今日も明日も愛してる

私が見たものをあなたにも見せたい。月日が経って季節が変わっても、これは世界へのラブレター。

ケモノ

2010年01月10日 | ボソッと
〔ケモノ〕

「ば」をつけるとバケモノ。
「の」をつけるとノケモノ。
「なま」をつけるとナマケモノ。

新宿ベルクのカウンターで、ジュースを飲みながら考えた。
言葉は武器にもなれば防寒具にもなる。
薬にもなれば温かいスープにもなる。




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冬の巨人

2010年01月10日 | Weblog
オペラシティの広場に今日も立っている巨人。
のどをコチョコチョって撫でたら笑うかしら、怒るかしら。
笑い声が広場に響いたらいいのに。
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脱力、疲労、ときどき覚醒

2010年01月10日 | ボソッと
自分を引っこ抜いてどこかに植え直したいなー。
できれば暖かい所がいいな。
しかし悪霊の島はゴメンだな。
わがままだなー。

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読了 『悪霊の島』 スティーブン・キング

2010年01月10日 | 観たり、聴いたり、読んだり
1月9日22:45分、読了。



主人公は57才の建築家で、成功した会社の社長である。
ある日クレーンに潰されて右腕を失い、腰を砕き、頭に損傷を受け、
性格も身体能力も家庭も、一挙に失う。
それまでの人生とは一線が引かれてしまう。



経済的余裕だけは残されていた彼は、デュマキーと呼ばれるカリフォルニア沿岸の小島に移り住む。
そこで絵を描き始める。残された左腕だけで。
それがとんでもない特異な才能で、
絵は素晴らしい出来で絶賛されながらも
あまりにも本質を描いていたために、島にまつわる恐ろしいことを呼び覚ましてしまう。



心の繋がった人たちは素晴らしい。チームは自然にできあがる。
なるべくしてチームに召還される。

キーワードは「自分はできる」

この小説はは確かにホラーだけど、
芸術といったら意味が狭いだろうか、またはかっこよすぎだろうか。
何かを「創作」することについての深い思索が含まれている。
感受性とは備わったものだけでない、育てるものでもある。
だがそれには、よほどの覚悟がいる。

随所に覚書のように「絵の描き方」という創作論が出てくる。
その最後はこうだ。

「描きおわりを見きわめること。絵を描き終わったら、鉛筆なり絵筆なりを置くこと。
その先に残っているのは、ただ人生だけだ。」 訳:白石朗



現在60才を越えたスティーブン・キング自身も
10年くらい前に生きているのが不思議なくらいの悲惨な交通事故にあった。
苦しみの年月を過ごし、結局のところ私達のところに帰ってきてくれた。

本が読めなかった私だけど、なんとか読み終わることができた。
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