ちょっと気が早いですが。
本当にいろいろなことがあった一年でした。今後も含めて、こんな年はもうないだろうという気がします。
今年は二つのお年玉で幕を開けました。
暮れのクリスマスプレゼントと合わせて、最高の年末年始でしたが間もなく深刻な不調に陥りました。全くの偶然ですが、ちょうど婚約発表した頃からだったでしょうか。
春先には名人戦問題とのダブルパンチで、将棋はあまりやりたくないという状態でした。幸か不幸か対局もなかったので実際にしばらく将棋から離れることに決めました。来年からはもうこういう時期のないようにしたいものです。
この春には「瀬川さん後」の問題として、プロ(フリークラス)・三段リーグ編入制度が成立しました。自分も委員の一人としてこの問題に関わったので、案が無事通ってホッとしました。この制度によって、今後は年齢に関係なくプロ棋士への道が開かれることになりました。名人戦問題の余波で世間の目がそれていた気もしますが、これも将棋界にとって非常に大きな出来事だったと思います。
幸い順位戦開幕頃には調子が戻ってきて、まずまずの状態で迎えた夏、初めてギャモンで海外の大会に参加しました。そうそう簡単には参加できないと思うので、機会があって良かったです。パリとモナコで計10泊ほどの長旅を楽しく過ごしました。
帰ってきてからも調子は悪くなかったのですが、順位戦の大阪遠征で大熱戦を落としたのを皮切りに、新人王準決勝、NHK杯2回戦と続けて大きい勝負に敗れました。内容はそれほど悪くなかったのですが結果が出ず、苦しい時期でした。自分の状態と結果が必ずしも一致しないのが勝負事の難しいところだと感じます。この3つに加えて、竜王戦や王位戦でも準決勝で負け、今年はあと一歩のところで結果が出ず、成績以上に苦しい一年だったと改めて思います。
そんな中で、10月に竜王戦で昇級昇段できたのは本当に嬉しい出来事でした。この一番がなければ、今年は散々な年だったということになりかねないところでした。
そして11月に結婚式を挙げました。準備が本当に大変でまたしても将棋どころではない毎日を過ごしましたが、多くの方に祝福していただいて、やって良かったかなと思いました。でももうイヤですが(笑)
自分が結婚式でバタバタしているうちに、将棋界では、
24買収、
ネット新棋戦誕生そして
女流棋士独立準備と、大きな動きが相次ぎました。リンク先はいずれも「勝手に将棋トピックス」です。時間がたってから改めて読んでみると、本当によく整理されていることがわかります。
名人戦問題に比べると全棋士の関心は低いように感じますが、自分はどれも非常に興味深く見守っています。いまは将棋界全体が、いろいろな点で大きく動く流れのように感じます。来年以降もこの流れは続くのかもしれません。
そして最後に、このブログを始めたのも大きな出来事でした。以来ネットの前にいる時間は格段に増えたような気がします。自分が子供の頃はもちろん、つい最近でも考えられなかったことですが、いまやパソコンがないと生活できないと言ってもいいぐらいになりました。インターネットとの関わりは今後も重要になっていく一方だと思うので、どうつきあっていくのか来年以降も日々考えていきたいと思います。
いいことも悪いこともあった年でしたが、充実した一年でもありました。来年が今年以上の年になるよう、頑張りたいと思います。
それではまた