daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

8勝

2010-03-17 12:40:39 | 日記・雑談
昨日の順位戦最終局は、早い時間に勝ち。お昼から夕方にかけては後手番矢倉特有の苦しさを感じながら指していましたが、夕休前に相手にちょっとした緩手が出て、偶然それをとがめるきれいな手順があって、幸いしました。

今期は初戦とラス前を負けての8-2でフィニッシュ。順位戦はいつも8勝を第一目標に置いているので、結果としてはそれなりに満足です。昇級には星二つ届かなかったので、今期は展開が悪かったかなあといったところ。
来期はまた強い若手が3人入ってきますが、順位が上がるので、昇級目指して頑張りたいと思います。最終局は順位4枚分の星だったようで、これが大きかったと言えるようにしたいですね。

今日はオフなんですが、原稿その他の仕事で、なぜだか妙に忙しいです。もうすこし時間の割り振りをうまくしないといけませんね。と疲れた頭で反省しながら仕事をこなしていたら、あっという間にお昼になってしまいました。さあ、頑張って働こう。

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4 コメント

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初めまして:緩手は25歩でしょうか? (Yozakura)
2010-03-17 20:11:37
片上さま

 初めての投稿です。この日記は時折、訪問しては覗いております。頻繁な更新、有難う御座います。順位戦の対局終了直後にも拘らず、日記の執筆に上梓、お疲れ様です。

 昨夜から今朝にかけ、順位戦中継サイトを開き、片上対小林戦も熟読していました。当初は、松尾七段の感想コメント(83手目に記載)と同じく「先手の模様が好い。先手は57手目47銀から桂馬を跳ねて順調に攻撃を継続しているのに、後手は押されて苦しい。」と判断して居りました。
 ところが、夕食休憩を挟んで形勢が接近し、急に片上さんが優勢になったので驚いていました。

 今、片上ブログを熟読したところ
「夕休前に相手に緩手が出て----」
とあります。此れは、小林六段の77手目25歩を指している訳ですね?
 先手の25歩は、47銀引きからの一連の攻撃手順に続く指し手に見えましたから、ネット外野席のアマチュアは「当然の一手」と思い、78手目の77歩から97桂成の厳しさなぞ、思いの外でした。

 片上さんは聡明な人なので「偶然、それを咎める綺麗な手順があって幸いしました」と冷静な判断を記述されています。
 しかし、片上さんの棋力を以ってすれば、77手目25歩は、それを一目看て「『これは緩手だ』と、『ピンと来るもの』があったであろう」と推測します。
 夕休を挟んでの長考は、ご自身の直観を具体的な手順で確認される作業ではなかったか、と思います。

 で片上さん、将棋ファンが知りたいのは、そうした俊敏な直観が、拠って来るところの「片上六段の感覚」であります。
 25歩を一目で「緩手だ」と看破できたのは、片上さんの感性と云いますか、将棋感覚が作動して、片上さんの思考回路を啓発したのでしょう。その啓発なり、覚醒の契機となったものは何でしょうか?

 対局中の片上さんご自身の状況認識や形勢判断の文脈の中で、
 どう云う経緯で「ピンと来た」のか、或いは「閃くものがあった」のか、
 お時間ありましたら、ご教示下されば幸いです。

 長くなって恐縮ですが、昨日の片上対小林戦の勝敗を分けた一端は、
 77手目25歩を「緩手だ。チャンス到来だ」と看破できるか、或いは、
 「教科書にあるような正統的な攻撃だ。手強い一手だ」と身構えるかの意識の違いに由来すると思うからです。
 その分岐点を確実に捕捉なさった片上さんの感性を知りたく、投稿した次第です。

 ご多忙の中、駄文を此処まで読了して頂き、有難う御座いました。お元気で。
  
順位戦。。。 (瀬戸のひしお。)
2010-03-17 21:45:31
毎年思うのですがB2以下のクラスは抽選結果が大きいのではないでしょうか?。結果論かもしれませんが今季B2以下すべてのクラスで昇級者同士の対戦は無かったですね。例えばクラスをB3C3とか分割して総当たりとか上位者で(順位戦の星は持ち越して)プレーオフとか。。。。
いかがでしょうか?。
Unknown (北アルプス)
2010-03-18 01:27:36
まさに苦しんでいらっしゃったらしいお昼頃、2Fでお姿を拝見しました。「あれ?対局中では?」と思い挨拶は控えました。…T四段に「対局中は話しかけないで」と釘を刺されてますから。…苦しそうにはお見受けしませんでした。。
読み筋の披瀝、有難う御座いました (Yozakura)
2010-04-01 22:11:19
片上さま

 週刊将棋2010年03月31日号に掲載された「片上大輔六段の対局ウォッチ:今週の!」を拝読しました。ご多忙の中での執筆、お疲れ様でした。

 先後を逆にされた図面で「85歩の瞬間が僅かに甘いと見て----」とありますから、矢張り、「25歩(原譜での指手)が緩手」であった訳ですね?
 実は、C1組順位戦のネット中継をリアルタイムで観戦していた際には私も、「この25歩は、後手玉からは何だか遠いなぁ。まるで、靴の上から痒い箇所をせっせと掻いている様な気配がある」と感じたものです。
 但し、そうは云っても片上さん、指した人が小林六段でしたから「アマチュアには思いも寄らぬ巧手や妙手があるのかも?」と畏れ、53手目36歩と合わせてから続く小林六段の流麗な攻撃に、一抹の拭い難い違和感はあったものの、片上六段劣勢をヒシヒシと痛感していました。

 しかし、この間の対局時の心境は、片上ブログに拠れば「後手番矢倉特有の苦しさを感じながら-----」と云う記述ですね?決して「形勢不利だ」と即断されていたのではなく、「後手が苦しいのは、矢倉戦の戦型に特有な現象だ」と状況を努めて冷静に客観視されている部分ですね。
 私も観戦中は、小林六段の46角から73歩と云う「片上六段の飛車を苛める作戦」を幸便に、片上さんが42飛と廻ってから45飛と浮いた手順で「おや?外見に似合わず、片上さんは意外と渋太い人なんだ。」と小さな発見に、思わずPC画面を凝視したものです。
 そして、この45飛を契機に、片上さんが随分と盛り返して形勢接近の気配があり、「先手も意外と大変じゃないの?」と思い直した次第です。矢張り、この45飛から25歩と続く辺りが、この将棋の勝敗を分かつ分水嶺に相当していた模様ですね。

 読み筋の懇切な教授、有難う御座いました。お元気で。