漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

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65.多眠・嗜眠・けん臥・鼾眠

2011年06月30日 | Weblog

多眠は煩躁の反対です。多眠は嗜臥でもあります。踡臥は手足踡して伸びないことをいい、鼾眠はいびきのことであります

寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第6条に
●太陽病、発熱して渇し悪寒せざる者、温病と為す。

寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第7条に
●若し汗を発し已り、身灼熱する者は名づけて風温と曰う。風温の病たる、脈陰陽、倶に浮、自汗出で身重く多く眠睡し、鼻息必ず鼾し語言出で難し。

寒論の「辨少陽病脈證并治第九」の第6条に
●三陽の合病、脈浮大、関上に上り但だ眠睡せんと欲し目合わすれば則ち汗す

寒論の「辨太陽病脈證并治第六」の第7条に
●太陽病、十日以去,
脈浮細にして臥を嗜む者は、外に已に解するなり。設し胸満脇痛する者は、小柴胡湯を與へ脈但だ浮なる者麻黄湯を與う。

金匱要略の「百合狐惑陰陽毒病證治第三」の第10条に
●狐惑の病為る、状傷寒の如く黙黙と眠らんと欲し、目閉づるを得ず、臥起安からず、喉を蝕すれば、惑を為し、陰を蝕すれば狐を為す、飲食するを欲せず食臭を聞くを悪む、其の面、乍ち赤く乍ち黒く乍ち白くし、上部を蝕すれば則ち聲喝す甘草瀉心湯之れを主る。

金匱要略の「百合狐惑陰陽毒病證治第三」の第13条に
●病者脈数、熱無く微煩し黙黙と但だ臥せん欲し、汗出づ、初め之れを得て三四日、目赤きこと鳩眼の如く、七八日、目四眥黒く、若し能く食する者は、膿已に成るなり、赤小豆當帰散之れを主る。

 寒論の「辨少陰病脈證并治第十一」の第20条に
●少陰病、脈微細沈但だ臥せんと欲し、汗出で煩せず
自ら吐せんと欲し、五六日に至り、自利し復た煩躁し臥寐するを得ざる者は死す。

「多眠」の證のある処方は

二陽または三陽合病の場合

Ⅰ.白虎湯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多く眠睡し、鼻息必ず鼾す

Ⅱ.柴胡剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・但だ眠睡せんと欲し、目合わすれば則ち汗す

壊証の場合

Ⅲ.小柴胡湯・・・・・・・・・・・・・・・・・臥を嗜む

Ⅳ.甘草瀉心湯・・・・・・・・・・・・・・・黙黙と眠らんと欲し、目閉づるを得ず

Ⅴ.赤小豆當帰散・・・・・・・・・・・・・黙黙と但だ臥し目赤

少陰病の場合 

1.少陰の病為る脈微細但だ寐ねんと欲す

2.少陰病吐せんと欲し吐せず心煩但だ寐ねんと欲す

3.少陰病脈微細沈但だ臥せんと欲す 

4.少陰病下利、若し利自ら止み悪寒して踡臥す

★多眠に四証あります

太陽・少陰・風温・狐惑の4種があります

 

                                                      次は漢方処方と漢方の証の相違Ⅱ」

 


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