daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

振り返りなど

2016-11-26 17:34:16 | 日記・雑談
すこし気が早いですが、そろそろ年賀状の準備もしなければということで、今日は名刺の整理を少々。
厚みがあるのはだいたい出張したとき(あとは就位式等のパーティーのとき)なので、ふと思い立って今年はどこに行ったかなあと、振り返ってみました。

棋戦関連では、大田原(王将戦)、宇都宮(棋王戦)、福山(名人戦)、旭川(王位戦)、飯塚(王位戦)、札幌(JT杯)、そして来月甲府に竜王戦で行く予定なので、都合7ヶ所。
普及関係では、年始の九州研修会発足を皮切りに福岡に3度、あとは横手。秋田県は初めてでした。
ずっと通っている栃木県では、宇都宮には来月の予定入れて5回、それと佐野と日光。
例年よりすこし多かった印象で、特に飛行機によく乗った気がします。

明日も栃木で、県連発足記念大会に行ってきます。
場所は鹿沼市。
多くの方々の参加をお待ちしています。

先月に比べると多少落ち着いたとは言え、今月も忙しかったです。
ただ最近ようやく、将来の話ができるようになってきたので、すこしモチベーションが上がってきました。
明らかにいま将棋は「来てる」と思うので、この波を大事にしたいと思っています。

リコー杯は3連勝で里見さんが奪取。
内容も明らかに抜けている感じで、全冠制覇が見えてきましたかね。

叡王戦3番勝負のPVと、対局場等が公開されました。
前にも書きましたが、異質な両者の対戦と思うので、どんな将棋になるか楽しみにしています。

帰京

2016-11-23 15:38:28 | 日記・雑談
昨夜、石垣から帰ってきました。
日本最南端チャペルでの挙式に加え、離島の波照間・西表にも行き、最終日には島内を車でぐるっと一周。
青い海や豊かな緑に囲まれ、いいリフレッシュになりました。

向こうでは最高気温は30度。
東京に戻ってきたらさぞ寒いだろうと覚悟していましたが、昨日は意外やそれほどでもなく。
ただ、今夜からかなり冷えるみたいですね。雪も降るかも、と聞いてびっくり。
明日は最高気温3度の予報、つまりそれってつい数日前の10分の1
体調に気をつけないといけません。

竜王戦は2-2のタイになりました。
第4局も非常に面白い将棋で、局を追うごとに内容が充実してきている印象があります。
自分は第6局に行く予定になっていたので、これで出張が確定したことになります。
すごい将棋が観られそうで、楽しみにしています。

倉敷藤花戦、室谷さん惜しかった。
さすがに里見さんは強かったですね。
3局とも良い内容の将棋だったと思うので、いずれ女流棋界のゴールデンカードになってほしいと思います。

あと、今日は囲碁の電王戦に注目しています。
趙治勲先生は著作もお話も面白く、エピソードもすごいですが、やはり棋士は注目される舞台で打って(指して)こそですね。
残念ながら僕には碁の内容は分かりませんが、現在までのところコンピュータとプロ棋士の判断が分かれているようです。
きっとそれだけ難しい、ハイレベルな戦いなんでしょう。

将棋・囲碁や、他の競技も含めて、人間(プロ)が戦う姿が、多くの人に感動を与える、これからもきっと、それは変わらないと信じています。

今週のこと

2016-11-18 17:15:34 | 日記・雑談
今週も忙しかったです。
ほとんど休む暇もないまま、気がつくと週末が来ていて、年内はずっとこんな調子になりそうな感じです。

火曜日の順位戦は、相手の早指しに戸惑わずちゃんと時間を使って指せたのですが、中盤で大きなミスが出てしまい完敗。
集中力はありましたが、実力が足りませんでした。

対局明けの水曜日は昼間、お世話になっているある会社に行き、その後連盟にも行き、夜は倉敷ふるさと会に出席。
いわゆる県人会のような感じで、倉敷といえばもちろん将棋の街なんですが、ほかにも名物がたくさんあるのを知る機会になりました。
前にも書きましたが、この週末の藤花戦は注目です。

昨日は午前中が将棋の日「表彰・感謝の式典」で、今年は例年以上に出席者が多かった気がします。
またこの日は棋道師範・棋道指導員の方々への委嘱状・資格証の授与式を同時に執り行うのも恒例になっています。
こうした表彰を受けられる方々が、日頃普及の先頭におられるわけで、そうした方々への感謝の気持ちを表す大切な機会になっています。
棋士も対局と普及が本分、その基本をいつも忘れずにいたいものです。

その後の常務会は、休日やイベントの関係で変則日程で、前回から間がないわりには案件が多かったです。
明るい話も暗い話もあるわけですが、できるだけ明るい話、前向きな事業にエネルギーを注いで、頑張っていきたいと思っています。
また、総務としては他の部署がそうできるように、小さな問題を地味にコツコツ処理していくのです。
今日もまた、まさにそんな一日でした。

最近の対局の話題では、なんといっても叡王戦でしょうか。
天彦名人の安定した指し回しはさすがでしたね。
また千田君の勝ち上がりっぷりもなかなかすごいです。
羽生三冠がソフトとの対戦ならず、という見出しになってしまうのはやむをえないところではあるのでしょうが、決勝は相当に楽しみなカードになったと思います。
というのも、自分から見ればどちらもだいぶ下の世代でありながら、将棋観が全く違う、異世代の対決のような印象がありますので。

また今泉さんがフリークラスからの昇級に成功。
王手がかかっていることは当日の常務会中に聞くまで知りませんでした。
将棋の日に合わせたかのように決めるとは、さすがに何かを持っていますね。
年齢的には自分よりだいぶ先輩ですから、2-1のペースで勝っているのはすごいの一言です。
自分ももっと頑張らなくては、と思いました。
またひとつ、良い話題が世間に提供されたことは、本当に喜ばしいことです。

明日は聖の青春の公開日。これからの反響が楽しみです。
自分は弟の結婚式があり、しばらく沖縄に出かけてきます。

最近の対局など

2016-11-13 10:16:51 | 日記・雑談
また1週間経ってしまいました。
今日、日曜日はお休みなので、ようやくブログが更新できます。

金曜日は常務会の足で宇都宮へ出張→将棋まつりの打ち合わせをして、土曜日は恒例の段位認定大会→帰京。
という感じで、昨日までずっと忙しく、時間が取れませんでした。

木曜日の王座戦は、序盤からずっと苦しい将棋でしたが、ワンチャンスをモノにして辛勝。
久々に納得のゆく将棋が指せました◎
特に夕休後は集中力が切れることが最近多かったので、ずっと集中して指せただけでも、復調を感じました。
勝つとホッとしますが、勝ち負けの前に、まずこうやって一生懸命戦うことが大事です。
あさってまた順位戦で、夏以降連敗続きですがこちらも頑張ります。

日付戻って火曜日は倉敷藤花戦第1局、竜王戦第3局の中継を気にしながら仕事していましたが、いずれも見ごたえある将棋でした。
藤花戦は挑戦者勝ちで、初タイトルに期待がかかりますが客観的に見てこれで五分五分という感じでしょうか。
今週末の倉敷対局は注目です。
竜王戦は意表の戦型、異例のスローペースの果てに、秒読みになってからの終盤の競り合いが特に面白い将棋でした。
評価値だけでは分からないすごさ、レベルの高さを感じてもらえたらと思いました。

そのほかにもB1・B2の順位戦や王将リーグなどで、見ごたえのある将棋が多く中継された週になったように思います。
熱戦というのは不思議と連鎖するのか?続くときは続く、そんな印象もあります。
こうやって対局が注目されることが、何より大切ですね。

囲碁界の話題。
ZENのプロジェクトで、趙治勲先生が登場とのこと。
「人間と打つのは飽きてきた」というコメントには笑いました。

アルファ碁の衝撃から考えると意外ではないですが、第1回電王戦が行われたのはわずか2年半前、登場したのはあの小沢一郎だったことを考えると、かなりの驚きです。
20年分ぐらいの月日がこの数年で流れたような、そんな印象です。
コンピュータ将棋に注目が集まっていたぶん、コンピュータ囲碁の研究・進歩は遅れていただけ、そんな気もするんですが、どうなんでしょうね。

お知らせをひとつ。
明日からreU funding from ヤフオク!にて公式プロジェクトを開始します。
日本将棋連盟公式webサイトはリニューアルから2か月が経過しました。
当初は不具合が多くご迷惑をおかけしましたが、間違いが修正され、コラム等も拡充されて、良くなってきたのではないでしょうか。
こうした新しい試みも、リニューアルに伴う事業の一環です。

いままで通りやっていれば良いという時代ではないので(特に内部の職員に言えること)、これからも新しい試みを増やして、新しいやり方で将棋普及に努めていきたいものです。
自分自身はいまは守りの部署なので、直接こうした新しい試みに関与する立場ではないのですが、気持ちが内向きにならないように、それだけはいつも心がけています。
伝統文化の世界にあって、変わらないもの・変えるべきでないことと、変わっていかなくてはいけないこと、その両面をしっかり意識することが、経営において大切なことと思います。

快復

2016-11-06 21:15:07 | 日記・雑談
風邪はようやく良くなりました。
結局1週間ぐらいかかった計算です。
健康第一、体が資本なので、気をつけないといけませんね。
職団戦も、行きたかったのですが自重しました。
明日からは平常運転に戻れそうです。

世間を騒がせてしまった問題については、第三者調査委員会の開催をリリースしましたので、当面公式に発信することはないと思われます。
以前にも書きましたが、そもそも(当事者以外の)棋士が軽々しく何か言えるようなことではありません。
しかし一部の関係者が、おかしなことを書いているのを目にすることもいまだにあり、起こったこと以上とも言えるほどに心を(頭も)痛める日々です。
内容の真偽や善悪以前に、内部の情報や他人に関することを、勝手に発信するということそのものが基本的には間違っているわけで、目にした人もまずそのおかしさに気づいた上で読んでくれていたらと思うばかりです。

今日は奨励会の幹事から、全くのでたらめな情報がネットに流れていると相談がありました。
将棋はインターネットと親和性が高い、それは基本的には良いことですが負の側面として、今後も(この件に関わらず)悪質なデマや、あるいは誹謗中傷など、ときにはあることでしょう。
そういうものを目にしたときに、どう受け取るかはそれぞれのリテラシーにかかっていると思うので、間違った、あるいは不適切な情報を拡散しないよう自分も心掛けたいものです。

自分自身はブログを初めてからこの10年間、インターネットとはずっと積極的に付き合ってきましたが、実はここ半年ほどはすこし距離を置いていました。
最近は情報収集等でまたすこし距離が近づいている感じです。
ブログ、mixi、twitter、facebookとどれもある程度早い段階で手を出してきて、いろいろ失敗もしましたし付き合い方も分かってきたつもりなので、今後も有意義に接していきたいと思っています。

前も書きましたがいま、大切なのは棋士は将棋を頑張ることだと思いますし、それ以外の関係者も、基本に立ち返って自分の役割をしっかりとこなすことだと思います。
自分は明日からまた、将棋会館に詰める日々です。
それが、いまの自分の仕事なので。

あと、将棋界には相変わらず明るいニュースも多いので、それをどんどん発信することが、将棋界全体として大切だと思いますね。
昨日・今日は姫路で人間将棋があり、ニュース等でも大きく取り上げていただいたみたいです。
「聖の青春」も公開目前で、メディア露出もいっそう増えてきました。

3月のライオンも好評のようです。
僕は今日、お天気も良いので月島に散歩に出かけてみたら、同じ狙いと思われる若者がチラホラ。
千駄ヶ谷にも、そんな理由で訪れる人がいるかもしれませんね。

明日は倉敷藤花前夜祭、あさってが第1局。
女流棋界はいま、里見さんに誰が土をつけるのか、という感じになっていますが、妹弟子には大いに期待しています。
また明日あさってで竜王戦第3局、舞台は天童。
シリーズ前半では、比較的珍しい気がしますね。

先月のこと

2016-11-01 16:00:25 | 日記・雑談
ずっと何よりも気をつけていたのですが、ついに風邪を引いてしまいました。
たまたま週末だったので比較的影響が少なかったのは不幸中の幸いですが、自己管理の甘さを反省です。

土曜日は後輩の結婚式からまっすぐ帰宅、日曜日も静養していました。
今日も自宅で仕事はしていますが、連盟には行かずおとなしくしています。
たぶんもうすぐ良くなるでしょう。

それにしても先月は忙しかったです。
平日はほぼ毎日、それに土曜日も連盟に詰めていたので、たぶん普通のお勤めの方並みに会社にいた計算だと思います。
もちろん仕事は連盟の中だけではないので、それを合わせると肉体的に相当大変でした。
これほどのことが起きたのですからそれぐらいは当然で、頑張ったから状況が良くなるわけではなくとも、最善は尽くさなければいけません。

もっともやるべきことはシンプルで、まずは事務局が心を一つにし、危機感を持つことが大切。
そのために日々、自分も心を砕いてきました。
現場の職員には非のないことなので、理事として本当に申し訳なく思っていますが、目の前の大きな問題に対応すると同時に、日々の業務もいつも通りやってもらわなくてはいけません。

いっぽう、棋士は一人ひとりが、ある意味責任のある立場です。
ただ棋士はまずプレイヤーですから、やるべきことは将棋を頑張ること、そして次に、今後どうすべきかを考えることでしょう。

特に何かの情報発信をするとき、どうしても近くにいる人だけを思い浮かべてしまう傾向を感じますが、将棋界、あるいは将棋連盟という組織にとって、本当に良い行動かどうかと考えることが大切と、最近特に思うようになりました。
棋士全員が同じ方向を向くことは無理でも、大半が将棋界をどう変えていくべきかと真剣に考え、失点を繰り返さなければ、きっと信頼は回復できるものと思っています。