キレイゴト。それで結構。

　今日は「知るを楽しむ」春口監督の番組に間に合った。
見てよかった、が素直な感想。自分の間違いを素直に認めることを、
さらっとやってしまう。画面から十分に熱が伝わってくる。
春口監督は春口先生の方が似合う、監督の前に教育者だった。

　「ラグビーを取り上げちゃいけない。」高校時代を思い出した。
サッカー好きのSは成績不振を理由に、親から部活禁止を命じられた。
よくある話だ、何年か前にも中学生から「テストの成績が悪いから」と言っては、
ラグビーを一時取り上げたり、やめさせるという事態が起こった。

　親とも話し合ったけれども、「先生」とは程遠い立場では、ぬるい熱ぐらいに
しか、相手に届かなかったと思う。もう少し、なにか違うアドバイスがあったの
では？と、考えこんでしまった。

　高校時代のSは、志望校とは違う大学に合格した。サッカー部を辞めてからの
彼の目からは、日に日に輝きがなくなっていったように思う。サッカーを続けて
いれば、もしかしたら浪人していたかもしれない、でも今から思えば１８や１９の
時の１年の遠回りなんて、大したことはないのに。

　高校１年の時の姿を見て「これはJrと組めば、いいフランカーのコンビになるぞ」と直感したTくんは、ドクターストップがかかり退部。高３になってから
伸びるのが楽しみだったTくんも、受験に専念で退部。彼はちゃんと志望校目指し
勉強しているらしいので、しかたがないのはわかっている。でも僕の中では、
Tが⑦に入って、もう一人のTが⑭に入るのがベストメンバー、夏休み前は
「やっぱり俺、ラグビーやります」、「医者からOkが出たので、またお願いします」と言って復帰することを、本気で待っていた僕をどうか笑ってください。