金谷武洋の『日本語に主語はいらない』

英文法の安易な移植により生まれた日本語文法の「主語」信仰を論破する

第86回 『子供たち』と『友達ども』

2017-02-20 03:24:32 | 日本語ものがたり
今回は先ず「子供たち」という言葉を考えてみます。耳で聞いても、書いてある字(「こどもたち、子供達」)を見ても、一見全く普通の日本語の単語と思われますよね、でも、実はちょっと不思議な言葉なのです。英語のチャイルド(Child)、仏語のアンファン(Enfant)に当たる日本語は、元来は「こども」ではなく、その前半の「こ(子)」だけで十分でした。今でも「男の子」「女の子」「親子」「江戸っ子」「道産子」な . . . 本文を読む