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閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

誰にも言えない婆の悩み

2017-01-11 09:35:28 | 閃き
風邪を引いた時に行った個人医院の待合室で耳にした婆さん同士の会話


病院の待合室はお年寄りの談話室になっているのは知っていたが、大きな総合病院ばかり行っていたので本当のところは実感していなかった

それが個人病院へ行ってもると、そこはご常連様達の楽園となっていた

初めて行ったのでよく判らないが、大きな声で喋る婆さんの口からは「あの兄ちゃん私より後に来たのに先に呼ばれた」とはばかる事も無く飛び出してくる

当然あの兄ちゃんとは私の事である

牢名主かとも思いたくなるお言葉に対しては完全無視して黙っているしか無い

そんなお二人の婆さんはどうも風邪を引いたらしい

その理由について驚いた


正月に息子家族が遠くから帰ってきた

中々帰れないので滞在期間は長いものになる

孫達にも久し振りに会えるので嬉しかったが、何から何まで世話を焼かなければならないのでとても身体が疲れ、風邪を引いたのだそうな

もう少し詳しく推理すれば、正月にゆっくりしたい所ではあるが、朝昼晩の食事、洗濯、掃除はもとよりお年玉だ外食だ、子守だ、なんだと婆に押しつけられ心身共に疲れ果て、帰って行った途端気が抜けて疲れが一度に噴出し、風邪を引いたというなのだろう

こんな愚痴を一言でも言おうものなら二度と息子家族は帰ってこなくなると言えないのだろう

私も個人病院に来なければ知る由もなかった

誰にも言えない婆のお話である

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