ちょっと今、ヤンジャンの新連載「夜明け後の静」に注目してます。
明治時代が舞台で、裕福な旗本の家に生まれたが、維新後貧乏人に転落してしまった武家のお姫様「静」が主人公のお話。
没落した自分の家を再び盛り立てるために、日本初の女学校に入学し、医者になることを目指す。
蘊蓄が面白いのよね。
不平士族、平民に軽蔑されていたとか。
昔の石鹸(シャボン)は、7つで現在の5000円相当したとか。
1個あたり1000円近く?メッチャ高い。
特に不平士族への軽蔑ってのは、身分制がまだ残っていたイメージの強い明治時代ですが。
実際は口だけで、国民にはあまり浸透していなかったってのは知ってたんで「さもありなん」とか思ってしまいました。
産経新聞で2つ前にやってた連載小説「朝けの空に」の知識なんですけどね。
華族って平民にはあまり尊敬されていなかったらしいんですわ。
理由はなんでかというと、皇族みたいに「皇族男子に生まれたら、必ず軍隊に入り、戦が起きた際は先頭に立って戦って、真っ先に討ち死にする覚悟でいるべきだ」という教育を受けていなかったからだそうで。
なので、華族というと「偶然裕福な家に生まれただけで、何もノブレスオブリージュな教育を受けていない、苦労知らずのボンボンジョーチャン」って思われていたのだとか。
だから華族の出であった貞明皇后、皇太子時代の大正天皇とのご成婚が決まりそうだったとき。
「華族なんかから未来の皇后を出すだなんて……」と、難色示されていたことがあったらしい。
華族でそれなんだから、士族、それも維新後に独自の力で生き抜くことに失敗し、底辺に転落した士族なんか誰も同情しないだろうし、軽蔑だってされるでしょ。
生まれだけで無条件に尊敬されるほど、世の中甘くないわけですな。
こういうネタをさりげなく放り込んでくるところと、今と比べたら不便で遅れた時代に見えるかもしれないけれど、その時代にはその時代の花があった、みたいな描き方しているのも好印象で。
下手糞な作家だと、今の価値観で昔を断罪したり哀れんだりする内容にしがちだけどさ。そういうのが無いから。
注目してます。打ち切られないで欲しいな。
(このクオリティで続けることが前提ですけど)
明治時代が舞台で、裕福な旗本の家に生まれたが、維新後貧乏人に転落してしまった武家のお姫様「静」が主人公のお話。
没落した自分の家を再び盛り立てるために、日本初の女学校に入学し、医者になることを目指す。
蘊蓄が面白いのよね。
不平士族、平民に軽蔑されていたとか。
昔の石鹸(シャボン)は、7つで現在の5000円相当したとか。
1個あたり1000円近く?メッチャ高い。
特に不平士族への軽蔑ってのは、身分制がまだ残っていたイメージの強い明治時代ですが。
実際は口だけで、国民にはあまり浸透していなかったってのは知ってたんで「さもありなん」とか思ってしまいました。
産経新聞で2つ前にやってた連載小説「朝けの空に」の知識なんですけどね。
華族って平民にはあまり尊敬されていなかったらしいんですわ。
理由はなんでかというと、皇族みたいに「皇族男子に生まれたら、必ず軍隊に入り、戦が起きた際は先頭に立って戦って、真っ先に討ち死にする覚悟でいるべきだ」という教育を受けていなかったからだそうで。
なので、華族というと「偶然裕福な家に生まれただけで、何もノブレスオブリージュな教育を受けていない、苦労知らずのボンボンジョーチャン」って思われていたのだとか。
だから華族の出であった貞明皇后、皇太子時代の大正天皇とのご成婚が決まりそうだったとき。
「華族なんかから未来の皇后を出すだなんて……」と、難色示されていたことがあったらしい。
華族でそれなんだから、士族、それも維新後に独自の力で生き抜くことに失敗し、底辺に転落した士族なんか誰も同情しないだろうし、軽蔑だってされるでしょ。
生まれだけで無条件に尊敬されるほど、世の中甘くないわけですな。
こういうネタをさりげなく放り込んでくるところと、今と比べたら不便で遅れた時代に見えるかもしれないけれど、その時代にはその時代の花があった、みたいな描き方しているのも好印象で。
下手糞な作家だと、今の価値観で昔を断罪したり哀れんだりする内容にしがちだけどさ。そういうのが無いから。
注目してます。打ち切られないで欲しいな。
(このクオリティで続けることが前提ですけど)