ここでは例としてマルクスを取り上げます。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88-660779
>ドイツ語Lumpenproletariat。Lumpenは〈ぼろくず〉の意。マルクス主義の用語。プロレタリアートとは区別して用いられ,生産的労働に就かない浮浪者,犯罪者などをさす。マルクスによれば,彼らは支配階級によって容易に買収され,プロレタリアートの運動の高揚に対して反動的役割を果たすことが多いとされる。
→よく知られているようにマルクス自身は、歴史を階級闘争ととらえていました。
確かに彼は
共産主義社会は労働者階級が資本家階級の支配を打ち倒す事で作られる
と主張していましたが、彼の考える「労働者」というのは、旧体制を打破し、新しい時代を「創る」人々の事であり、名もなき「賎民」(ルンペン・プロレタリアート)は、はっきりと「ボロクズ」としてとらえていたんです。
少数の自覚を持った人々が「大衆を領導する」というのが、マルクス主義の根本にはあるとみていいでしょう。
そもそもマルクス主義に限らず、例えばナチズムなどの「国家社会主義」なども、基本思想はこの「領導」であり、なぜそうなるのかと言えば「新しい社会を設計する」必要があるからです。
もともと「左翼」というのはフランス革命において、革命後の国民議会で議長席から見て左側の席を、共和派や世俗主義などの急進派が占めた事に由来しています。
なので通常は「より平等な社会を目指すための社会変革を支持する層」として認識されており、革命運動や社会主義、共産主義、社会民主主義などを支持する人々を指すことが多いとされるわけですが、もう少し私見もまじえて言うと、「左翼」の基本的な考え方として「設計思想」、つまり制度は人間の理性が作り上げるもの、という考え方があり、過去からの積み重ねを、時として否定的にとらえます。
よく言えば、常に「変革」を意識していますので「壊す」事には向いています。
勿論、その「設計」は、その思想の持ち主がするわけですから、これは「社会を領導する」という形にならざるを得ません。
だからロシア革命を起こす事には成功しても、後にできた社会は「特権的共産党官僚による独裁社会」になりましたし、中国においても文化大革命の後にできた社会は「共産党独裁下における一党専制」になったわけです。
革命の後に「プロレタリア独裁」があり、その後に「社会主義」がある、そして生産力が極限まで発展して「共産主義社会」が実現するというのがマルクスのビジョンでした。
現実のロシアや中国がそうならなかった事は、歴史が証明しています。
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>ドイツ語Lumpenproletariat。Lumpenは〈ぼろくず〉の意。マルクス主義の用語。プロレタリアートとは区別して用いられ,生産的労働に就かない浮浪者,犯罪者などをさす。マルクスによれば,彼らは支配階級によって容易に買収され,プロレタリアートの運動の高揚に対して反動的役割を果たすことが多いとされる。
→よく知られているようにマルクス自身は、歴史を階級闘争ととらえていました。
確かに彼は
共産主義社会は労働者階級が資本家階級の支配を打ち倒す事で作られる
と主張していましたが、彼の考える「労働者」というのは、旧体制を打破し、新しい時代を「創る」人々の事であり、名もなき「賎民」(ルンペン・プロレタリアート)は、はっきりと「ボロクズ」としてとらえていたんです。
少数の自覚を持った人々が「大衆を領導する」というのが、マルクス主義の根本にはあるとみていいでしょう。
そもそもマルクス主義に限らず、例えばナチズムなどの「国家社会主義」なども、基本思想はこの「領導」であり、なぜそうなるのかと言えば「新しい社会を設計する」必要があるからです。
もともと「左翼」というのはフランス革命において、革命後の国民議会で議長席から見て左側の席を、共和派や世俗主義などの急進派が占めた事に由来しています。
なので通常は「より平等な社会を目指すための社会変革を支持する層」として認識されており、革命運動や社会主義、共産主義、社会民主主義などを支持する人々を指すことが多いとされるわけですが、もう少し私見もまじえて言うと、「左翼」の基本的な考え方として「設計思想」、つまり制度は人間の理性が作り上げるもの、という考え方があり、過去からの積み重ねを、時として否定的にとらえます。
よく言えば、常に「変革」を意識していますので「壊す」事には向いています。
勿論、その「設計」は、その思想の持ち主がするわけですから、これは「社会を領導する」という形にならざるを得ません。
だからロシア革命を起こす事には成功しても、後にできた社会は「特権的共産党官僚による独裁社会」になりましたし、中国においても文化大革命の後にできた社会は「共産党独裁下における一党専制」になったわけです。
革命の後に「プロレタリア独裁」があり、その後に「社会主義」がある、そして生産力が極限まで発展して「共産主義社会」が実現するというのがマルクスのビジョンでした。
現実のロシアや中国がそうならなかった事は、歴史が証明しています。