金谷武洋の『日本語に主語はいらない』

英文法の安易な移植により生まれた日本語文法の「主語」信仰を論破する

第44回 「英語と仏語」

2007-03-19 10:48:09 | 日本語ものがたり
 当地ケベック州には言語法というのがあって、両親が英語話者でない移民の子供は(公立学校なら)仏語の学校に行かないとならないとか、商店の看板に使う文字も仏語を英語よりも大きく書かなければいけないとか、色々な規制がなされている。最初に当地に来たころは、「おいおい、この州には表現の自由がないのか」と驚きあきれたものだったが、それはケベック州民の言語的、文化的危機意識のなせるわざであることに次第に気がつく . . . 本文を読む