もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

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トラック、大統領、四国

2005年06月12日 | 日常生活
昨日の22時からは面白い番組が目白押しだった。
NHKではトラックドライバーを追ったNHKスペシャルの再放送。
NHK教育では金大中元韓国大統領の言い訳。
サンテレビでは「どうでしょうリターンズ:四国パート3」の3週目。
とりあえず、「どうでしょう」を録画し、NHKを中心に教育を見ていた。

トラックドライバーの話に関しては、
物流において基盤のはずのトラック運転手の過酷な現状がリアルに映し出されていて非常に勉強になった。
「追っかけ」と呼ばれる、いわゆる長距離トラック運転手たちのノルマがあれほどキツイものとは。
ある運転手が「もう給料なんていらん。この場で寝かせて欲しい」とポツリと呟いたが、
あれほど正直で悲しいセリフはめったに聞けるものではない。
宅配便の日付指定や、アマゾンの24時間以内配送サービスが
実は裏ではこのような厳しい条件の中で行なわれているのだと改めて実感した。

そういえば、このあいだ3枚のCDをアマゾンから注文したが、
3枚とも24時間以内発送であったにもかかわらず、届いたのは2日後であった。
別にすぐにでも聞きたかったわけではないので時間の遅れなどまったく気にも留めなかったが、
この番組を観たあとに、アマゾンからの配送遅れの通知を読んだとき、なんか切なくなった。

さて、NHKを中心に観ていたため、教育での金大中さんのインタビューを全て観ることができなかった。
大統領任期中に実現した南北首脳会議のエピソードはなかなか面白かったが、
番組の後半で、金氏が
「朝鮮半島はその地理的条件により、昔から周囲の列強に狙われる立場にあった。
 過去には中国や日本・ロシア、それに朝鮮戦争におけるアメリカ等。
 だが我々は統一の実現しなくてはならない。
 統一においては『4ヶ国から協力を取り付ける必要がある』」
と、こんなことを言っていた。
つまりだ、「統一するから援助してくり」というニュアンスを含んでいるところに
あぁ、やっぱり元大統領も朝鮮民族なんだな、と思った。
確かに統一するためには周囲のサポートも必要だ。
でも、結局は統一するのは南北2カ国なのだから、周囲は「自立」を求めたサポートをする。
「協力を取り付ける」という表現に朝鮮民族が過去に搾取され、かつ自立できない欠点が見てとれる。

夜中に録画しておいた「どうでしょうリターンズ」を見る。
内容が無いに等しいので、まったり見ることができるこの番組はやはり良い。