素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

月刊誌の感想だよ

2014年06月13日 18時56分44秒 | 日記
今月のアルスラーン戦記ですけど。

ファランギースってこんな薄着な人だったっけ?
いや、超美人って設定くらいしか確かな記憶には無いんですけどね。

読んでた当時は、もうちょっと厚着のイメージだったような。
(実はすでにOVAとしてアニメ化もされてて、そっちでも厚着だったような記憶があります)

まぁ、ギーヴとの会話が面白かったからいいですが。
「私のように美しくて学問にも武芸にも練達した才女は同僚にねたまれる」から神殿から追い出された、とか。
「そこの絶世の美女」と呼ばれるまで返事しないところとか。
「そこのご婦人」「そこの美人」では返事をせず、「絶世の美女」まで行ってようやく反応。

どんだけ自信あるんだよとw

このあたりの台詞回し、作者の才能を感じますわ。
思想的には大嫌いな人間なのにね。
(悔しい。でも面白い)


あと面白かったと言うか、予想通りだったのは。
王太子アルスラーンを狩り出そうとする裏切りの将軍カーラーン。
「王子を匿うものは皆殺しだ!」宣言。

大事よね。これを言っておくのは。
村を焼いたのは王子を匿っている疑いがあったからだと理由付けできるし。
ついでに、最初は村を焼くカーラーンに憎悪が向くでしょうけど、ずっとそれを続けることによって、やがては「何故我々を救ってくれんのだ我々の王子は」「臣民の命より我が身が大事か」「王家なんか不要だ」という風に、王子の方に憎悪が移動し、王室解体の心情に民を持っていけるし。
まさに一石二鳥。

こういう策略も面白いところなんですよな。この作品。



今月のヴァニラフィクションですが。

佐藤先生、どーもラストにドクロが鞠山さんに捕まる事も予想してたんじゃないかと思うんですが。
というか、むしろそのためにあそこでドクロを応援する言葉を贈ったのでは;
あんな風に応援されたら、ついつい、ギリギリまでこの人の助けになりたい、何かを成し遂げて、この人に喜んでもらいたい、って思っちゃうもの。
それ、計算してるんじゃないのかなぁ;
(小説家だからなぁ)

ありえる気がするんですよねぇ;
佐藤先生、エリを助けるために、自分の家族まで破滅させる選択をしちゃってるわけですし。

いやいやいや、ドクロを捕まえさせてどうすんのよ。
ドクロが酷い目に遭うだけで、何もいいこと無いだろ?
鬼畜であれば上策なの?違うだろ?

いやいやいや(2回目

それこそいやいやいや、ですよ。

あらかじめドクロに嘘の情報を吹き込んでおいて、鞠山をミスリードさせる、って使い方考えられますし。
それに拷問する対象が増えると、鞠山の隙が増えますからね。
片手間にやれるもんじゃないはずですし。拷問は。
太宰とドクロに地獄を見せている間、集中しすぎて他の事が疎かになる。
それは十分考えられるわけで。

倫理観全無視すれば、わざと生贄を送り込むっての、そんなに悪い手では無いのではないでしょうか?