金谷武洋の『日本語に主語はいらない』

英文法の安易な移植により生まれた日本語文法の「主語」信仰を論破する

第26回 「名詞修飾節という肩凝り」

2005-10-22 01:58:34 | 日本語ものがたり
 浦島太郎の「亀が子供達にいじめられているのを助けました」という文はカナダの学生には意外に難しいが、この文をちょっと変えて「子供達にいじめられている亀を助けました」とすると納得する、と前回お話しした。今月もその話を続けてみよう。「『子供達にいじめられている亀』という名詞修飾節(せつ)が節(ふし)みたいに膨らんでいて、我々にはいささか耳障りだ」と記事の最後を結んだが、これは要するに英仏語であれば「関 . . . 本文を読む