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ニコニコファイズで草加が首を折られましたが……

2020年03月16日 07時40分36秒 | 日記
今週のニコニコファイズで草加が死にました。

改めてみると、シャンゼリオンの最終回を彷彿とさせる展開だなぁ、と思った。

元々、当時仮面ライダー555が放送開始したとき。
「ヒーローらしくない男が戦う男になっていく物語。あぁ、これは超光戦士シャンゼリオンのやり直しなのね」って、脚本家井上さんを良く知る視聴者は言ってたんですけど。
そういう風に見ると、草加の最後の変身がそういう風に見えてくる。

超光戦士シャンゼリオンという作品は、異次元からの侵略者・ダークザイドを倒すために開発された超パワー・クリスタルパワーを手違いで偶然浴びてしまった「女好きで軽薄で、借金も抱えている超テキトー男」の私立探偵・涼村暁が、超光戦士シャンゼリオンとなって戦う話なんですけど。
どのくらいいい加減かというと、力を手に入れたことを「超ラッキー」と言い、そのままナンパの手段に活用しようとか、人類を守るためではなく私利私欲で使うことを考えてしまうほど。
ただ、それでも他人が目の前で傷つけられたら「てめぇ!」と立ち向かうくらいの正義感は持ち合わせているのですけれども。(だからまぁ、ヒーローとしては成立している)
それに、私利私欲と言ってもナンパに使うくらいで、犯罪に利用しようとはしない。まぁ、当然ですけどね。

それでも、風当たりはキツかったようで。

こんなふざけたヒーローは認めない、みたいな声が結構あったらしく。
最終回で「実はシャンゼリオンのこれまでの物語は、侵略者ダークザイドに追い込まれ、敗北必至の状況になっている涼村暁が見ていた夢でした」って展開に。
現実の涼村暁は超マジメで、シャンゼリオンになるための訓練を受けて青春を消費し、友人と言えば戦友になってる速水克彦(夢の中では涼村暁との凸凹コンビの相方)ぐらい。
彼は言うんです「夢の方が現実だったら良かったのにな」って。

ダークザイドから人類を守るために戦うも、人類陣営の重要拠点は次々ダークザイドに落され。
自分たちの司令官は、実は仲間だと思っていた女が裏切り者で、彼女に暗殺されてしまう。
そして最後の戦いに臨むも、勝算は、無い。
激しい戦いで先に戦友は倒され死亡してしまう。しかし、それでも涼村暁は諦めず最後の変身を行う。
そういうラストなんですけどね。

脚本家的には「俺のシャンゼリオンが気に入らないなら、俺の考える正しいヒーローってやつを見せてやるよ」って思いがあったらしい。

勝てる勝てないじゃなく、負けると分かっててもそれでも戦うのがヒーローなんだよ、って。

草加の最期もそれに通じるものがありますやね。
ラッキークローバーのオルフェノク3体相手に、今の「ラスイチ変身」「体調不良」この状態で勝てるわけが無いし。
例え運よく勝ってもラスイチだから、変身解除後に死ぬ可能性大。
そうなると、人質になってる真理が助かる保証なんて無いわけで。
だから賢いのは戦わず真理を見捨てて逃げることなんですけど。
草加にとって、真理は世界そのものだから、その選択肢はハナから無いのよね。
真理の怪我を自分の企みに利用することはあっても、真理のためなら自分の命も惜しくない。そこはブレないのよな。

ファイズで好きなシーンですわ。

その後、やはり負けてしまい、積み重ねた業の深さか、真理に再び会うことも叶わず木場に首を折られて死亡してしまうの。

悲しくもあり、因果応報でもあり。
名シーンですよね。


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