう計画を立てた。

無論、良くないし、転送される人々は関係ない話なんで、悪には違いないのですが。
完全悪とは呼べない状態。

そして、最初に彼が「俺が選んだ人間たち」っていうのが。
意味合いが逆なんですね。

世の中に不平不満を並べるだけで、他者を思いやらず、妬むだけ。
そういう救いようのないクズども。

彼が選んだ人間というのが、実は「恋人の居る電脳世界に行って欲しくないろくでなし」だったんですわ。

それが終盤にろくでなしどもにバレ、ろくでなしたちのリーダー格にドライバーを奪われて、仮面ライダールシファーに変身されてしまう。
この展開、イイ！

エデンのまんまだと、同情できる面もあるし、エス自体は決して悪人じゃ無いからスッキリしないけど。
ルシファーに変身するクズは同情の余地ゼロのゴミクズなんで。
心置きなく倒せる。

それだけでも燃えるのに。

イズが変身するんですわ。
仮面ライダーゼロツーに。
アルトはゼロワンに変身してダブルライダー。

主人公とヒロインが同時変身して共闘してダブルライダーですよ？
燃えないはずが無いよね。

ラストバトルの音楽の使い方、演出も良かったし。

ゼロワンの映画を観に行くだけでも価値はあるかと。