今日も明日も愛してる

私が見たものをあなたにも見せたい。月日が経って季節が変わっても、これは世界へのラブレター。

母が好きだった小説を読む

2020年10月28日 | 観たり、聴いたり、読んだり




中里恒子『閉ざされた海』(中納言秀家夫人の生涯)
加賀前田家の豪姫は、若い夫、宇喜多秀家が八丈島に流されて後、寒い国で流人の妻として長い年月を過ごす。
亡くなる際には体は生きておらぬのに、脈だけが何度も途絶えては弱く打ち返し、また途絶えでは打ち返し途切れなき。 
母は心打たれてそれを私に話して聞かせたが、私は読んでみる気にならなかった。
あれから40年以上が経った。今日私も読んだよと母に伝えたい。
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