素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

白魔道士の話

2020年03月07日 02時04分41秒 | 日記
昨日の日記でFF11の話をしたので、FF11に関わる話をひとつ。

どっかの誰かが

「FF11はどうしてこう、何もしない時間が多いのか」

そういうFF11を批判するネタで文章を書いてたんですが。
それはもう、酷いもので。

最初は「パーティを組まないとまともにレベル上げはまずできないから、パーティからあぶれた人は誰かに誘われるか、都合のいいメンバーがパーティ希望を出すまで待たねばならぬ」

こういう、真っ当な意味で「何もしない時間が多い」って批判するのかなと思っていたら。
違ったのよね。

戦闘面で「何もしない時間が多い」

んなわけ無いだろと。
ウエポンスキルを使うタイミング、空蝉の術の張替え、弱体アローの打ち込みによる援護。
運悪くリンクしてきてしまった他のモンスの眠らせ対処。腐るほどあるわ。

特に酷かったのは「白魔道士については、HPが減ってきたら回復するくらいで、あとはパーティメンバーのケツを見るくらいしかすることがない」

んなわけ無いだろと。(2回目)
FF11の白魔道士は忙しすぎてハゲそうになるわ。

当然のことながらFF11プレイヤーの猛攻撃。
で、それについては「やれやれ。FF11しかMMOを知らない連中は視野が狭いな」とコメントを出し、余計ムカつかせたという。
そんなことがあったのですが。

まぁ、この話の主題はですね。
そういう「自分が一番正しいと思っている」「人の話を聞かない自分が賢いと勘違いしているアホ」

それじゃなくてね。

白魔道士。

これのFF11での当時の実態の話で。

さっき「忙しすぎてハゲそうになる」って言いましたけど。

当時の白魔道士ね。今はどうか知りませんが。
パーティ時、瞬き禁止レベルで戦闘ログを読んでいないといけなかったんです。

何故か?

敵の状態異常攻撃に対処するため。

パーティメンバーのHPは画面に表示されるんですけどね。
状態異常だけは、表示されないんですよ。
イナズママークで「麻痺」とか。石ころマークで「石化」とか。
そういう一目で分かる表示が無い。
正確に言うと自分のキャラのはあるけど、他のプレイヤーのキャラの状態異常表示は見えない。

戦闘ログには書かれるんですけど。

Black Tigerの咆哮!

→XXは麻痺した。

こんな感じで。

で、ですね。
状態異常になったら、当然回復させないといけないわけですけど。
毒なら「ポイゾナ」麻痺なら「パラナ」石化なら「ストナ」といった具合。
ハゲそうになるのはここから。

なんと、状態異常になったことをパーティメンバーに報告させたら怠慢なんですわ。
「麻痺したから回復してください」こんな感じで。これを言わせたらアウト!
画面には表示一切ないのに。
(毒ならHPが減るので気づけますけどさ)
ログに状態異常が表示された数秒後に、対象メンバーに対応する状態異常回復魔法をかけはじめないといけない。
そういう不文律が白魔道士の間にはありまして。
そうしないと「この白魔道士働かねー」と後で叩かれる。
だから瞬き禁止。

「麻痺しました。白さんパラナよろ!」

「石化しました。白さんストナよろ!」

これぐらい言わせたくらいで何故批判されねばならんのだ。
そう思われるかもですが、そういうことになってました。

……多分、誰かが「報告されなくても俺は状態異常を回復するぜ」なんて仕事をしてみせて。

「あの白さん報告しなくても状態異常を回復してくれたぜ」「ログを読み逃さなかったのか?慣れてるよなぁ」「ああいう白はかっこいい」

なんて言われて、称賛されたのがはじまりなんじゃないのかなぁ?
それがいつしか「白なら当然」になり「そうじゃない白は白を舐めてる」って言われるようになってしまった。

これさ、なんとも日本的だと思いません?

高度なサービスをさ、当たり前だと思い込み、そこから外れて本来なら「普通」になってしまったとき。
あいつは仕事をさぼってる。そう罵られてしまうという。で、結果新規参入者のハードルを上げてしまうという。
そこまでのレベルに行かないとクソ扱いされる、と。

実際、こういう状態異常回復の他にも、ケアルのかけ方も上手い下手の差があって。
こまめに低レベルケアルでちょこちょこ回復させ、HPを危険水準まで下がらせないのが上手い白。
危険水準になるまでHPをほっといて、高レベルケアルで一気に回復。結果敵のターゲットをとって殴られてパーティを危機に晒すのは下手な白。

他にも

手が空いたら座ってMP回復に努めるか、その場でジュースを合成して飲んで、MP回復させる。

だとか

ナイトさんがHP減らしてたらあえて放置し、ナイトさん自体に高レベルケアルを使ってもらって、敵のターゲットを絶対にナイトさんから奪えないように仕向ける。

だとか。
そういうことを理解して、的確に動かなければならない。
それが白魔道士をプレイする者の心得的なものがありましたね。

でも。

今思うと。
それもまた、面白かったのかもしれない。

高レベルサービスを要求されることをある種の娯楽に感じてしまうってのも、ある意味日本人的かも。