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映画制作裏話ブログ

映画制作裏話をかき集め作品ごとに整理したブログです。mixi「独身社会人映画ファンコミニティ」のログ集!

映画と原作比較「さまよう刃」

2012年08月12日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
『さまよう刃』

「秘密」で第52回日本推理作家協会賞、
「容疑者Xの献身」で第134回直木賞を受賞し、
他にも「流星の絆」「手紙」など映画・ドラマ化作品でヒットを
連発している作家・東野圭吾。
そんな東野作品の中でも問題作と位置づけられている「さまよう刃」は、
少年法と被害者感情の乖離など社会に対する問題提起が話題となり、
現在までに150万部を越すベストセラー記録を樹立しています。

監督・脚本は『ひまわり』『きょうのできごと』など数多くの
行定 勲監督作品のプロデューサーであり、脚本家としても知られる益子昌一。
08年公開の映画『むずかしい恋』以来2本目の監督作品となる。
撮影は『レッドクリフ』(ジョン・ウー監督)などで撮影を務めた中国の王 敏(ワン ミン)。
音楽は押井 守作品をはじめとする話題作を数多く手がける川井憲次。

原作は文庫版でも約五百ページの大作です。
それをどのように映画化したのでしょうか。
人気の東野作品。その映像化の秘密を追いかけます。

それでははじめましょう。


┏┓
┗■  脚本に書き込む季節感
 └────────────────────────────────


冬のある朝、
荒川べりで無残な制服姿の少女の死体が発見された。
事件現場に駆けつけた刑事、織部孝史(竹野内豊)と真野真(伊東四朗)は、
彼女の死体に強姦と薬物注射の痕跡があることを知る。

やがて被害者は、
長峰重樹(寺尾聡)の一人娘で、中学生の絵摩であることが判明。

遺体安置室へやってきた長峰は、変わり果てた娘と対面する。

妻を亡くし、絵摩の成長だけを楽しみに生きてきた長峰は、
絶望の淵へと叩き落される。

その哀れな姿に、織部刑事はかける言葉が見つからなかった。
失意の中、無気力な日々を送る長峰の家の留守電に、
見知らぬ人間からのメッセージが入った。
「絵摩さんは、スガノカイジとトモザキアツヤに殺されました」

犯人の名前と住所まで詳細に述べるメッセージの主は何者なのか。

内容の真偽を確かめる術もない長峰は、
警察に捜査状況の進展を尋ねるが、刑事たちは言葉を濁すだけ。


☆==☆


苛立ちを覚えた長峰は単身、犯人の一人とされる伴崎のアパートを訪れた。

そこで彼が観たものは、
絵摩を力ずくでレイプする伴崎ともう一人の少年を写したビデオテープだった。

そのテープには薬物を投与されて動かなくなった絵摩を、
まるで物のように扱う彼らの行動までが収められていた。

メッセージの信懸性を確信した長峰は、激しい働突と怒りに駆られながら、
伴崎の帰りを待つ。

やがて帰宅した伴崎の腹に刃物を突き立てた長峰は、
「スガノカイジはどこだ」と問い詰めた。

菅野が長野のペンションにいることを知った長峰は、
その日から姿を消した。

ほどなく伴崎の死体が発見され、現場の指紋から警察は長峰の犯行だと断定する。

長峰に電話したのは伴崎らの使い走りをさせられていた中井(佐藤貴広)だった。
絵摩を拉致した時の車の運転をしていたのが中井だ。

事件に巻き込まれるのを恐れた中井は、
あわよくば長峰に菅野を殺させようと密告の電話をしたのだった。

その行いは、たちまち真野と織部の知るところとなり、
中井は警察の監視下に置かれる。


☆==☆


――以上が映画のオープニングから、中盤にかけての展開です。
原作では、長峰が自宅でライフルのカタログを見て、
花火大会に出かけた娘を待つ、という始まり方をしていますが、
映画ではただの通学の帰り道を襲われていますね。



以下はネタバレとなるので
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/#k
にて「さまよう刃」の頁をご覧下さい。

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