daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

プロフェッショナル

2008-07-15 08:43:26 | 告知・紹介
本日放映のようですね。見られそうにないので残念。
NHKのスタッフは名人戦の最中ずっと両棋士に密着していて、その取材量たるやすごいものがありました。その仕事ぶりもまさにプロフェッショナルだったような気がします。
昨年羽生さんが出たときも面白かったし、新春のイチローも興味深く見ました。今回も期待できそうです。

司会の茂木さんが書いているものにリンク。
ブログ日経BPです。後者はいろいろと示唆に富む言葉も出てますね。

また王位戦は一手損の腰掛け銀になったみたいですね。中継は北海道新聞のページ(こちらです)で。


最後に、いつもの順位戦中継にもリンク。応援よろしく。

それでは行ってきます。

リンク

2008-07-13 21:14:21 | 告知・紹介
いま大和証券杯を見ながらとあるエントリを読んでいたのですが、これが実に読みごたえがありました。筆者の方は知りませんが、せっかくなので勝手にご紹介させていただきます。

将棋とコンピュータ、そして将棋界の未来
正直僕もピッチングマシンとかマラソンの例とか、スポーツを引き合いに出すのは何となく違和感があったのですが、これを読んでその違和感の原因が分かった気がします。

そう考えてみると、勝負の場以外での研究にコンピューターを用いることはともかく、勝負の場にそれを持ち込むことは、将棋文化とは相容れないと思われる。
そこで、現実の人間同士の勝負においては、将棋の魅力の最も重要な要素が変容せざるを得ないと考える。

もう一つ、見巧者を育てる
これまた非常に同感なのだったのですが、あまり将棋を知らない大人が将棋に触れる機会というのは多くありません。知らないからはいれない、というのはあるように思います。子どもはかなり普及が進んでいるように思うのですが。

囲碁でも将棋でも、「決断力が・・・」とか「勝負の心とは・・・」といった極めて抽象的な話は良くなされているが、正直なところこの手の話はどの分野の誰に聞いても似たようなことになるので、将棋ならではの具体的な戦略、戦いの面白さを教えて貰いたいのである。
差異化、という話ですね。全くその通りだと思います。

どちらもかなりの長文ですが、ぜひどうぞ。


と書いている間にも熱戦は進行中です。阿久津君がだいぶ良さそうに思えたのですが、思ったより難しいみたいですね。
今日の解説はおもしろいです。サービス精神のある棋士は良いですね。自分もそうでありたいものです。

テレビ

2008-07-05 11:28:42 | 告知・紹介
今日も暑いですね。脳が溶けそうです。

今日はテレビな一日です。レギュラー番組の囲碁・将棋ジャーナルでは、今月から後輩の笠井友貴さんが司会を務めるそうです。最近才媛ぶりが有名になりつつあり、各地にひっぱりだこの彼女ですが、先輩としては、あんまり有名になりすぎないでほしいなあ。なんてね(笑)
で、BS2では1時半から(つまりジャーナルの次)、今期の名人戦について渡辺竜王・谷川九段が生放送で語るそうです。今日は特に外出の予定もないので、これはぜひ見なくては。

そして夜はハチワンダイバーです。将棋世界でも大きく取り上げられてましたね。


ということで、何と言うか、一般人っぽい週末です。

そして明日の大和証券杯は丸山ー久保戦です。このカード、異様に秒読みが長く続きいつも大激戦という印象があります。星も五分に近かったと思いますが、明日はどっちでしょうね。

取り急ぎ

2008-06-11 15:26:20 | 告知・紹介
今日は棋聖戦第1局が行われていますが、ウェブ上で注目すべき動きはこちら

リアルタイムでの観戦記はおそらく史上初ではないでしょうか。分量もかなりのものがあり、内容的にも読みごたえがあるのは言うまでもありません。

ということで取り急ぎ告知。


僕もできれば現地に行きたかったのですが、昨夜日付が変わるまで対局していたので仕方ありません。ネットで楽しみたいと思います。


ちなみに盤面のほうはこちら

また他棋戦では、A級順位戦が開幕を迎えています。これはいつもの順位戦中継でどうぞ。

僕は自分の対局のときはいつも、帰ってから自分の将棋をチェックするのですが、昨日の将棋は感想戦の内容まで書かれていて感嘆しました。驚くべき取材精神です。読みの中の△3九飛、我ながらいい手だったなあ(笑)
ということでこの機会にぜひご入会をおすすめします。

珍しく二本立てでした。

名古屋追記

2008-05-23 10:11:27 | 告知・紹介
動画のご紹介です。こんなことが無料で簡単にできてしまうなんて、技術の進歩は本当にすごいですね。

名人戦第4局一日目、片上大輔五段登場名人戦第4局一日目、片上大輔五段登場
※本当に到着してすぐ撮影されました。


名人戦第4局午後、片上五段の見解名人戦第4局午後、片上五段の見解
※この部分については一部棋譜コメントに追記しました。


名人戦第4局2日目最終盤名人戦第4局2日目最終盤
※分かりにくいと思いますが、棋譜・コメントを入力する画面と、それが反映される画面(普段皆さんが見ている盤面ですね)、それから掲示板投稿画面と掲示板画面の4つが開いています。それとは別に残り時間を入力する画面があり、終盤はけっこう慌ただしいんですね。

さてこれでいおちゃんに再生回数で勝てるでしょうか(笑)


最後に、名古屋の愛棋家の方にいただいた駒をご紹介。

僕の似顔絵ですね。いろいろと、変わった駒を作られているそうです。
どうもありがとうございました。


今日は年に一度の棋士総会です。

解説あれこれ

2008-05-05 12:05:34 | 告知・紹介
昨日は夕方まで教室の仕事で、帰ってからは久々にネットの前でのんびり。ここ数日間の動きをチェックしたりとか。

先日の解説会の様子が連盟道場ブログにUPされていました。楽しそうな様子が伝わるかどうか分かりませんが、けっこうたくさん来ていただいているのは見て取れると思います。

最近はこうやって、イベントの様子を後から伝える努力も増えているように思います。「どんな様子か分からないと、最初は参加しづらい」という意見もよく聞くので、なるべく改善していきたいですね。

第4局は14日に、戸辺君と中村桃子さんのコンビで行われるようです。今回と同じようなスケジュールになっているようなので、特に指導対局のお申し込みはお早めに(7日から受付とのことです)。


ところで、終局後に両対局者に降りてきていただいたときの様子が動画でUPされてますね。隣であわてて第2局の棋譜をたたんでいるのがちょっと間が抜けてますな(^^;
撮られてるの全然気がつきませんでした。いつのまに。


今後の解説日程です。
9日には名人戦第3局を築地の朝日新聞本社で。この日は全国一斉に解説会が行われます。ぜひお近くの会場へ足をお運びください。もちろん、あえて遠くから僕に会いに来てくれても歓迎ですが(笑)

それから6月8日に1dayの解説で栃木県に行きます。
宇都宮に新四段のときから毎年仕事で行っているなど、栃木は東日本では最も縁のある街です。まだ先ですが、栃木の皆さんは予定を空けておいてくださいませ。
個人的には、まだ行ったことのない日光観光を計画中です。


今日は1週間分の棋譜並べと、できたら原稿書きです。家に一日いるのはかなり久々な感じです。

これから

2008-04-18 11:39:52 | 告知・紹介
人間将棋出演のため、天童に向かいます。チャンスがあれば向こうでも書きますが、おそらく次回更新は月曜日になる見込みです。
残念ながら向こうも雨の予報みたいですが、できる限り楽しんで、またみなさんに楽しんでもらって来たいと思います。

昨日、新しい順位戦の表を受け取りました。気が引き締まる季節です。開幕まで何度も眺めては、あれこれ予想するというファンの方も多いことでしょう。
連盟HPや、おなじみ順位戦中継のページにもUPされたようです。

気になる自分の当たりは
・勝ったことない人4名
・負けたことない人3名
・初手合2名
・勝ったことも負けたこともある人1名
ということでバランスの取れた感じですかね?

初手合のうちの一人はいよいよ復帰の宮田君で、実は彼とは三段リーグで6戦6敗。死ぬまでに一度は勝ちたいと思っている相手の一人なので、久々の対戦は楽しみです。チャンスのある状態でこの一局を迎えたいものです。
今期も厳しい戦いが予想されますが、例年通り8勝を目標に頑張ります。

次の対局は25日の王将戦です。こちらも三段リーグ以来の対戦となる千葉五段で、楽しみな一戦です。


記事を2本ご紹介。将棋漫画に関する記事将棋の教え方に関する記事です。読んでみてください。


それでは行ってきます

週刊将棋

2008-04-09 14:06:36 | 告知・紹介
新年度ということで、紙面がいろいろとリニューアルされてましたね。僕のコーナーも9Pから8Pに移り、レイアウトも若干変わっています。皆さんはどっちがお好きですか?

他に目につくところでは、漫画が新しくなってますね。この作者は以前にも週将に「アップセットボーイズ」という漫画を連載されていましたが、そのときの主人公のモデルになった人といえば・・・


実は今週号を見るまで知らなかったのですが、名人戦は今期から(つまり昨日・今日から)夕食休憩と封じ手の時間が若干変更になったようですね。これはたぶん、終局をすこし早めたいという意図なのではと思われます。封じ手が1時間遅くなり、休憩が30分短くなったので、単純に考えて終局はいままでより1時間半早く、9時頃になると思われます。

14時現在の局面では、急所の位を押さえた森内名人のほうを持ちたい感じがします。とは言え、まだまだ先は長そうですね。

一昨日、現地に観に行きたいと書いたのですが、これから連載の原稿を書かないといけないので、ちょっと微妙な情勢になってきました。原因は昨日遅くまで飲んでしまったこと(^^;
そのせいか今日は皆さん、更新がまだのようですね。僕も結局こんな時間になってしまいましたが、楽しかったので良しとしましょう^^

小学生

2008-03-29 11:42:59 | 告知・紹介
昨日の棋王戦は佐藤棋王が勝ち、防衛。13連勝と言われると、やっぱりトップだと先後の差が大きいのか、と思ってしまいますね。
以前将棋世界に書いた通り、自分は先後で決着が着くわけではない、という持論の持ち主ですが、ちょっと大きすぎる偏りですね。


今日・明日は全国各地で小学生名人戦の予選大会が行われています。この大会に合わせて、今年は多くの棋士が審判・指導に出かけています。
いまは各都道府県の予選と、東日本・西日本大会を経て、テレビ収録(ベスト4)にたどりつくシステムになっています。僕の頃は東京まで出てきて一発勝負、だったのでだいぶ違いますね。
大会に参加しやすくなって出場者数はぐっと増えたと思いますが、そのぶん小旅行を味わう機会は少なくなったかもしれません。

予選開催に合わせて、この大会の公式ガイドブックが出版されました。僕も対談で登場しています。
その他も非常に面白い内容になっていると思いますので、特に小学生以下のお子さんをお持ちの方は、ぜひご一読をオススメします。

期せずして当時の棋譜にも出会い、懐かしかったです。あのとき指した村田智弘君とはその後ほぼ同時期に奨励会に入り、何局も対戦した末にいまもこうして戦っていて、感慨深いものがありますね。
出場する子たちも、悔いの残らないように、と言っても振り返ってみると難しいだろうと思いますが(笑)、全力で頑張ってもらいたいと思います。


もう一冊、先日講習に来られた安次嶺先生のご著書も紹介しておきます。子どもが激変する将棋メソッド
タイトルの通り、子どもへの指導方法が書かれた本で、先日買ったばかりでまだ読んでないのですが、読むのを楽しみにしています。

若年層への普及は着実に進んでいるように思います。あとはこれが定着すれば、将棋界の未来は明るいこと間違いなしと思います。

明日対局

2008-03-26 11:51:55 | 告知・紹介
明日は今年度最後の対局です。王将戦で、相手はご存じ加藤一二三九段。
僕が勝つと、加藤先生は1013敗目になるみたいですね。大記録達成後も着実に数字を伸ばしておられます(?)。
加藤先生の記録が空前絶後の数字になることは間違いないですから、自分も一つでも多く貢献できるように、頑張ります。
というのは半分冗談ですが、良い形で一年を締めくくれるようにしたいですね。

今年に入ってから、比較的得意だったはずの長時間の棋戦でバタバタと負けてしまったので、逆にいままで苦手だった王将戦・棋王戦あたりは踏ん張りどころかな、と思っています。


今日は昼から棋士会、そのあと小学校(など)に教えに行くノウハウを学ぶ講習会があります。この会はこの日以来2回目となります。

というわけで、あれからもう一年もたったんですね。なんとなく、半年ぐらい前だったかな、と思っていたので、ずいぶん時がたつのが早いですね。

ブログを書いていると「○○があったのっていつだっけなあ」というときに便利です。左のほうにあるブログ内検索にキーワードを入れると一瞬で出てきます。上記のようにきわめて忘れっぽい僕には、欠かせない機能になっています。

まあそれはいいとして、この一年かなり多くの棋士が、各地の小学校はじめ子どもたちのところへ将棋を教えに行ったはずです。一年前はアドバイザーの先生の話が大半でしたが、今日はそれ以外に、実際に行った感想なども聞けるのではないかと、楽しみにしています。
そうやって、対局に限らずいろいろな分野で、成長していければいいですね。


最後に告知です。昨年王座戦優勝を果たした後輩たちが、なんと本を出してしまいました。いわゆるレグスペ本です。
角交換型の振飛車といえば、一時期佐藤二冠が連採して話題になりましたが、もとはアマチュア発の戦法なんですね。面白いと思いますので、ぜひお買い求めください。
あ、担当者は至急うちにも送ってください(笑)

彼らは高段者とは言え、アマチュアでも本が出せるというのは、将棋の技術・戦術がプロだけのものではなくなってきている、そんな時代の象徴のような気もしますね。