(-人-) しんろくざっき 

お坊さんランナー「しんろく」の雑記です。ジョギング・米原市近辺の情報・仏事に関する事など思い付いたままに書きます

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親として、子供のイノチの価値観の育て方

2009年09月19日 20時23分27秒 | 仏事・プチ法話
たまには、僧侶らしい雑記を

LGのDVD・VHSプレイヤーのプレイヤーが、壊れました。
購入して保障期間の1年以内に、2度も里帰り入院(修理センター)へ行って、映像ユニット交換(1回目)メイン基盤交換(2回目)という、大きなオペをしましたが、1年半と言う短い人生を全うされました
TVからはずしていると、子供に「また入院するの?」と聞かれ…
「もうサヨナラするんだよ。今までDVD見せてくれてありがとうと言おうね」といいました。


今の世の中は「命をモノ扱いする」のが当たり前
例えば、カブトムシがホームセンターで数百円で売られているのを見ると、いつも思うことは、子供の時分には、かなり早起きをして(又は深夜)、父親と近くの山まで何度も足を運びやっとの思いでつかまえた、だから友達に自慢したり、大切に飼育したり、死んだらお墓を作り弔ったり、イノチに関わることは本当に手間がかかるということを、しぜんと知ったものです。

生活が豊かになると、物を大切にしない、モノ化された命も大切にしない、実際そういう時代になっている。
と、ここまでは綺麗言。
しかし、ふとした拍子に、このような捉え方をすると、腹が立つのが収まり、子供に物の大事さを伝える良いきっかけになる

買った電化製品が故障を繰り返す、1年半でだめになる、腹が立つのが当たり前、実際、僕もそんな気持ちでTVから取り外していました。子供の「入院するの?」という。物をイノチ化した一言によって、気づかされた。
気づけないままだと「壊れたから捨てるんだ」「このメーカーはダメだ」と物に対するゆがんだ価値観を持たせてしまう。

プレイヤーは無料回収してくれるリサイクル業者へ渡す予定

そんな夕方の一コマでした。