
映画「パッチギ!」はザ・フォーク・クルセイダーズのヒット曲「帰ってきたヨッパライ」の
作詞者で、
雑誌「ポパイ」や「ブルータス」などに編集者、
ライターとして関わった松山猛の自伝的小説「少年Mのイムジン河」をモチーフ
に、
『ゲロッパ!』に引き続き羽原大介と井筒監督が映画「パッチギ!」オリジナル脚本を書き上げまし
た。
「パッチギ!」のなかでオダギリジョーが演じる“坂崎”は、
アルフィーの坂崎幸之助さんがモデルになっているのだそうです。
実際に坂崎さんの実家は酒店ですしね。
井筒監督らは撮影準備の傍ら、坂崎さん本人へも取材しています。
もともと坂崎さんのラジオ番組での“イムジン河2001”がきっかけとなって
ザ・フォーク・クルセイダーズの新結成に坂崎さんが参加し、
それと並行して松山猛氏の「少年Mのイムジン河」が執筆されたとの背景があ
ります。
その日円山公園では、
帰国船で祖国に戻る事を決意したアンソンを祝う宴会が行われていた。
そこにギターを抱えた康介が現れみんなから訝しげに見られるが、
キョンジャの母(キムラ緑子)がキョンジャと一緒に何か演奏するように
声をかけてくれた。
二人は康介のギターと歌、
キョンジャのフルートで「イムジン河」を合奏する。
康介はみんなの輪の中に入れてもらい、キョンジャともすっかり仲良くなる事
が出来た。
ある夜、康介が川沿いに自転車で走っていると、
対岸でキョジャがフルートを吹いていた。
康介はいきなり川に入って渡り始める。
そしてズブ濡れになりながらキョンジャに「付き合ってくれへんか」と告白す
る。
しかしキョンジャの「もしも結婚する事になったら、朝鮮人になれる?」とい
う質問に、
康介は何も答えられなかった。
アンソンが乗るといっている帰国船は北朝鮮へ向かうものです。
そこに待つ地獄を当時の在日の人たちは知る由もありません。
公園でゴザをしいてみんなで集まり、民族衣装を着て、歌って、酒を飲んで、
お祝いして息子たちを送り出そうとしています。
その残酷さ、痛ましさに涙せずにはおられません。
イムジン河(ハングルで“イムジンガン/臨津江”)は
朝鮮半島を分断する38度線を北から南へ流れる実在の川であり、
この川をモチーフに南北分断の悲しみを唄った曲(詞:朴 世永/作曲:高 宗
漢)の
名前でもあります。
日本では1968年に松山猛氏の訳詞でザ・フォーク・クルセイダーズが
発売を予定してシングル盤13万枚がプレスされたのですが、
レコード会社が直前に発売中止を決定しました。
関係者全員が朝鮮民謡だと思っていたために作者名の明示がないのと
松山氏の日本語訳詞がハングルに忠実でないなどの抗議を
政治団体、民族運動関係者などから受けるのではないかと
レコード会社が恐れたためです。
これはまったくの誤解で、作詞作曲者の特定されるポップスであることは、
前述の通りです。
ラジオやテレビも自主規制をしてこの曲が放送される事はほとんどなかったの
ですが、
その後もコンサートで多くの歌手に歌い継がれていきました。
そして2000年の南北首脳会談を機に“統一を願う歌”として再び脚光を浴び、
34年の時を経て2002年“幻の歌”はあらためてザ・フォーク・クルセイダーズ
の
オリジナル盤が発売されました。
アンソンたちは東高校空手部との争いが絶えない。
サッカーの親善試合の日も乱闘になってしまい、試合は中止になる。
試合後仲間と合流したアンソンは、
空手部の大西と近藤たちに待ち伏せされてボコボコにされてしまう。
その頃アンソンの彼女桃子(楊原京子)は産婦人科を訪れ、妊娠している事が
分かる。
しかし帰国するつもりのアンソンにその事を言い出せず、
思わず別れを切り出してしまう。
学校を中退して看護婦になったアンソンの友達ガンジャ(真木よう子)は、
ある日お腹の大きくなった桃子を見かけて話しかける。
その夜ガンジャはいきなりアンソンに平手打ちを食らわせて
「今すぐ桃子に電話しぃ!」と言い残して立ち去る。
アンソンは初めて桃子の妊娠を知る。
松山氏は中学生の時に、朝鮮中級学校の友人からこの美しい曲を教えてもら
いました。
2002年に松山氏は「イムジン河」との出会いを「少年Mのイムジン河」とし
て、
当時の純情な気持ちと共に本にまとめました。
そしてこの本を手にした李鳳宇プロデューサーが井筒監督に紹介する事によっ
て、
映画『パッチギ!』の構想が始まります。
青春時代を京都で過ごした李氏と奈良で過ごした井筒監督は、
当時の自分たちの経験を盛り込みながら推敲を重ねていったのです。
かくして「少年Mのイムジン河」に書かれた「イムジン河」のエピソードを軸
に…
以下はネタバレになるので、この続きはhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/Pic-pacchigi.htmlにて脚本レビューの頁をご覧下さい。
mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!

作詞者で、
雑誌「ポパイ」や「ブルータス」などに編集者、
ライターとして関わった松山猛の自伝的小説「少年Mのイムジン河」をモチーフ
に、
『ゲロッパ!』に引き続き羽原大介と井筒監督が映画「パッチギ!」オリジナル脚本を書き上げまし
た。
「パッチギ!」のなかでオダギリジョーが演じる“坂崎”は、
アルフィーの坂崎幸之助さんがモデルになっているのだそうです。
実際に坂崎さんの実家は酒店ですしね。
井筒監督らは撮影準備の傍ら、坂崎さん本人へも取材しています。
もともと坂崎さんのラジオ番組での“イムジン河2001”がきっかけとなって
ザ・フォーク・クルセイダーズの新結成に坂崎さんが参加し、
それと並行して松山猛氏の「少年Mのイムジン河」が執筆されたとの背景があ
ります。
その日円山公園では、
帰国船で祖国に戻る事を決意したアンソンを祝う宴会が行われていた。
そこにギターを抱えた康介が現れみんなから訝しげに見られるが、
キョンジャの母(キムラ緑子)がキョンジャと一緒に何か演奏するように
声をかけてくれた。
二人は康介のギターと歌、
キョンジャのフルートで「イムジン河」を合奏する。
康介はみんなの輪の中に入れてもらい、キョンジャともすっかり仲良くなる事
が出来た。
ある夜、康介が川沿いに自転車で走っていると、
対岸でキョジャがフルートを吹いていた。
康介はいきなり川に入って渡り始める。
そしてズブ濡れになりながらキョンジャに「付き合ってくれへんか」と告白す
る。
しかしキョンジャの「もしも結婚する事になったら、朝鮮人になれる?」とい
う質問に、
康介は何も答えられなかった。
アンソンが乗るといっている帰国船は北朝鮮へ向かうものです。
そこに待つ地獄を当時の在日の人たちは知る由もありません。
公園でゴザをしいてみんなで集まり、民族衣装を着て、歌って、酒を飲んで、
お祝いして息子たちを送り出そうとしています。
その残酷さ、痛ましさに涙せずにはおられません。
イムジン河(ハングルで“イムジンガン/臨津江”)は
朝鮮半島を分断する38度線を北から南へ流れる実在の川であり、
この川をモチーフに南北分断の悲しみを唄った曲(詞:朴 世永/作曲:高 宗
漢)の
名前でもあります。
日本では1968年に松山猛氏の訳詞でザ・フォーク・クルセイダーズが
発売を予定してシングル盤13万枚がプレスされたのですが、
レコード会社が直前に発売中止を決定しました。
関係者全員が朝鮮民謡だと思っていたために作者名の明示がないのと
松山氏の日本語訳詞がハングルに忠実でないなどの抗議を
政治団体、民族運動関係者などから受けるのではないかと
レコード会社が恐れたためです。
これはまったくの誤解で、作詞作曲者の特定されるポップスであることは、
前述の通りです。
ラジオやテレビも自主規制をしてこの曲が放送される事はほとんどなかったの
ですが、
その後もコンサートで多くの歌手に歌い継がれていきました。
そして2000年の南北首脳会談を機に“統一を願う歌”として再び脚光を浴び、
34年の時を経て2002年“幻の歌”はあらためてザ・フォーク・クルセイダーズ
の
オリジナル盤が発売されました。
アンソンたちは東高校空手部との争いが絶えない。
サッカーの親善試合の日も乱闘になってしまい、試合は中止になる。
試合後仲間と合流したアンソンは、
空手部の大西と近藤たちに待ち伏せされてボコボコにされてしまう。
その頃アンソンの彼女桃子(楊原京子)は産婦人科を訪れ、妊娠している事が
分かる。
しかし帰国するつもりのアンソンにその事を言い出せず、
思わず別れを切り出してしまう。
学校を中退して看護婦になったアンソンの友達ガンジャ(真木よう子)は、
ある日お腹の大きくなった桃子を見かけて話しかける。
その夜ガンジャはいきなりアンソンに平手打ちを食らわせて
「今すぐ桃子に電話しぃ!」と言い残して立ち去る。
アンソンは初めて桃子の妊娠を知る。
松山氏は中学生の時に、朝鮮中級学校の友人からこの美しい曲を教えてもら
いました。
2002年に松山氏は「イムジン河」との出会いを「少年Mのイムジン河」とし
て、
当時の純情な気持ちと共に本にまとめました。
そしてこの本を手にした李鳳宇プロデューサーが井筒監督に紹介する事によっ
て、
映画『パッチギ!』の構想が始まります。
青春時代を京都で過ごした李氏と奈良で過ごした井筒監督は、
当時の自分たちの経験を盛り込みながら推敲を重ねていったのです。
かくして「少年Mのイムジン河」に書かれた「イムジン河」のエピソードを軸
に…
以下はネタバレになるので、この続きはhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/Pic-pacchigi.htmlにて脚本レビューの頁をご覧下さい。
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無駄のないスマートな文章だったので
思わずコメントしてしまいました^^
ねぼけねこんさこそ、監督を見つけられたようで羨ましいです。