漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

13.眩冒

2007年09月28日 | Weblog

眩冒とは、めまいがして目が見えなくなることであります。

眩冒の證が記載されている傷寒論の条文を表してみますと

傷寒論の「辨太陽脈證併治下第七」の第15条に
●太陽と少陽との併病、頭項強痛し、或は眩冒し、時に結胸の如く、心下痞鞕する者は、當に、大椎第一間肺の兪肝の兪を、刺すべし、慎んで、汗を発すべからず、汗を発すれば、則ち譫語す、脈弦
五六日、譫語止まざれば、當に期門を刺すべし。

傷寒論の「辨太陽脈證併治下第七」の第33条に
●傷寒吐下して後汗を発し虚煩脈甚だ微八九日心下痞鞕脅下痛み氣上って咽喉を衝き眩冒経脈動する者は、久して痿と成る。

眩冒の證のある時使用する処方は

●柴胡桂枝湯
●大陥胸丸
●苓桂朮甘湯
●苓桂味甘湯

 



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