daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

告知など

2008-03-22 09:43:19 | 告知・紹介
今日は当ブログでも何度かご紹介した「将棋日和」ですね。昨日まであまり天気が良くなかったですが、今日は晴れてよかったです。頑張って準備してましたので、良いイベントになっていることを期待します。

一昨日もそうでしたが、新しいイベントは最初が肝心です。次からも行ってみようと思ってもらえるように、これは彼らに限ったことではなく、みんなで努力していかなくてはいけません。

また、今日明日は朝日アマ名人戦の全国大会があります。この大会はプロ棋戦への出場が近い(2勝でベスト8)ため、それを目標にする人が多いのが特徴です。今年は誰が出てくるでしょうか。


それとたしか2週間休んでいましたが、明日は大和証券杯の決勝戦が行われます。いつもと違って15時対局開始なのでご注意ください。
甲斐さんにとっては大きなチャンスを迎えました。無敵状態の名人に対し、飛躍の春となるかどうか、注目ですね。


今月は毎週日曜をブログの定休日に当てています(左表参照)。せっかくなので(?)明日もお休みの予定です。
特に予定はないですが、そろそろ次の対局に向けて、準備して行こうと思います。

読書

2008-03-21 11:52:18 | 告知・紹介
昨日は3時頃から観に行きましたが、予想以上に楽しめました。準決勝の2局はいずれもレベルの高い好局でした。嫁が△2六角を打ったのには感心しましたが、そこで詰みがあるのにはもっと驚きました。興味のある方は棋譜を見に行ってください。
雨が残念でしたが、来られた方は楽しんでいただけたのではないでしょうか。今後もぜひ続いてほしいイベントですね。


最近は移動中とか、寝る前とかに本を読むようにしています。先日ある編集者の方から「将棋界にも参考になるのでは」と送っていただいた大相撲の経済学という本、たしかに考えさせられる内容で、面白かったです。

将棋界のいろいろな仕組みが出来てからはもうかなり長い年月が経っていますが、たしかに先人たちは、相撲の世界を参考にした部分も多かったのでは、と思いますね。いろいろと似ている部分、もちろん違う部分もあります。
将棋と相撲では残念ながらだいぶ規模は違いますが、日本の伝統文化としてどう生き残っていくか、そのために世の中にどう適応していくか、という課題は共通のように思いました。
せっかくお送りいただき良い本でしたのでご紹介。興味のある方は上記リンクよりお求めください。

読書は部屋が片付き、お金がかからない(笑)という利点があるので、時間があるときには良いですね。この2週間ぐらいでだいぶすっきりしてきました。


今日は歯医者が終わってから、連盟に検討に行こうかと思っています。自分の対局があまりないので、他人の将棋ばかり楽しんでいる、観戦の春です。

ペアマッチ

2008-03-20 10:30:47 | 告知・紹介
昨日のブログ研は何と言うか、順当な結果でした。あまり教わってばかりでは申し訳ないので、次からはレベルを上げて「りゅうおう」を倒せるようにしないといけません。他の二人もそう思ってると思いますが。頑張りましょう。


今日は新宿でペアマッチが行われています。彼女たちは本当に機動力がありすぎて、最近は僕ですら新しい企画についていけてません(笑)

ペア戦は将棋界ではちょっとしたイベントという程度の認識だと思われますが、おとなりの囲碁界ではトッププロが参加する真剣勝負の場があるんだそうです。けっこう高額の賞金もついているんだとか。
見るほうとすれば面白いでしょうから、将棋でももっとメジャーなものとして、認知されるようになるといいですね。

僕も以前1dayでやりましたが、けっこう面白かったです。息は十二分に合わせたと思いますが、負けると後が大・・


以下勝手な予想。
一見清水上君が優勝候補筆頭に見えますが、さっちゃんに合わせられる人はまずいない(笑)ので、たぶん無理でしょう。
いっぽう洋次さんは、この手のイベントは常に有力(勝手なイメージ)。
そのとなりの山で勝ったほうが優勝候補というのが、個人的な予想です。この二組はかなり合いそう。
右の山は本命不在ですが、強いて挙げるならディフェンディングチャンピオンの松尾さんでしょうか。「任せた」打法は意外に侮れない(笑)
幸男君は「かなり行けそう」と力強く語っていたと昨日瀬川さんに聞きましたが、どうなるか?

以上、関係者からの苦情はかたくお断りします。


個人技じゃないぶん、気楽に言えていいなあ(笑)

本当に、将棋にはいろんな楽しみ方がありますよね。

健康第一

2008-03-17 11:42:10 | 告知・紹介
今日は健康診断でした。お昼前に早々と帰ってきて、明日は歯医者の予約を入れました。何はともあれ、健康第一です。


好局紹介、今回は順位戦最終日より。
B1より、深浦ー畠山鎮戦。現代の相居飛車らしい戦い。終盤もすごい。
B2より、泉ー神谷戦。すごい個性のぶつかり合い。
C1より、田中魁ー真田戦。中盤も終盤もはっとさせる手の連続。
C2より、佐々木ー阪口戦。大事な一番だけあって、気魄のこもった熱戦。

中継サイトでは過去の棋譜・解説もすべて観ることができます。また4月からは名人戦が始まりますので、お楽しみに。

最近ごとげん君が同じようなことをやってるみたいなので、興味のある方はそちらも合わせて見ると良いかもしれません。

また、基本的に僕の週刊将棋の連載で取り上げているものは、単に役に立ちそうな手筋というだけでなく、みなさんに見てほしいような好局をなるべく取り上げるようにしているつもりです。そちらも観ていただけると幸いです。


昨日はNHK杯の生放送でしたね。楽しまれた方も多かったのではないでしょうか。今後もぜひ定着してほしいですね。
一時不調説が流れた佐藤二冠でしたが、結局タイトルを取り、守りそしてテレビ棋戦では連覇。今年度のMVPは堅いんじゃないでしょうか。これぐらい勝って不調とか一度でいいから言われてみたいものですね(笑)

好局紹介

2008-03-06 15:16:12 | 告知・紹介
約ひと月ぶりですかね。最近の棋譜並べより。

王座戦本戦入りの山崎ー谷川戦。今期不振の谷川九段ですがこの将棋は見ごたえある将棋でした。内容的には逆転だと思いますが、途中山あり谷あり、全体の創りにも現代的要素と旧来の感覚が入り交じる好局でした。

竜王戦1組の阿部ー杉本戦。並べていて、決して手が広そうには見えない局面から気づかない手が次々と出てきて、さすが上位クラスの将棋は違うと感じました。この将棋は相振りだったんですが、この戦型はだいぶ整備されてきてるようでも、まだまだ分からないところだらけです。

タイトル戦では、先日の王将戦第5局の終盤には驚嘆しました。僕はたまたま、立会いだった中座さんにいろいろ教えてもらう機会があったのですが、あまりにすごい終盤で、無理しても観に行くんだったと後悔しました。


今日は久しぶりにopinionも更新しました。そちらもよろしければどうぞ。

博物館

2008-03-01 10:45:14 | 告知・紹介
昨日はうちの近くにある新宿歴史博物館というところに行ってみました。お目当ての関孝和展のほうはいまいちだったんですが、常設展のほうは意外と(失礼)面白かったです。地元民でないもので、東京のことはあんまり良く知らないんですよね。

時間に余裕があるときは、普段行かないところに行ってみるのも一興ですね。

夜はちょっとした打ち合わせでした。


女流棋士で一番の美人(ふむふむ)がラジオ出演しているようですね。僕は疎いんですが、最近このボッドキャストってけっこうよくあるんでしょうかね。

あと、将棋ニュースプラスではこないだの日本選手権の様子が出ているようです。後輩の勇姿を見てやってください。(僕もまだ見てないんですよね)
先週から始まった目隠し将棋のほうも、面白いです。いろいろチェックするものが多くて大変です(^^;

今日は家でお勉強、明日は府中に行こうかと思っています。

告知など

2008-02-24 09:44:57 | 告知・紹介
今日の大和証券杯は中井ー甲斐戦です。新棋戦もいよいよベスト4に突入、カードはいずれもトップ対若手という構図になっています。どんな結末を迎えるんでしょうか。

それから、女性向けのイベントのお話。題して将棋日和
関西には「女性ファンのつどい」というイベントが何年か前から行われているはずですが、東京では初の試みとなります。先日出演する若手棋士の一人が、ネーミングに苦慮している姿を見かけましたが、楽しそうで良い名前をつけましたね。
定員に限りがあるので、申し込みはお早めにどうぞ。


昨日は棋王戦が行われていました。休日なので対局はないと思い込んでいて、うっかりしてました(^^;
結果は佐藤棋王の勝ちで1-1のタイに。中継の解説を読んだ感じでは、逆転というニュアンスでしたが、熱戦だったのであとでじっくり見てみないと分かりません。
また日本選手権は2年前と同じく東大の5-2勝ち。大将戦が最後に残ったのも、あのときと同じでした。おめでとう。

引きこもりを続けている間に世の中が暖かくなってきた、と思ってたら昨夜からまた寒くなってきましたね。ここを越えるといよいよ春でしょうか。

動画・ラジオ

2008-02-20 11:20:56 | 告知・紹介
昨日から、島根県の三瓶というところで王将戦第4局が行われています。東京からは遠いところですが、僕は中学校のとき何かの行事で行き、昨年は指導の仕事で訪れ、割合縁のある場所です。

今回の中継ブログは動画満載。どんどん進化していますね。
盤面も一日目からすごいことになっており、目が離せません。この仕掛けは、他のプロ間でも注目を集めることになるのでしょう。

いつか僕も出たネットラジオに、名コンビまこ&あまひこが出てるみたいです。
内容はまだ聞いてないので知りませんが、よくしゃべる二人だからこういうのは向いてるでしょうね。

僕は今日は原稿書きです。マイナビの観戦記のほうも、そろそろ頭の中の構想段階から、アウトプットし始めようかなと思っています。

将棋論

2008-02-15 14:05:59 | 告知・紹介
最近あまり更新してないなあ、と思っていた梅田さんのブログ、急にまとめて更新されています。これを読む限り、将棋に熱中しすぎて書く余裕がなかったみたいですね。そしてその余熱を放出するかのように、将棋に関する記述が大量に出てきています。そんなアルファーブロガーがいるなんて(笑)

その中に現代将棋が表現する思想という記事があります。普段と違って「将棋」のカテゴリに入ってないところがミソです。(と、僕は感じました)だから普段「勝手に将棋アンテナ」から飛んでいる人はうっかりしてるかも?

内容は読んでいただくとして、この記事の前フリには本当に嬉しくなりました。それだけ、注目されていることの証と受け取って良いのではないでしょうか。


この記事中に登場する奇襲戦法の背後には理論の緻密化があるという記事も非常に面白いです。この方のブログは内容的に僕には難しいのですが、興味深いので実はよく読んでいます。

こうやって将棋が一般化されてくると、プロ棋士には思いもつかない「将棋論」とも言うべきものになる可能性があります。またそういう発信が増えれば、楽しみ方の多様化にもつながることでしょう。それは、我々棋士にとっても本当に喜ばしいことです。


将棋はその専門性ゆえか、他の世界にたとえて語られる機会が少なかったように思います。そしてそれが近年変わってきているようにも思います。この点にも、将棋普及の鍵が見て取れるように思っています。



一昨日の棋王戦、まだちゃんと見てないのですが名局だったようで、ウェブ上で賞賛の声がたくさん見られました。
また昨日のマイナビはめったにないような劇的な結末、まさに筋書きのないドラマでした。家で原稿書きながら見ていて、軽い興奮を覚えました。

まずは見てもらって、感動を肌で感じてもらう。そこからいろんなものが、生まれるのではないかと思います。

好局紹介

2008-02-12 08:56:46 | 告知・紹介
昨日の棋譜並べより。

嫁が観戦だったから言うわけではないんですが、先日の渡辺三段ー広瀬戦はかなりの好局だったと思います。相穴特有の細かいやり取りは見所たっぷりで、最後に一日の長が出た感じでした。大夢君は本当に惜しかった。
観戦記は3月末頃に掲載予定のはずです。気長にお待ちください。

あと、中継の掲示板だかコメント欄だかに「早くも今年の名局セレクション候補」とあった横山ー豊島戦、たしかにすごい大激戦でしたね。逆転だとは思うのですが、そこに至るまでのプロセスが見事でした。あれだけの粘りはなかなかできないと思います。


こういうエントリを読んで、じゃあその将棋をチェックしてみようか、というコアなファンはごく少数だと思いますが、
その少数の人のためと、僕自身のためのメモ代わりに、今後は目についた好局をときどき書き留めておこうかと思います。


それでは行ってきます。対局の様子は上記リンク先でどうぞ。