漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

58.不仁

2011年06月05日 | Weblog

「不仁」に身体不仁・手足不仁・少腹不仁・口不仁・不仁などがあります。                                       

この「不仁」の証を傷寒論・金匱要略の中から取り出してみますと

傷寒論の「平脈法第二」の第45条
●少陰の脈、至らざれば、腎氣微に精血少なく、奔氣促迫し上って胸膈に入り、宗氣反って聚り、血
心下に結し、陽気退き下り、熱陰股に帰し、陰と相動じ身をして不仁ならしむ、此れを尸厥と為す、當に期門と巨闕を刺すべし。

金匱要略の「血痹虚労病脈證併治第六」の第2条に
●血痹陰陽倶に微、寸口関上微、尺中小緊、外証身体不仁、風痹状の如きは黄耆桂枝五物湯之れを主る。

金匱要略の「腹満寒疝宿食病脈證治第十」の第19条に
●寒疝、腹中痛み、逆冷、手足不仁、若しくは身疼痛し、灸刺諸薬、治する能はざるは、抵當するは烏頭桂枝湯之れを主る。

金匱要略の「中風歴節病脈證併治第五」の第20条に
●崔氏八味丸 脚氣上って入り少腹不仁するを治す。

傷寒論の「辨陽明脈證併治第八」の第43条に
●三陽の合病、腹満身重以って轉側し難く、口不仁にして面垢、譫語遺尿し、汗を発すれば則ち譫語し、之れを下せば則ち額上汗を生じ、手足逆冷す、若し自汗出づる者は、白虎湯之れを主る。

「不仁」のある証の処方は 

Ⅰ.黄耆桂枝五物湯・・・・・・・・・・身体不仁表に重きをおき、水氣在り

Ⅱ.烏頭桂枝湯・・・・・・・・・・・・・・手足不仁寒、手足に在り

Ⅲ.八味丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・少腹不仁・水氣、少腹に在り・寒に属す

Ⅳ.白虎湯・・・・・・・・・・・・・・・・・・口不仁・熱、口に在り

★蓋し不仁の身体に於ける軽重あり

★傷寒論の「辨脈法第一」の第32条に
●脈浮にして洪、身汗油の如し、喘して休まず、水漿下らず、
体形不仁、乍静まり乍乱るるは此れ命絶と為すなり。

 

 

 

 

 

 


この記事についてブログを書く
« 57.手足厥逆・厥逆・四逆 | トップ | 59.身疼 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事