daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

ギャモンとか

2009-05-03 12:07:25 | ギャモン
GWですね。ギャモン界では今日から王位戦・名人戦ですが、残念ながら参加できません。まあ夜だけ顔出そうかなと。
今回は「ダブルエリミネーション」という方式を採用するそうですね。
個人的には高い参加費を払う以上、1回でも多くの試合をやりたい派なのでこの方式には賛成です。

将棋にも応用できるかもしれないので、参考までに方式を簡単に書いておきます。
(例:8人トーナメント)
メイントーナメントの優勝者A
1回戦負け(4人)によるトーナメントの優勝者B
2回戦負け(2人)によるトーナメントの優勝者C
の3人による決勝リーグにより、優勝者を決定する。
その際Aだけは1度も負けてないので、決勝リーグが3すくみになった場合はAの優勝となる。
ようするに、
・2度負けたらそこで終了で、1回負けてもまだ優勝のチャンスがある。
・どのステージで負けても基本的に不公平がない(勝ち星・負け星の価値が均等)
という二つの要求を満たす方式になっているみたいです。

・・というのは私の理解ですが、もし間違っていればご教示ください。
ちょっと見慣れない方式なので僕も初めて見た時は違和感がありましたが、たしかによく考えるとなかなか合理的なシステムと言えそうです。

ただし問題もあって
・16、32と増えても使えるものの、決勝リーグの方式がややこしくなる
→これは一人だけ無敗の人を優遇しないといけないからです。
・bye、逆byeの扱いが複雑
→もともと参加人数が2の倍数でなければ不公平はどうしても生じるわけですが、トーナメントをたくさん立てる性質上どうしてもややこしさは増加します。1回負けたあと、繰り返し逆byeになるのは不公平な感じがしますが、たぶんこれは防げないんでしょうね。

以上、たぶんほとんどの人には興味のない話と思いますが(笑)、一部の方には面白いと思いますので書いてみました。
2敗失格と1敗即失格を比較すると、当然ながら前者のほうが番狂わせが起きにくくなります。同時に、抽選の運・不運が軽減されます。つまり目に見えるメリットがあるわけで、一考の余地はあると思います。

まあでも、ギャモンは結局出目の良い人が勝つゲームですけどね

ところで、来期盤聖リーグですが、東京1部への参戦が決定しました。
ギャモンプレイヤーがどのぐらいここをチェックしてるか分かりませんが、夕方の赤坂を中心に対戦予定を随時受け付けますので、よろしくお願いします。

最後に大和証券杯の告知をしておきます。今日は永世竜王にして前回覇者の登場です。

また将棋日和は受付開始したようです。今回は西の王子参戦とのこと。どんなトークを見せてくれるんですかね。

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8 コメント

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質問です。 (トドさん)
2009-05-04 12:58:18
ご無沙汰しています。

「タブル…」について質問します。
メイントーナメントの決勝で負けた方の扱いは、どうなるのでしょうか?
一度しか負けていないと思うのですが…。
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Unknown (daichan)
2009-05-04 13:52:57
あれ、たしかに。おかしいですね・・・
てことは正しくは、Aと(B・Cの勝者)と決勝戦敗者の3人で決勝リーグだったかも。これだと準決勝だけ勝ち星の価値がちょっと高いのでまあ適切ですかね。失礼しました。

16人の場合の方式を拾ってきたのでコピペしてみます。僕もまだちゃんと理解できてないみたいです(^^;

A メイントーナメント

勝った人が進んでいくKOトーナメントです。負けた場合、位置によってB1~B4のトーナメントに入ります。

B1 1回戦負けトーナメント - 8人

B2 2回戦負けトーナメント - 4人

B3 3回戦負けトーナメント - 2人

B4 4回戦(メイン決勝)負けの人 - 1人

●準決勝ラウンド (すべて5pマッチ)<Aは免除>

①A  ②B1 vs B2 ③ B3 vs B4

●決勝ラウンド (すべて5Pマッチ)

 ①②③の総当たり戦(※ただし、3人が1勝1敗で並んだ場合は、①が優勝で②③は2人準優勝になります)
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追記 (daichan)
2009-05-04 13:58:30
なんか聞いた話ですと32の場合が一番決勝がすっきりするみたいです。ということで本文は一部事実誤認ですね。

<以下コピペ>
●予選ラウンド 5回戦 (11p) (3日14時~20時で3試合、4日11時~16時)
A メイントーナメント(5試合)

勝った人が進んでいくKOトーナメントです。負けた場合、位置によって
B1~B4のトーナメントに入ります。

B1 1回戦負けトーナメント - 16人

B2 2回戦負けトーナメント - 8人

B3 3回戦負けトーナメント - 4人

B4 4回戦(メイン準決勝)負けの人 - 2人

B5 5回戦(メイン決勝)負けの人 1人

●準決勝ラウンド(1試合) 15p (4日16時~)

A‐B1、B2‐B3、B4‐B5で対戦します(対戦はA1とB5が当たらないようにドローをします)。勝ったプレイヤーを①②③とします。

●決勝ラウンド(2試合) 15P、17p (5日)
11時~、FINAL 14時~

Aが勝った場合、①-②③の勝者で対戦します ①はバイとなります

Aが負けた場合①A、①Bとします。①A-②、①B-③でKO式のトーナメントを行います
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Unknown (トドさん)
2009-05-04 21:39:06
早速の解答ありがとうございます。

若干、私見と違う点もありますが、概ね理解出来ました。

ちょっと複雑なので、将棋大会には向かないかもしれませんが、使う…かも知れません(笑)
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Unknown (daichan)
2009-05-04 23:43:52
ちょっとややこしいですが、2敗失格の予選を組みあわせるぐらいなら、この方式も一考ですかね。
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ふむふむ (あるじ)
2009-05-06 10:35:32
大会日程に余裕がある場合などには密度が
高く価値のある方式ではないかと思います。

2敗失格システムなら棋王戦のシステムが
見ている分にはしっくりきます。

でも参考にはなりました。
返信する
敗者復活システムについて (K.Ogihara)
2009-05-07 12:41:51
「ダブルエリミネーション」のご説明、興味深く拝見しました。

紹介されている16名の例は、産経の囲碁十段戦の敗者復活システムと途中までよく似ていますね。

◇囲碁十段戦トーナメントの敗者復活システム
 勝者組1回戦敗者8名 → 敗者組1回戦からスタート → 1名が敗者組4回戦に進出(B1)
 勝者組2回戦敗者4名 → 敗者組2回戦からスタート → 1名が敗者組4回戦に進出(B2)
 勝者組3回戦敗者2名 → 敗者組3回戦からスタート → 1名が敗者組4回戦に進出(B3)
 勝者組4回戦敗者1名 → 敗者組4回戦に進出(B4)
 勝者組4回戦勝者1名 → 挑戦者決定戦に進出(A)

 敗者組4回戦 (B1)vs(B4) (B2)vs(B3)
 敗者組5回戦 [敗者組4回戦の勝者]同士
 挑戦者決定戦 (A)vs[敗者組5回戦の勝者]

(ご参考)第47期トーナメントの結果
http://www.nihonkiin.or.jp/match/jyudan/047.html

囲碁十段戦のシステムでは、(A)は4勝0敗のまま2局BYEして、5勝1敗の敗者組優勝者と対決することになります。
一方「ダブルエリミネーション」では、(A)は1局BYEして、4勝1敗の2名と巴戦を行うのですね。
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Unknown (daichan)
2009-05-08 11:31:02
>K.Ogiharaさん

実際に採用例がこんなに身近にあるとは知りませんでした。大変参考になりました。ありがとうございます。
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