2008年03月03日 16時10分21秒 | 日記
最近パソコンの前で眠りこけてしまう毎日。
そんな中久しぶりにココロに残る夢を見た。
大抵見た夢は起きて数時間もすればどうでも良くなるんやけど
今日のは未だに余韻が残っている。

僕は図書館にいる。それも古き良き作りの洋館タイプだ。
広さはそんなに広くはないが天井の高さ20mくらいだろうか。
本がひしめき並んでいる。
しかし変わっているところは、本棚が建物の壁側面にしか無い。
図書館というよりも、図書館風の広いロビーの様。
そこで僕は本を探している。
それもかなり時間に迫られてながら。
ある棚の上段付近に目的の本があるのだがそれを見つけると同時に
バサバサッといくつかの本が棚から落ちた。
本が落ちると映像がスローモションになりゆっくり床へと落ちる。
そして僕は床に落ちた本を手にとる。
しかしそれは僕の祖父が昔撮った写真が入っているアルバムだった。
写真はモノクロで写真の祖父は笑顔で幼い僕と布団で横になりながら映っているものだった。
夢ではなく本当に実家にはそういう写真がある。
祖父は僕が7歳の頃に心臓病だか、歯を抜いた所為だかなんだかで亡くなったのだが
詳しい原因は知らない。今では顔はしっかりと覚えているけど声は思い出せない。
でもよく僕の父親の名前を叫んでいたのは覚えている。
痩せていて髪は薄くてスクーターが似合うお爺ちゃんだ。
夢の写真の祖父は痩せておらず健康そうだ。
写真自体古い写真の様で眺めているうちにだんだん心霊写真のように見えてきてゾッとした。
その時、図書館の空間がいきなり歪み始めて僕を飲み込もうとする。
ぐるぐるとゆっくり図書館の中心へと目に見えるものが平面的に吸い込まれていく。
音は無い。
僕自身も歪み始める。
音は無い。
図書館の出入口を確かめると開いている。
出口もぐるぐると歪む。
僕は走って出口を飛び出た。
音は無い。
すると夏の日差しのように眩しい外へ出た。
そこには懐かしい女性が外に立っていた。
その女性を見ると同時に僕は膝と手を地面に付いた。
手を地面についた途端に僕はココロが溢れておいおい泣き始めた。
涙がとまらない。涙というよりもココロの流出が止まない。
その涙は幼いころに外で喧嘩や辛いことがあり我慢して
家にもどって母親に泣きつくあの安心感の様な物からくるものだった。
そして夢は途切れてバカ高い屋根の上で女の子と僕は手をつないで
街の風景を見下ろしている。
すると横からkanjiが出て来て「実際あの風景が実物大やったら俺買うわ!」などと
意味不明な事を言いだす。

そんな夢を見て今朝は長編映画を見たかの様な錯覚状態で目を覚ます。
夢を思い出して書こうとすればするほど夢の記憶が薄れてしまって
書き損じたところはいっぱいだ。
今まで夢の中で、「ああ、これは夢だ」と気付いたり
「これは夢じゃない」って確信した事が何度かあるけど
結局こっちの世界に戻ってくる。
現実の世界はリアルすぎるから毎晩人は夢の中に逃げ込むんかな。
sima